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床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床の汚れが目立ってきたので、リフォームしたいという声をよく耳にします。一方で、床のリフォームは興味があるものの、どのくらいの費用がかかるのかわからないので不安に感じる人もいるようです。

そこで今回は、床のリフォームの方法や床のリフォームの利点について紹介します。また、床の種類と耐用年数についてもまとめました。床のリフォームを検討している方は、この記事を参考にしてください。
 

床のリフォーム方法

床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床のリフォームのおもな方法として、張り替えや修復があります。張り替えの場合は、使用している床の上に新しい床を重ね張りする「重ね張り工法」と使用している床をはがして新しい床を張る「張り替え工法」があります。

汚れや傷については、補修で直すことができます。ただし、年数が経過した床については、張り替えが必要でしょう。特に、床下地部分の腐食が進んでいる場合には、張り替え工法によるリフォームがおすすめです。

床リフォームの利点

床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床は面積が広いので、デザイン次第で明るい部屋や落ち着きのある部屋などの好みの雰囲気に変えることもできるでしょう。

床の中には、ハウスダストをおさえるものや耐水性のあるもの、防音性のあるものや滑りにくいものなども登場しています。機能性のある床に取り換えることで、暮らしやすい快適な部屋に変えることもできますね。

床リフォーム。素材の種類と耐用年数

床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床材にはさまざな種類があり、特色も異なります。環境や予算に合わせて選ぶようにしましょう。おもな床材として以下の5つがあります。


フローリング

フローリングとは、木質系の材料でできた床板です。天然木を使用した「無垢材」と薄い板を貼り合わせた「合板材」の2種類があります。

無垢フローリングの特色は、自然素材ならではの温もりある風合いです。さらに、調湿効果があり、湿度が高い梅雨時期や夏でも快適な肌触りで心地よいことも特徴でしょう。また、抗菌や消臭、そして防虫効果が期待できるフィトンチッドという成分を含んでいる点も魅力と言えます。
一方で、無垢フローリングは水に弱く、汚れが落ちにくい、また反りや割れの心配も欠点としてあげられます。
寿命が50~60年と言われる点も無垢フローリングの特徴でしょう。

合板フローリングは、複数の合板を貼り合わせた上に天然木の薄板を貼ったもの。無垢フローリングより安価で、デザインが豊富な点が特徴です。また、傷や汚れに強く、遮音性が高い等の機能性が高いこともメリット。一方で、踏み心地が硬めで、自然の風合いが無垢材には及ばない点がデメリットと言えるでしょう。
耐用年数は10~15年程度とされています。


クッションフロア

クッションフロアとは、塩化ビニールを使ったロールシート状の床材です。木目や石目、大理石などのプリントがあります。そのため、一見するとほかの素材に見えるという特色も持っています。

クッションフロアの利点は、掃除のしやすさでしょう。素材が柔らかく水にも強いので、洗剤を使って汚れを落とせることも掃除が楽と言われる所以です。そのため、トイレや洗面所などの水回りの部分で使われることが多くあります。

一方で、クッションフロアは衝撃や熱に弱いという欠点もあります。また、クッションフロアの上に家具を置くと、跡が残ってしまうことも。
クッションフロアの耐用年数は10年ほどでしょう。


カーペット

カーペットで使用する素材は、アクリルやナイロン、ウールなどの繊維素材です。カーペットは、さまざまなサイズやカラーなどのバリエーションがあるので、好きなデザインに変えることができます。加えて、滑りにくいという点もメリットと言えるでしょう。

一方で、カーペットは繊維質なので、ダニが発生しやすいという欠点があります。加えて、黒ずみや色あせなど起こしやすいという欠点も持っているので注意が必要です。耐用年数は5~6年とされますが、使用環境などで寿命が短くなることもあります。


コルク

コルクは、木の樹皮を使用した床材です。高い弾力性があり、耐久性や吸音性に優れる点が特徴としてあげられます。加えて、断熱性や保温性もあり、素足で歩いても冷たく感じることが少ないと言われます。欠点は、紫外線が長時間当たると色が抜けることでしょう。

コルクの耐用年数は50~70年と長めです。ただし、傷がつくと修復が難しいので、注意して使用することをおすすめします。




畳は、イグサを編みこんで作った床材です。日本の文化のひとつで、平安時代には現代のような畳を使っていたと言われます。

畳の利点は、部屋の湿度を適切に保つこととされます。また、クッション性があるので衝撃が少ないという強みも持っています。

欠点は、畳の表替えや裏返しをしなければならないなど、メンテナンスに手間がかかることでしょう。
また、風通しの悪い部屋では、ダニが発生することもあるので注意しましょう。畳の耐用年数は、畳表が10年ほど、畳床については20~25年とされています。
 

床リフォームの費用

床の張り替えリフォームのタイミングとは?おもな床材の特徴も解説

床のリフォームは、使用する床材によって費用が異なります。上表は、6畳の床をリフォームした場合の費用例です。

 

まとめ

床のリフォームには、張り替えと補修があります。汚れや傷の度合いなどによって、適するリフォームを選びましょう。

また、使用する床材によって耐用年数が異なることもおわかりいただけたかと思います。加えて、使用場所や使用環境においても劣化のスピードが変化するので注意が必要でしょう。リフォームするときには、目的や好み、そして予算を含めて検討することをおすすめします。

参考:
床の張り替えリフォーム費用相場【フローリング・CF・カーペット・フロアタイル・畳】
床材の選び方~無垢と合板どっちがいいの?
合板フローリングのメリット・デメリット
複合(合板)フローリングと無垢フローリングの違いって?
フローリングのリノベーション費用!無垢と合板の特徴も紹介