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食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

各メーカーからさまざまなタイプが販売されている食洗機。数が多すぎて「どれにすればいいのかわからない!」という方は多いのではないでしょうか。毎日の家事をラクにしてくれる食洗機ですが、どんなタイプにもメリットとデメリットがあります。自分に合ったものを選べないと、使いづらく感じたり使わなくなってしまったりするかもしれません。

そこで、食洗機を賢く選ぶために知っておくとよい、各タイプのメリットとデメリットをご紹介します。自分に必要なのはどんな食洗機か、はっきりするでしょう。

食洗機の選び方1:据え置き型とビルトイン型

食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

食洗機には、据え置き型とビルトイン型の2つのタイプがあります。据え置き型は空いているスペースに置いて使用するタイプ、一方のビルトイン型はシンクの下に組み込むタイプの食洗機です。
まずは据え置き型とビルトイン型、それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。

据え置き型食洗機のメリットとデメリット
据え置き型のメリットは、設置にかかる手間や費用が少ないことです。賃貸でも導入しやすく、基本的に自分で設置することも可能です。工事にかかる費用は、ビルトイン型は10万程度であるのに対して据え置き型は1万程度であることが多くなっています。手軽さがうれしいタイプといえるでしょう。

据え置き型のデメリットは、キッチンが狭くなることやビルトインに比べて容量が限られる傾向にあること。人によってはむき出しになる食洗機本体と排水管の見た目や、洗浄時の音の大きさが気になることもあるかもしれません。

据え置き型の食洗機は、初期費用を抑えたい方や賃貸の方、少人数家庭の方に向いているといえます。

ビルトイン型食洗機のメリットとデメリット
ビルトイン型のメリットは、大容量のものが多く大きい食器や料理道具を洗いやすいことです。シンク下に組み込むため、キッチンの見た目がスッキリするというメリットもあります。

一方でデメリットとして、収納スペースが狭くなりがちなことや初期費用の高さが挙げられます。また基本的に収納スペースを削って後付け可能ではありますが、賃貸では難しいとされており、導入の手軽さという点では据え置き型に劣るでしょう。

ビルトイン型食洗機は、これから新築を建てる方やキッチンを含めたリフォームをする方、大家族に向いたタイプといえます。

食洗機の選び方2:扉のタイプ

食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

食洗機を設置する時には、扉のタイプも意識するとよいでしょう。扉の開き方によって確保すべきスペースや使用感が大きく変わる場合もあります。

扉のタイプは据え置き型とビルトイン型、それぞれに2タイプずつあります。

・据え置き型:上下開き式、前開き式
・ビルトイン型:フロントオープン、スライドオープン

この計4タイプについて、ひとつずつ解説します。

据え置き型食洗機:上下開き式のメリットとデメリット
上下開き式の場合は扉が上下に分かれて大きく開くため、大きな食器などを出し入れしやすいというメリットがあります。食洗機の内部が見やすい構造になっており、取り残しや汚れの確認も手軽です。

反面、デメリットとして手前部分のスペースだけでなく、上方にもスペースが必要なことが挙げられます。食洗機の上に吊戸棚や出窓のさんがある場合などはうまく開けない可能性もあるため、注意が必要です。食洗機の上に直に物を置きづらいことも、人によっては使いづらさに繋がるかもしれません。

据え置き型食洗機:前開き式のメリットとデメリット
前開き式は扉を手前に倒して開くタイプ。メリットは本体の上方にスペースを確保しなくても良いことや、本体の上に物を置けることです。

デメリットは扉が手前に大きく開く分、手前に広いスペースを確保しなくてはいけない点です。ここでは上下開きと前開きで区別しましたが、据え置き型の扉に関しては他にもスライドするタイプなど様々なものがあります。実際の開き方に合わせたスペースの確保が必要になるでしょう。

ビルトイン型食洗機:フロントオープンのメリットとデメリット
フロントオープンは扉を手前に倒して開けるタイプ。スライドオープンに比べて、庫内のスペースが広く取れると言われています。スライドオープンではスライド機構のために壁が厚くなり、同じサイズでも洗浄に利用可能なスペースが狭くなってしまうというのが理由です。

一方、扉を開く際にかがまなくてはいけない点はデメリットとなるでしょう。国内メーカーの主流はスライドオープンと言われており、選択肢が少ない点も人によってはデメリットかもしれません。

ビルトイン型食洗機:スライドオープンのメリットとデメリット
スライドオープンは引き出しのように開く扉が特徴。フロントオープンに比べてかがむ必要が少ない点はメリットです。バスケットの側面は仕切られており、食器の出し入れの際に水がこぼれにくくなっているのもうれしいところ。

デメリットはフロントオープンに比べて庫内が狭くなりがちであることです。

食洗機の選び方3:コンパクトか、大容量か

食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

食洗機は大きければ大きいほど、たくさんの食器を洗えます。メーカーからは〇人分や食器〇点と分かりやすく示されている場合もあり、選ぶ参考になるでしょう。

基本的に家族の人数や使用する食器数によって選ぶことが大切です。ただ、コンパクトな食洗機と大容量の食洗機それぞれに特有のメリットとデメリットを確認しておくと、さらにピッタリな選び方ができるでしょう。

コンパクトな食洗機のメリットとデメリット
コンパクトな食洗機は、省スペースで設置できる点がメリットです。調理や収納に利用できるスペースを広く取ったほうが家事の効率が上がる場面もあるかもしれません。

デメリットとしては、家族が増えた場合に対応できなくなる可能性や、鍋やフライパンなどの調理器具が洗えない可能性が挙げられます。また、一人暮らしであっても、大きな鍋もまとめて洗いたい方もいるかと思います。そんな方は、一人だからとコンパクトさを求めると失敗する可能性があります。

大容量食洗機のメリットとデメリット
大容量食洗機は、収納量の大きさがメリット。食洗機を使った人からは、「思ったより食器が入らない」「キレイに並べて入れるのが大変」という声が挙がることがあります。大きめの食洗機を買っても「これでちょうどよかった」と満足できる可能性もあるでしょう。

デメリットとしては、水量が多く水道代がかかりやすい傾向にあることが挙げられます。それでも一般的には、電気代を考慮しても、手洗いよりも食洗機のほうが節水・節約できるとされています。

食洗機の選び方4:工事してもらうか、工事不要か

食洗機のかしこい選び方。メリットデメリットから考えよう

ビルトイン型に限らず、据え置き型でも工事を依頼することができます。据え置き型の場合、基本的に工事は必須ではありません。しかし業者に工事してもらう方が確実ではあります。

自分で水栓に取り付けた場合は、がたつきや水漏れ、大きな振動音につながる可能性があります。自信がない方は業者への依頼をオススメします。

工事に手間や費用をかけたくない方には、給水タンク式の食洗機も視野に入れるとよいでしょう。水道から分岐させる工事が不要で、賃貸でも使いやすく置き場の自由度も高いというメリットがあります。

まとめ

さまざまなタイプが販売されている食洗機。自分に合っているものを探すヒントとして、タイプ別のメリットとデメリットを解説しました。

毎日の生活を支える家電だからこそ、使いやすいものを選びたいところです。自分にピッタリな食洗機はどのようなタイプなのか、ゆっくりと検討してみましょう。