一般的に、よく使われる天井の素材はクロスですが、天井の素材を変えるとお部屋の印象も変わってきます。今回のテーマは、「板張り天井」です。板張りで仕上げることで、クロスとは違った、木の温もりを感じられる空間を演出できます。オシャレな板張り天井のリフォーム・リノベーション事例を7つご紹介します。
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LDK
家族が集まって過ごしたり、来客をもてなしたりと、LDKで過ごす時間が長い方も多いのではないでしょうか。LDKに板張り天井を取り入れた、オシャレな事例を5つご紹介します。
事例1|木の温もりに包まれる、心地よい空間
天井だけでなく、フローリングやキッチンカウンター、建具などに木をたっぷり使用した事例です。木の温もりに包まれた、心地よい空間を演出しています。
天井や床に使われた木材パネルの幅がそれぞれ違うため、異なる木の表情を楽しめ、空間にメリハリが生まれています。色味を統一することで、全体的にまとまりのある印象になっていますね。
大きな掃き出し窓の向こうには、リビングとフラットになったテラスや、お庭が広がります。LDKにいながらも、木や緑などの自然を感じられる空間になりました。
事例2|レッドシダーで大人な雰囲気に
リビングとダイニングの天井に、レッドシダーを取り入れています。レッドシダーは内装パネル材としても人気の樹種のひとつであり、まっすぐな木目や、部位によって異なる色合いなどが特徴です。1枚1枚の板の色味が異なるため、色の濃淡が生まれてデザイン性が高まります。
キッチンの天井と素材を変えることで、くつろぎのスペースと分けていることもポイントです。リビングやダイニングでは、レッドシダーの甘い香りや木目の美しさを感じながら、リラックスタイムを過ごせそうですね。
事例3|杉板を贅沢に使用した、独特な雰囲気の空間
お部屋全体を板張り天井で仕上げた、ワンルームの事例です。天井と床は、同じ杉板を使用しています。天井と床の木目が同じ方向に揃っているため、お部屋に奥行きを感じられます。
杉はまっすぐではっきりとした木目が印象的な樹種で、独特な雰囲気のただよう空間をつくり出しています。お部屋にたっぷりの杉を使用しているため、特有の清々しい香りも楽しめるでしょう。杉の香りは、リラックス効果があると言われています。
さらに、調湿効果により、お部屋の湿度をコントロールして、快適な空間をつくってくれることが期待できます。
事例4|重厚感ただよう、インダストリアルでモダンな空間
LDK全体に、板張り天井を取り入れた事例です。天井だけでなく、フローリングやアクセントウォールにも木材を使用しています。
落ち着いた色味の木材によって、大人な雰囲気を演出しています。隅にあるアンティーク感ただよう暖炉や、重厚感のあるモルタル仕上げのキッチンも相まって、落ち着いた印象のインテリアに仕上がりました。
照明には、シンプルなデザインのペンダントライトや、ダウンライトを取り入れています。照明をすっきりさせることで、板張り天井の魅力が一層引き立ちます。
事例5|木目クロスで板張り風な天井に
木目クロスを使用した事例をご紹介します。板張り天井はコストがかかりやすいため、手軽に取り入れたいなら木目クロスを使うのもひとつの方法です。同じクロスでも、よくある白いクロスとは違った、インパクトのある空間の演出もできます。
キッチンからリビングまでつながる木目クロスによって、空間に奥行きを感じられます。落ち着いた色味のクロスは、建具と色味を揃えて統一感を出していることもポイントです。
壁のクロスも柄や色味を取り入れており、個性的な空間を演出しています。
キッチン
板張り天井をキッチンのみに取り入れ、リビングやダイニングと自然な感じで分ける方法もあります。キッチンのみを板張りにするのであればコストも抑えられるため、板張りを取り入れたいけれど予算が気になるといった場合にもおすすめです。
事例6|やさしい色味の板張り天井でつくる、北欧スタイル
白をベースとしたLDKに、やさしい色味の板張り天井がバランスよくマッチした事例です。キッチンカウンターや建具、室内窓のフレームに取り入れられたやさしいトーンのグレーとの組み合わせによって、どこかほっとする、温かみのある北欧スタイルに仕上がっています。
リビングとキッチンの間に壁はなく、オープンになっていますが、天井の素材を変えることで、空間がさりげなく区切られています。メリハリが生まれ、お部屋のアクセントにもなっていますね。
事例7|ナチュラルで上品なパネルでゾーニング
キッチンを移動させて向きも変え、開放的な対面式キッチンにリノベーションした事例です。リビングとキッチンを仕切る壁はありませんが、天井の素材を変えてゾーニングしています。
天井には、木目が美しく、上品な印象を与えるナラのパネルを使用しています。ナラは耐久性に優れているのが特徴です。
フローリングとともに、ナチュラルな色合いで統一させており、空間全体がすっきりとした印象に。キッチンは落ち着いたグレーでまとめていて、シンプルかつそれぞれの色味や素材感が引き立つ空間に仕上がっています。
まとめ
天井を板張りにすると、クロス仕上げの天井とはひと味違った雰囲気のインテリアにできます。床も天井も木材で仕上げることで、木の温もりに包まれるような空間をつくれるでしょう。木目の特徴や色味は樹種によって異なり、与える印象も変わってきます。
ひとつの空間の中で天井の素材を変え、ゾーニングすることも可能です。お部屋全体、もしくは一部に板張り天井を取り入れて、オリジナルな空間をつくってみてはいかがでしょうか。
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