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リフォームの見積もりを取るときの賢いやり方

リフォームの見積もりを取るときの賢いやり方

リフォームは場合によってはかなりの費用がかかります。リフォーム費用が業者から提示されても、なぜこれだけの費用がかかるのかがわからないと、満足感のあるリフォームは行えません。

費用をどれくらい増やせば何ができるのか、何かをあきらめればどれくらい節約できるのかということを知れば、最適な費用で本当に欲しい機能をリフォームで実現できるでしょう。

ここでは、リフォームの見積もりを取るときに、知っておいた方がよいことをご紹介します。

リフォームの見積もりをお願いする前に確認しておくこと

リフォームの見積もりを取るときの賢いやり方

適正な見積もりを取るために、事前に確認しておくべきことがあります。

リフォームで実現したいことは具体的になっているでしょうか。生活に支障をきたすことなく、どれくらいの費用をリフォームに使えるかは明確になっているでしょうか。。

リフォーム業者の選定についても、目安はついているでしょうか。その業者が自分たちの望む施工をしてくれるかどうかは確認できているでしょうか。

いくつかのことをしっかりと押さえておかないと、せっかくリフォームをしても、自分たちの望んだ環境を得られない結果になってしまいます。

目的は何でしょう
最初に確認しておかなければいけないのは、リフォームの目的が何かということです。

家全体が古くなってきたから家全体を見直すのか、壊れたところを補修するのか、外壁のリフォームなのか、キッチンやバスルームの使い勝手や快適性を上げたいのかなど、目的を明確にするとリフォームの全体像が見えてきます。

例えば、お風呂のシャワーが適温にならないからといって、バスルーム全体をリフォームするのは、得られる満足感に対して費用が掛かりすぎることになります。

家族が本当に望んでいることについて話し合い、最適な費用対効果を出せるリフォームを目指しましょう。

リフォームに使えるお金はどれくらいあるか
いざリフォームをするとなると、気になるところ全てを直したくなってしまい、リフォームの範囲がどんどん広がっていってしまうことがあります。

リフォーム後も暮らしは続いていくので、リフォームのために使う費用は慎重に考えて決めなければいけません。

家事の合理化や家族の快適さを考慮して、現時点でやるべきリフォームを絞って見積りをとり、その結果によってまた削るべきところは削り、増やした方がいいところは増やしましょう。

相見積もりをとる
リフォームをするにあたって、施工するべき内容や費用の内訳の判断は、素人にはなかなかわかりません。リフォームに際して行われる作業と、費用の考え方を理解するためにも、複数の業者から相見積もりをとりましょう。業者によって得手不得手があるので、それを判断する資料にもなります。

相見積もりを行う際に注意しなければいけないのは、見積りが有料か無料かの確認、見積りの条件を合わせること、相見積もりをとっていることを業者に伝えることなどですが、絶対やってはいけないのは、見積り結果を他の業者に見せることです。

また、相見積りをとる業者はあまり多くても把握ができなくなりますので、ハウスメーカー、住宅設備機器メーカー、地元の工務店や建築設計事務所などの異なる業態の会社3社程度に絞るとよいでしょう。

候補業者の施工例を確認
相見積もりの候補に挙げた業者については、ホームページなどで施工例を確認して、自分たちの期待に近いような対応がされているかどうかを確認しましょう。

できるなら、その業者が施工行した家を実際に見せてもらえればベストですし、業者がどこに自信をもって作業しているかを知ることもできます。

リフォームにはかなりの費用がかかりますので、できるだけ後悔しないように納得できるまで下調べをしておきたいものです。
 

リフォームの見積もりを受けてするべきこと

リフォームの見積もりを取るときの賢いやり方

リフォームの見積もりを受け取ったら、今度は実際の施工に向けて、内容を確認していかなければなりません。

見積書の項目や形式は業者によって違っている場合が多いので、単純に比較するのが難しい場合もあります。よくわからないからと一番安い業者を選んでしまいたくなることもあるかもしれませんが、ちょっとお待ちください。

安い見積りにはそれなりの理由があります。設備の質が落ちていたり、工事の一部が省略されていたりしていないか、見積書は十分に吟味する必要があります。

必要な書類は何か
リフォームの見積もりの際に、業者に出してもらえる書類には「見積明細」、「設計図」、「仕上げ表」の3種類が含まれることが多いです。

見積明細では、個々の設備や工事について明確になっているかがわかり、設計図では仕上がりのイメージをつかむことができます。仕上げ表では、実際にリフォームに使用される部材などの詳細について記述されているので、具体的な内容がわかります。

リフォームの内容によっては、この3つがすべてそろうとは限りませんが、相見積もりを取っていれば必要な資料はわかりますので、必要な資料がそろっていることを確認しましょう。

見積もりの中身を見てみよう
見積もりで一番知りたいことは、何をするのにどれくらいの費用がかかるかということです。

内容のわからない項目については説明を求めましょう。一式というような書き方をされていたら、別書面でもいいので、内容を説明してもらいましょう。

諸経費については、業者ごとに含まれる項目が違いますので、納得できるまで説明してもらってください。

見積もりに書いてなくても、依頼の時に説明しているので入っているだろうと思ってしまうという間違いがあります。見積もりに書いていないことはやってもらえないので、やってもらいたいことが全て明記されていることを確認してください。

リフォーム会社と相談してみる
見積書ができてきたとしても、施工内容がこれで確定するわけではありません。納得できないところ、削れそうなところがあれば、リフォーム会社と相談してみるとよいでしょう。

あまり大きな変更をしたり、何度も相談するのは考えものですが、業者と顔を合わせて相談するのは、納得できる形でリフォームを進めるためにもメリットがあります。
 

まとめ

リフォームの見積もりを取るときの賢いやり方

リフォームの見積もりを取るのは複数の業者と交渉したり、内容を確認したりしなければならず、大変なことも多いのですが、納得のいくリフォームにするためには必要なことです。

せっかくリフォームをするのですから、見積もりを通してリフォーム業者の方とも良い関係を築いて、よりよいリフォームが実現できるようにしていきましょう。