書斎につきものといえば大量の本そして本棚は、インテリアとして非常に様になります。また作業台としても棚は便利なものです。机ほど奥行きは取れないものの、あるのとないのでは大違いです。それだけに書斎を造るなら書斎棚と考えがちですが、書斎棚のメリットばかりを優先して、デメリットを考えずにしつらえてしまうと、後から大きな後悔をしかねません。
ここではまず、書斎棚のメリットを確認した後に、デメリットも考えていきましょう。またデメリットを解消するアイデアもあわせて紹介します。
書斎棚のメリット
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書斎棚のメリットは、主に「カッコいい」「収納力・機能性が高まる」の2つでしょう。加えて、何よりも高まるのが書斎「感」です。好きなものに囲まれるという満足感・充実感があります。
インテリアとしてカッコいい
背景にずらりと並んだ難しそうな書籍は、何とも絵になりますし、知性を象徴しているかのようです。書籍に限らず、お気に入りの小物や大量のレコードやCDを書斎棚に並べるのも魅力的です。
収納力・機能性がグッとアップ
収納力がアップするのはもちろん機能性もアップします。棚があれば作業台としても役に立つのです。書斎机が物でいっぱいになることを避けることもできます。
書斎棚のデメリット
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カッコよく役に立つ書斎棚ですが、メリットばかりではありません。造ったり購入した後にデメリットも目立ちだすものです。
特定の目的にしか使えない
棚や作業台としてしか書斎棚が使えないのは当然としても、導入当初の目的以外に使えないというのは書斎棚の大きなデメリットです。たとえば大量のCDを収納するためにしつらえた書斎棚は他の物を収納しようとすると、棚一段の高さも奥行きも足りません。
スペース的にジャマになる
意外と場所をとるのが書斎棚です。棚を造り付けにしたことでスペースをいかせていないというケースはよくありますし、書斎以外のスペースに活用しようと思っても、書斎棚があるために活用できないこともあります。
見苦しくなりがち
大型の美術書など見栄えの良い本ばかり並べば、この上もないインテリアになるのが書斎棚ですが、実際はそうはいきません。整理整頓が行き届かず見苦しくなることもよくあります。
書斎棚のデメリットをなくす3つの方法
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書斎棚の「見苦しくなりがち」は、並べる本を厳選したり、整理整頓をマメにしたりする以外に対策はありません。しかし、それ以外のデメリットについては、書斎棚を導入する際の工夫で対応できます。
棚を可動式にする
「特定の目的にしか使えない」という書斎棚のデメリットは、上の写真のように棚を可動式にすることで解消できます。造り付けの書斎棚なら棚の固定は避けて、棚柱とブラケット(棚受け)を入れてもらうことです。棚の間隔を自由に調整できる棚柱は、書斎棚に限らず重宝するものです。クローゼットに用いると、棚だった部分をハンガーに変えて、つり物を収納するなど自由自在になります。
コツは棚柱を埋め込む以外に多めに棚を用意すること、ハンガーも用意しておくとクローゼットとしても活用できるようになります。
壁のかわりに書斎棚で仕切る
書斎スペースの仕切りを、壁ではなく棚を用いれば「スペース的にジャマになる」というデメリットを解消できます。この方法の良いところは、壁を壊すコストをかけることなく書斎スペースを開放できることです。高さがある書斎棚を使うことで、独立したスペース感は演出できるものです。これは書斎棚だけでなく、書斎自体を造るときから考えるべきことではあります。
棚を収納式にする
作業台として棚を使う場合に、あらかじめ金具で支える仕組みにしておけば、使わないときには棚板が壁に収納できるようになります。収納式の棚板は机やアイロン台にも応用できますから、便利に活用でき「スペース的にジャマになる」ということがありません。
そして、スペース問題の解消もできるのは、棚柱を使う方法です。ブラケットごと棚板自体を外すことができるようにもなるからです。
まとめ
棚柱を入れるという方法は何かとメリットが大きいのですが、カラーが限られているなど棚柱のバリエーションはあまり多くありません。上手に棚板に凝ったり、棚柱をペイントしたりするなど工夫して機能的な書斎棚を手に入れてください。