「和風モダンな家にしたい!」でも、理想の和風モダンを作るレシピがなくて困っていませんか?和風モダンには明確な定義がないとも言われています。好きなものを詰め込んだら、なんだか変な空間が出来上がった、なんてことも。
今回は、和風モダンな家を作るためのポイントをお伝えします。大切なポイントは4つ。
1.「内装と家具でバランスを取る」
2.「畳や家具の模様に格子を使う」
3.「色は白と黒でメリハリをつける」
4.「照明や家具で目線を低くする」
これらを意識することで「和風モダンらしさ」を作り上げるための手助けとなるでしょう。一つずつ、解説していきます。
和風モダンへのポイント1「内装と家具でバランスを取る」
部屋が洋室なら家具は和風を、部屋が和室なら家具は洋風でモダンなものを選択すると良いでしょう。
和風モダンの演出で大切なのは、部屋全体のバランスと言われています。和とモダンをうまく融合させるためには、まずは偏りすぎないことを意識しましょう。
例えばフローリングの部屋なら、箪笥を置いたり、和風雑貨を飾ったり。低い座卓を置くのも一つの方法です。洋室のモダンさに、和風家具の落ち着き感をプラスしていくイメージです。
畳が敷かれた和室なら、モダンだったりスタイリッシュさのある洋風家具を取り入れてみましょう。畳の上にイスを置くのも、うまくいけば和風モダンの演出となります。
和風モダンを演出するためにまず念頭に置くとよいのが、内装と家具のバランス。「オシャレだな」と感じた部屋の画像の真似をしながら組み立てていくと、失敗しづらいでしょう。
和風モダンへのポイント2「畳や家具の模様に格子を使う」
積極的に格子模様を取り入れることも、和風モダンの演出に役立ちます。
格子が使われている箪笥や引き出し、木格子のパーテーション、引き戸に格子戸を取り入れるなどの方法があります。これは和風モダンな部屋の定番とも言われる方法で、シンプルでモダンな家具と相性が良いとされています。
縁のない半畳の畳を使うことで、足元に格子模様を取り入れることもできます。この場合、畳の目の向きを縦横交互に変えて敷くことが大切。光の当たり方で、色の濃さが違って見えると言われています。
木格子の窓を採用するのも良いでしょう。木格子は外からの目線をさえぎりつつも、オープンな感覚を与えてくれるとされています。プライベートと開放感という、相反した要求の両立に貢献するでしょう。
和風モダンの定番とも言われる格子模様。まずはパーテーションや箪笥から取り入れ始めると、雰囲気をつかみやすいのでおすすめです。
和風モダンへのポイント3「色は白と黒でメリハリをつける」
白と黒のモノトーンを基調としたアレンジも、和風モダンの演出の一つの方法です。スタイリッシュでメリハリがありながらも、落ち着きが得られるコーディネートと言われています。
畳のある部屋にシックな色合いの家具を置くことで、比較的カンタンに「和風モダンらしさ」へ近づけることができるでしょう。白いふすまとの相性も良いと言われています。
また、無垢材を積極的に取り入れることも効果的。一般的に、暗めの無垢材を多く使うとモダンさを増やし、明るめの無垢材を多く使うと和風らしさを上げることができるとされています。
モノトーンを取り入れるとはいえ、完全に白と黒のみでコーディネートしてしまうと「和風」が薄れてしまいがち。少しずつ取り入れていくと良いでしょう。
和風モダンへのポイント4「照明や家具で目線を低くする」
和風モダンのために、高さのない家具を選ぶ方法もあります。また、照明も低くすることで視線を誘導する効果もあり、全体的に低い場所でまとまった「和風」を作り上げる助けになるでしょう。
もともと、和室での生活は基本的に床に座る等、目線は低くなるものと言われています。床がフローリングであっても和の落ち着きを取り入れたい、そんなときは家具を低くすると良いでしょう。
照明は高さの調節できるペンダントライトを選ぶ方法があります。この場合、和紙と竹ひごで作られた和風の照明を使うのも一つの手でしょう。ライト自体がデザイン性に優れたものなら、さらに低くしてインテリアの一部とするのも一考の余地アリです。
外観も和風モダンに!そのコツと注意点
「外装も和風モダンにしたい!」と言う方は、まず1階部分にかかる屋根に注目。この屋根の面積を大きくすることで、和風モダンらしさを出す方法があります。
また、一般的に「黒」は和風モダン住宅の外観とマッチすると言われています。外壁のポイントの黒を配置、屋根を黒にするなど活用の仕方は様々。適度に明るい色も組み合わせることで、和風モダンな外観を演出できるでしょう。
和風モダンな家を作るため、壁に土壁を選ぶ方法もあります。しかし、土壁には注意点があります。一般的に土壁は傷みやすいと言われています。いつのまにかひび割れが、なんてことも。
土壁を使う場合、定期的なメンテナンスが必要と考えていただくと良いでしょう。基本的に塗り直しで対応することになります。
まとめ
定義がはっきりせず、バランス感覚が求められる和風モダンな家づくり。それでもいくつかのポイントをおさえておくことで、理想をカタチにしやすくなります。
好みの和風モダンな家を参考にしつつ、模様、色、目線の低さなど、少しずつ「和」と「モダンな洋」を混ぜていくと失敗しづらいでしょう。