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「雄サネ(おさね)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「雄サネ(おさね)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集


誰でもわかるリノベ用語集315

■雄サネ(おさね)

「雄サネ」とは、木材加工のことです。サネとは板の側面に付けている凹凸の加工のことです。突起のある凸の部分は雄サネと呼ばれており、突起のない凹の部分は雌サネと呼ばれています。

フローリングなどの床板に雄サネや雌サネの加工を施している理由は、膨張や収縮による反りを最小限に抑えられるからです。

フローリングなどの木材は木の温もりを感じられるというメリットがある一方で、気候や気圧の変化によって変形するというデメリットがあります。木材には調湿機能が付いており、気圧や湿度の変化に合わせて空気中の水分をため込んだり放出したりするのです。そのため、状況によっては木材が反る可能性もあります。

そこで床板に雄サネや雌サネなどの加工をすることで、床板同士をつなげられます。その結果、気候の変化が生じても反り返りを最小限に防げます。また別のメリットとして、クギなどを使用しても隠せるので見た目に美しいことも挙げられます。

なお、木材の加工には雄サネや雌サネだけではなく、木材の辺を斜めに削り落とす「糸面加工」やすき間から雄サネが見える「目透かし加工」などがあります。さらに木材のすべての面に雄サネや雌サネが付いているものは「四方実(しほうさね)」と呼ばれています。

また、フローリングのデザインによって雄サネや雌サネの数が変わることがあり、魚の骨の形をしたヘリンボーン柄は、三方が雄サネで一方が雌サネとなっています。