水栓は単なる水やお湯を出す蛇口ではなく、場面ごとに様々な利便性や機能性をもたらす大切な住宅設備です。
またデザイン性においても、水栓一つでその空間の雰囲気が変わるほど、水栓の役割は大きいものです。特にお風呂場は1日の疲れを癒す空間でもあるため、機能性やデザイン性の優れた水栓が求められる傾向にあります。
お風呂の水栓レイアウトには大きく分けて2種類あり、壁に取り付ける壁付きタイプのものと浴槽のふちに取り付ける台付きタイプのものがあります。また、従来の2ハンドル水栓から今風のサーモスタッド水栓まで様々です。また、浴室と言えば水栓だけでなくシャワーヘッドも大切な存在です。
この記事では、お風呂の水栓やシャワーヘッドについて、その種類や機能性・利便性などをメインにご紹介していきます。
アナタの水栓はどっち？洗い場専用？洗い場＆お風呂場兼用？
浴室の水栓レイアウトは、水栓の取り付け方により、洗い場＆お風呂場兼用のものと洗い場専用のものとに分かれます。洗い場専用のものは、壁付きタイプの水栓が中心で、最近の浴室によく見られるタイプです。給湯器の性能が向上し、バス水栓を使わずに浴槽に備え付けられている循環口から給湯を行うことができる仕組みになっています。
浴槽にバス水栓がない分、身体全体をゆったりと浴槽に預けることができるので、広々とした浴槽空間が欲しい方には最適な仕様です。
洗い場＆お風呂場兼用タイプの水栓は、従来からよく見られるもので、蛇口のスパウトを動かすことにより、一本の蛇口で浴槽と洗い場の両方使えるようにしたものです。こちらは壁付き型または台付き型の水栓が取り付けられており、手動でお湯張りできる利点がありますが、浴槽空間が多少手狭になるデメリットもあります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、好みに応じて選びたいところですが、最近主流のユニットバスですと商品によっては選べないこともありますから、水栓の取り付け方にこだわりたい方は注意が必要です。
大人気サーモスタット付きシャワー水栓とは？
水栓から出るお湯加減一つで、浴室空間でのリラックス度合いも変わるものです。従来の2ハンドルタイプの水栓では、手動で水とお湯の調整をしなければならず、手間なのに加え、熱すぎるとやけどの危険もあり、水を多く出し過ぎてぬるくなってしまうなど調整するのにも時間がかかります。そこで開発されたのが温度メーターの付いたサーモスタット水栓です。
サーモスタット水栓とは、吐口レバーのほかに温度調整レバーの付いた水栓のことで、温度目盛りにより細かく温度調節できる水栓です。もともとはホテルなどで普及し始めたサーモスタット水栓ですが、最近ではご自宅に取り入れる方も増えているほど大人気な商品になりつつあります。
サーモスタット水栓であれば、お好みの温度のお湯を温度レバーで調節することにより、安定的に出せるので、2ハンドルを回しながら手動で調節する手間はなくなります。
また、最近ではサーモスタット水栓に付随して湯量もコントロールできる定量止水機能を備えた水栓も用意されています。定量止水機能があれば、お湯張りの際にも設定した湯量でお湯が自動的に止まってくれるため、止め忘れの心配がありません。
たかが水栓と侮ることなかれ、水栓一つをとっても快適なお風呂空間になるような工夫が施されているのです。
節水や美容にも効果的？シャワーヘッドはここがポイント！
水栓と並んでお風呂の快適空間作りに貢献しているのがシャワーヘッドです。欧米と比較してシャワーの歴史が浅い日本では、とかくシャワーヘッドの存在を忘れがちですが、シャワーヘッドの性能はかなりの勢いで進化しています。
特に最近では節水効果に加え、カルキ除去機能や美容効果の期待できるシャワーヘッドも大手メーカーから販売されており、快適なお風呂空間には機能性の高いシャワーヘッドが求められるようになってきています。
例えば、空気を含ませた大粒のシャワーによる節水効果や、カルキ除去・マイクロバブルによるお肌にやさしいシャワーなど、高機能なシャワーヘッドが続々登場しています。高機能なシャワーヘッドを取り付けるだけで、朝シャワーを浴びるのが楽しみになるほどです。
お風呂の水栓やシャワーは、浴室空間を左右する大切なもの。浴室でリラックスして1日の疲れを癒したい、あるいは朝シャンによりスカッとした目覚めが欲しいなど、快適な浴室空間への需要は高まる一方です。お風呂場をより心地よくする水栓やシャワーヘッドは、ぜひ高機能で利便性の高いものを選びたいものです。
まと
お風呂の水栓は、浴室を快適に過ごすための工夫がつまった商品を選ぶのがポイントです。最近では温度を簡単に調節できるサーモスタット式の水栓がリフォームでも注目されています。浴室での時間を快適に過ごすためにも、水栓やシャワーヘッドにはある程度の機能性・利便性の備えられた商品を選ぶといいでしょう。
