風合いがよい、肌触りがよい、湿度調節してくれる、そんな天然の木そのままの無垢フローリングは大人気です。しかし「リノベーションするならフローリングは無垢」までは決まっても、木の種類(樹種)は何にしようかと悩んでいませんか?
そんな方におすすめなのがオークです。欠点が少なく人気が高いオーク材の特徴、オーク材と比較検討するべきライバル樹種のご紹介をしましょう。
オーク材とは
pin
日本では楢(ナラ)と呼ばれるオークは、主にロシアや中国、北米、ヨーロッパで産出されます。細かく分けると種類は数100にもなりますが、すべてひっくるめてオークと呼ばれています。
オーク材は、硬いわりには加工しやすく、木目が美しい樹種です。昔からフローリングだけでなく、家具や自動車、船などの内装に使われてきました。ウイスキーやワインを熟成させる樽にもオーク材が使われています。
オーク材を選ぶメリット
おすすめの無垢フローリング材はオークと述べましたが、理由はオーク材が産出される土地の気温が低いことと深い関係があります。ゆっくりと生育したオークは、年輪の間隔が短く、木目がしっかり詰まっています。これは以下の3つのメリットになります。
1.硬いのでキズに強い
2.耐水性が高い
3.伸び縮みが少ない
1. 硬いのでキズに強い
木目が詰まっているオークは硬いという特徴があります。物を落としたり、ネコがつめを立てたりしたくらいでキズ付かないのがオークのメリットです。
2. 耐水性が高い
木目が詰まっていることは、水に強いというメリットも生みました。フローリングの上に飲み物をこぼしても、染みになりにくいので、キッチンの床にも適しているオーク材です。
3. 伸び縮みが少ない
湿度が高いときに水分を吸い込み、湿度が低いときに吐き出すのは無垢フローリングの特質です。この働きが大きいと、床が反ったり、すき間ができたりしますが、この特徴が少ないのもオーク材です。
価格も(比較的)お手頃です
安価というのもオークのメリットです。安価なフローリング材といえばスギやパイン(マツ)などの針葉樹ですが、肌触りが優しい一方で、キズが付きやすいというデメリットがあります。キズが気になる方がフローリングで選ぶなら広葉樹なのですが、その中でも比較的安価なのがオーク材です。
オーク材のデメリット
pin
オーク材のメリットについてお話しましたが、これらはデメリットでもあります。フローリングに柔らかな風合いを求めている人にはオーク材は向きませんし、木目が詰まっていますから熱伝導性が高くなり、冬場は特にヒンヤリとした肌触りを感じるでしょう。
ショールームなどで実際にオーク材に触れて、メリット、そしてデメリットも体感してください。
オーク材のライバル樹種とは?
実際にオーク材に触れてみて今ひとつと感じたならば、以下のライバル樹種はいかがでしょうか。
もっと白い色目がいい!
「メープル」「サクラ」
メープルとサクラはオークよりも淡い色です。加えて柔らかい肌触りで、価格帯もオークと変わらないのも嬉しいところです。
もっと濃い色がいい!
「ローズウッド」「ウォールナット」「チーク」
この3つは高級材で、フローリングの価格も跳ね上がりそうです。そんな場合に検討したいのが、着色されたオーク材です。カラーバリエーションも多く、カラーオイルを用いたものなら天然の風合いを損なうこともありません。落ち着いた色目のフローリングになります。
もっと柔らかい肌触りがいい!
「スギ」や「パイン」などの針葉樹
柔らかな風合いや、夏場は冷たく冬場は温かい触感が魅力です。小さなお子様がいるご家庭には魅力的な樹種です。ただ、物によってはツメで押しただけでも跡が付いてしまいますし、飲み物などをこぼしても跡が付いてしまいます。
まとめ
以上、オーク材の特徴とライバル樹種について見てきました。硬い、耐水性が高い、伸縮しにくいと、フローリング材として優秀な性質を持っていることがおわかりいただけましたでしょうか。そして足を運ぶべきはショールーム、オーク材の実物の質感にぜひ触れてみてください。
フローリングは暮らす人と常に触れており、部屋の大きな面積を占めています。リノベーションする部屋が快適になるかどうかはフローリング次第ともいえるのです。そしてオーク材は大きな期待に応えることができる実力を持った樹種なのです。