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「鏝(こて)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「鏝(こて)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集


誰でもわかるリノベ用語集324

 

■鏝(こて)

「鏝」とは、左官道具のひとつで、建物の壁や床をモルタルや漆喰で仕上げるときに使います。鏝にはさまざまな形状があり、先のとがったものや四角いものなどがあります。一般的な鏝には平たい鋼の上に持ち手が付いていますが、プラスチック製やステンレス製の鏝もあります。

各辞書・辞典からの解説

「鏝」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「鏝」とは、1つ目の意味が「壁土やセメントを塗る道具。多くは鉄製で、平たい板に握り柄をつけたもの。」、2つ目の意味が「和裁で、熱して布地のしわをのばしたり、折り目をつけたりする鉄製の道具。焼きごて。」、3つ目の意味が「頭髪にウエーブをつけるために熱して用いる、はさみ状の整髪具。ヘアアイロン。」、4つ目の意味が「鋳掛けのはんだづけなどに使う、先のとがった金属の棒に柄をつけた道具。」となっています。

(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「鏝」とは、1つ目の意味が「左官用具の一つ。泥、漆喰(しっくい)、セメントなどを塗るときに用いるもの。木製のものもあるが、多くは鉄製で、平らな板に、手が壁に触れないように湾曲した鉄の柄をつけ、これに木製の握り柄をつける。金篦(かなべら)。」2つ目の意味が「火で熱しておき、紙や布などのしわをのばす道具。布に接する面が扁平な板状の鉄片で、長い柄をつけたもの。焼きごて。」、3つ目の意味が「鏝療治(こてりょうじ)に用いる医者の道具。小手。」、4つ目の意味が「はさみ状の鉄製の調髪用具。熱しておいて髪にウエーブをつけるのに用いる。マーセルアイロン。」、5つ目の意味が「はんだ付けなどに用いる焼きごて。」、6つ目の意味が「アイロン。」、7つ目の意味が「油絵の用具の一つ。ペインティングナイフ。」となっています。

(1)〜(2)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「鏝」とは、「セメントを塗るときの道具」のことであるとおわかり頂けたと思います。