誰でもわかるリノベ用語集314
■雌サネ(めさね)
「雌サネ(めさね)」とは、木材加工のことです。板の側面についている凹凸の加工のことをサネと呼んでおり、このうち突起部分を雄サネ(おさね)、反対の部分を雌サネ(めさね)と呼んでいます。フローリングなどの床板では板をつなぎ合わせるために木材加工を施しています。その際、板をピッタリと合わせるために雄サネや雌サネなどの加工を施しているのです。
無垢フローリングや合板などは木材を使用していますが、気温や湿度の急激な変化が起きると木材のすき間が広がったり狭まったりします。また、フローリングの一部分が反り返るということもあるのです。そこで、気候の変化が起きても美しい状態を保てるように雌サネ雄サネを設けて、気候の変化が起きても反り返らないよう加工しているのです。
なお、雄サネや雌サネといった特殊な木材加工は昔の時代からありました。そのため、古民家や古い建築物の中には雄サネや雌サネといった加工を施しているものもあります。
ただし、昔の時代は手作業でサネ加工をしていたのに対し、現代ではオートメーション化がされています。サネの幅も自由にセッティングできるので、薄い木材についてもサネ加工を施せるのです。またサネの幅も自由に調整できるので、間伐材などの狭い幅でしか撮ることのできない木材でも、雄サネや雌サネの加工ができるです。