戸建て、マンションに限らずリフォームで人気があるのは、キッチン、ユニットバス、トイレなどの水回りのリフォームです。
今回は人気のリフォームの中で、マンション浴室リフォームのポイントをご紹介します。また、管理規約・管理組合への確認、工事業者の下見、予算の確保などもあわせてご紹介しています。ご参考になさってください。
▼お風呂のリフォーム、注意点から事例までまるっと解説
完全版|お風呂・浴室のリフォーム・リノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜
浴室リフォームで快適に
戸建て、マンションに限らずリフォームで人気があるのは、キッチン、ユニットバス、トイレなどの水回りのリフォームと言われます。
水回りは毎日使うところなので清潔感が気になるところ。また、水回りは不思議と、経年劣化でによる傷みも目につくところです。さらに、将来を見据えて、手すりの設置や段差の撤去等のバリアフリーを検討される方も多いようです。
古い浴室でガマンしない
古い浴室でガマンされている方は、できるだけ早いうちに交換をオススメします。
古い浴室は経年劣化による水漏れの可能性が高くなります。マンションでは、漏水すると下階の住人に迷惑がかかるほか、その対応も大変です。他に、滑りにくい床や暖かい浴室にすることで高齢者や子供、そして障害があるご家族がいても安心してくつろいで入浴することができるでしょう。
特に浴室のバリアフリー対応や、滑りにくい床は転倒の危険を減らせますし、手すりは健常者でもケガをしたときにありがたさを実感できます。また、暖かい浴室は、ヒートショックを防止するのにも役立ちます。
浴室と一緒に洗面所リフォームも検討する
浴室のリフォームと一緒に、前室である洗面所の改修も検討します。
新しいユニットバスに交換するときには出入り口も工事することがほとんどです。入口は洗面所の内装に絡んでくるので、「ついで」に工事をするという考え方です。
洗面所の内装も新しくなると、雰囲気が一層よくなりますね。
浴室リフォームにおけるユニットバスの選び方
リフォームの決意が出来たら、ショールームに行く前にまずは優先順位を考えましょう。何を優先させるかで、メーカーや製品、工事の範囲まで変わってきます。
まずは優先順位を考える
ショールームに見学に行く前に、まずは優先順位を決めましょう。
優先順位は、ご家庭の事情によって異なりますが、おおよそ以下の3つに絞られます。
<ユニバーサルデザインを優先したい>
滑りにくい床、手すり、ほどよい高さの浴槽など。安全や使い勝手を優先することをユニバーサルデザインと言います。
ユニバーサルデザインは、高齢者だけでなくお子様やケガをした方でも安全に使えることを優先したユニットバスです。
<デザインを優先したい>
次に多いのが、オシャレな空間にしたい要望と言われます。
ピンタレストやルームクリップ、インテリア雑誌などでおしゃれなユニットバスがたくさん紹介されており、憧れのバスルームと言うべき存在となっています。
各メーカーで、デザイン性を優先させた製品を取り扱っています。ショールームで見学されるときは、今までに見たなかで「ステキだな、おしゃれだな」と思うものを集めておくと、話がスムーズに伝わるでしょう。
<できるだけ広くしたい>
マンションで意外と多い希望が、「お風呂を広くしたい」という要望です。
マンションはコンクリートの梁や柱、配管などでスペースを取られがちになり、デットスペースが生まれやすくなります。デットスペースを少なくして広くしたいという要望も多く、それをかなえるための製品も各メーカーから販売されています。
マンション用ユニットバスの特徴
<幅120cm×奥行160cm 前後のラインナップが豊富>
ユニットバスのサイズは、120cm×160cm前後が広く使われており、ラインナップもとても豊富です。国内のマンション用としても、このサイズを中心に10cm刻みで細かなサイズに対応しています。
<梁の凸に対応できる>
マンションで特徴的なのは、梁の出っ張り。梁のサイズに合わせて作ることで、広さを保ちつつ自由な空間を作ることができるでしょう。
以前は、梁が邪魔をしてお風呂が入らない、特定メーカーしか使えないといったこともありましたが、今では多くのメーカーで梁の出っ張りに対応しているようです。
<入口やEVが小さくても運び込める>
マンションの特徴は、出入口が限られているということ。また、エレベータを使った搬入が必要な場合もあります。
これらに対応するため、マンション用ユニットバスは、効率よく運び入れるために通常より小さなパーツに分けて運び込めるように設計されていることも特徴としてあげられます。
浴室リフォームで注意したい点
マンションリフォームは戸建て住宅にない注意点があります。ここでは3つに絞ってご紹介します。
最初に管理組合に確認
一番最初に確認したいのは、マンション管理規約と管理組合への確認です。
マンション管理規約は、マンションにかかわることを決めたルールです。その中には工事に関することも決められています。さらに、管理規約だけでは足りません。管理規約から抜けている細かな部分は、不文律として管理組合に受け継がれている場合があります。
管理規約は手元にある方も多いと思いますが、リフォームを計画される際は必ず管理組合にも相談しましょう。
専門工事業者の下見が不可欠
マンションリフォームを検討するときは、専門業者の下見が不可欠です。
マンションには隠れた部分に、大切な配管や配線、コンクリートの梁や鉄骨などが設置されている場合もあります。可能であれば、間取り図などを準備して、ポイントとなる箇所の確認を行うようにしましょう。
浴室工事費以外の費用も加算される
マンションリフォームで注意したいのは、ユニットバス工事以外の費用も掛かることです。
例えば駐車場代や搬入費用や共用部の養生費などがそれにあたります。業者やマンションの状況などにもよりますが、予算オーバーにならないように、事前確認を忘れずに行うことをおすすめします。
まとめ
今回は、マンションの浴室リフォームポイントをお伝えしました。
後半でご説明した、管理規約・管理組合への確認、工事業者の下見、予算の確保も含めたポイントをしっかりと押えて、理想の浴室リフォームを実現させてください。