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フローリングの素材3種と、それぞれのメリット・デメリット

フローリングの素材3種と、それぞれのメリット・デメリット

畳敷きやクッションフロアの部屋をリフレッシュさせる方法の一つに、フローリングへのリノベーションが挙げられます。
ところが、いざリノベーションするとき、フローリングのバリエーションの多さに迷ってしまうかもしれません。

今回は素材別にフローリングを3つに分類し、それぞれのメリット・デメリットを見ていきます。

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フローリングの3つの素材とは?

(1)複合
(2)無垢(むく)
(3)突板・挽板(つきいた・ひきいた)

フローリングはこれら3つの素材に分けることができます。
丈夫さと機能が大切という方には「複合」、本物志向の方には「無垢」、複合と無垢の良いところ取りをしたい方には「突板・挽板」がおすすめと言われていますが、それぞれのデメリットはどのような点が挙げられるでしょうか?

早速、3つのフローリング素材をくわしく見ていきましょう。

(1)丈夫さと高機能の複合フローリング

フローリングの素材3種と、それぞれのメリット・デメリット

薄い木の板を貼り合わせた合板や、パルプを圧縮したMDF(*)で造られているのが「複合フローリング」と呼ばれています。
合板やMDFそのままでは見栄えがあまり良いとされないため、表面に木目がプリントされたシートが貼られています。
(*)ミディアム・デンシティ・ファイバーボード(Mediumdensity fiberboard)(中密度繊維板(ちゅうみつどせんいばん)または中質繊維板(ちゅうしつせんいばん)とも呼ばれる)

複合フローリングのメリット

●キズや汚れに強い
●手間いらず
●高機能

年々進化しているのが複合フローリングなのですが、中でも目覚ましいのが「キズつきにくさや汚れにくさ」です。イスなどを引きずったときにできがちなキズにも耐えますし、拭くだけで汚れも落ちやすいと言われています。

また、新品の輝きを長く保ってくれるのも複合フローリングならでは。表面に加工がされているためですが、近年では「ワックスをかけなくても大丈夫」という手間いらずのものも増えています。

そして、高機能な複合フローリングも増えています。表面に滑り止め加工をほどこしたものや、床を歩く音を吸収してくれるもの、床暖房にも対応しているものなど、機能性が充実している点も特徴です。

複合フローリングのデメリット

●美しさのピークは新品時
時間が経つにつれて劣化が目立ちやすい点が、複合フローリングの最大のデメリットです。
複合フローリングがいくらキズに強いといっても、硬いものやとがったものを落とすとキズは付きやすいでしょう。表面を覆っているシートが傷んで、下地が見えてしまうとキズが目立ってしまうことも。
また、新品の美しさが長続きするといっても、長年使っていると汚れが付くこともあるかもしれません。ワックスをかけるなどメンテナンスが必要になるでしょう。

(2)本物の素材の魅力!無垢フローリング

フローリングの素材3種と、それぞれのメリット・デメリット

人工の下地を使っている複合フローリングに対して、一本の木材から切り出した一枚板でできているのが無垢フローリングです。木の種類によって柔らかさや色目など個性があるので、好みのものを探すのも楽しみの一つですね。

無垢フローリングのメリット

●天然素材の心地よさ
●時とともに「味」が楽しめる

夏は冷たく冬は暖かい、肌触りが心地よい、部屋の湿度調節をしてくれる。これら天然の木材ならではの心地よさが無垢フローリングのメリットと言えるでしょう。
そして、時がたつにしたがって「味」が出てくるのも無垢フローリングのメリットです。色は変化していきますしツヤも出てくる、付いたキズですら味となるのも大きな魅力です。

無垢フローリングのデメリット

●多少の狂いが発生する
●メンテナンスに手間がかかる
●キズや汚れに弱い

湿度が高くなるとふくらんで、低くなるとちぢむのが無垢フローリングですから、隙間ができたり反ったりはするものです。とはいえ隙間はせいぜい数ミリ、反りは足で踏んで感じるか感じない程度のもの。時間がたてば収まってくれるはずですから、大らかな気持ちで付き合いましょう。

また、見栄えのよさの保持や、汚れを防ぐのに必要なのがオイルやワックスでのメンテナンスです。年に1、2回やれば充分とはいえ家具を動かしての作業は面倒なもの、ものぐさな方には大きなデメリットでしょう。

そして、キズや汚れに弱いのもデメリットです。複合フローリングほどタフではありませんし、しょうゆやコーヒーといった色の濃いものをこぼしてしまったら、すぐに対処をしても完全に汚れを落とすのは難しいでしょう。
ただ、それらのキズや汚れも「味」と考えることができるのは無垢フローリングの強みでもあると言われています。

(3)ちょうど中間の突板・挽板フローリング

複合フローリングで表面にシートを貼るかわりに、薄く削った木材を貼り付けるのが突板・挽板フローリングです。表面の板が1mm以下で薄いものを「突板」、数mmある厚手のものが「挽板」フローリングと呼ばれています。

合板フローリングの狂いのなさや機能の高さ、無垢フローリングの心地よさを併せ持っているのがメリットではありますが、キズが付きやすい・メンテナンスに手間がかかるというデメリットもあるのです。

まとめ

フローリングの素材別に、それぞれのメリット・デメリットを見てきました。

「正に一長一短、余計に迷ってしまった!」そんな方におすすめしたいのは、ズバリ「無垢のフローリング」です。
なぜなら、数あるデメリットを上回るメリットを持っているから。中でも無垢フローリングが年を重ねるごとに出てくる「味」は格別のものだからです。

リノベーションしたフローリングといっしょに年を重ねる、こんな楽しみができるのは無垢フローリングならでしょう。【ライター:アントニオ犬助】

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