食事をするためのスペースであるダイニングですが、どのような照明を選ぶかで料理の見え方は変わります。おいしく見せるにはオレンジ色の電球色を選んだり、照明の位置にこだわったりすることが大切です。
照明はどこに設置するかによって、光の当たり方が変わり、インテリアのバランスにも影響を与えます。ここでは、ダイニングの照明の役割や適切な位置、位置を調節するためのアイテムについてご紹介します。
ダイニングの照明の役割
ダイニングの照明には、主に二つの役割があります。
一つは、インテリアとしての役割です。照明には、シーリングライトやダウンライト、ペンダントライトなど様々な種類があり、見た目も異なります。照明は空間を明るくするものですが、そのデザインやテイストなどのインテリア性も重要です。特にペンダントライトはデザイン性が高く、木や紙、ガラスのシェードなど、さまざまなタイプから選べます。ダイニングに設置する照明としても人気です。
そしてもう一つは、料理をおいしく見せるという役割です。ダイニングは基本的には食事をするスペースです。色とりどりの料理も、どのような照明を設置するかによって見え方は変わります。ダイニングには、温かみのあるオレンジ色の電球色が好まれることが多いです。電球色は赤みを引き立たせて食欲をそそるだけでなく、落ち着いた雰囲気にしてくれるため、くつろぎながら食事をする空間にぴったりだといえます。
ダイニングの照明の適切な位置
ダイニングには食事をするためのテーブルを設置している場合が多いですが、照明はそのテーブルの真上にあることが望ましいです。特にペンダントライトの場合、真ん中に配置していないとインテリア全体で見たときのバランスが悪くなり、テーブルに明かりが届かずに暗く見えることもあります。ただ、シーリングライトであれば、多少ずれていてもあまり気にならないでしょう。
まずは照明の位置に合わせてテーブルの位置を決め、その後にサイドボードなどのテーブル以外の家具を配置します。テーブルを含めた家具がバランス良く配置できるようにしましょう。
また、ペンダントライトを設置する場合は、テーブルからペンダントライトまでの距離が近すぎず、遠すぎないようにしましょう。近すぎると立ち上がったときなどに頭が当たってしまう上、熱を感じることがあります。さらに、必要な範囲に光が届かないこともあるでしょう。反対に遠すぎると、広い範囲を照らせるものの、手元が暗くなることがあります。
ペンダントライトは、シェードが大きいと明るさを確保しやすいでしょう。シェードが小さい場合は照らす範囲も狭くなります。ダイニングテーブルの大きさとのバランスも考えて照明を選びましょう。
照明の位置を調節する便利なアイテム
家具が増えて配置を変更したり、テーブルを大きいものに買い替えたりすると、照明の位置がテーブルの真ん中からずれてしまうことがあります。その場合は、照明の位置を調節するためのアイテムを活用しましょう。
ペンダントサポーター
ペンダントライトの位置を調節するアイテムです。天井の端子部分から、吊り下げ位置を移動できます。商品によって、照明の耐荷重量や移動可能な距離が決まっているため、購入前に確認しましょう。
フック(ヒートン金具)
ペンダントライトを吊り下げるコードが長い場合であれば、フックに引っ掛けて吊り下げる場所を変えられます。コードが短い場合は難しいでしょう。移動できる距離はペンダントライトのコードの長さによります。こちらも耐荷重量が決まっているため、照明の重さを確認しましょう。
ダクトレール
照明を取り付けるための細長いバー状のアイテムです。レールの内側全体に電流が通っているため、レール上であればどこでも照明を設置できます。ペンダントライトだけでなく、スポットライトなど種類の違う複数の照明を設置することも可能です。テーブルが横に大きい場合などは、複数のライトを取り付けるとよりバランスが良くなるでしょう。ただし、耐荷重量やレールに設置できる最大ワット数は決まっているので、注意が必要です。
レールの色には白や黒、シルバー、ウッド調などがあるため、天井や壁紙の色に合うものを選べます。レールの長さや形状は、テーブルの大きさや部屋の広さに合うものを選びましょう。家庭の電気配線の接続部分に設置できる簡易取り付けのダクトレールであれば工事は不要ですし、賃貸でも設置できます。
まとめ
ダイニングの照明には、インテリアとしての役割や料理をおいしく見せる役割があります。見た目のバランスの良さはもちろん、ダイニングに適切に明かりを届けるために、照明の位置はテーブルの真上が望ましいでしょう。
ただ、模様替えや家具の買い替えなどでテーブルの位置が変わってしまう場合もあります。その際は、照明の位置を調節できるペンダントサポーターやフック、ダクトレールを活用してみましょう。