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土間のある家に住みたいときに知っておきたいこと

土間のある家に住みたいときに知っておきたいこと

雨でぬれたものもそのまま持ち込める場所、汚れても気にならない空間、雨でも使える作業スペース。土間は、住まいの中で使い勝手がよく魅力的な空間です。土間のある家ではどんな暮らしが叶うのでしょうか?

今回は憧れの土間スペースをしっかりとイメージしてもらうための記事です。事例も交えてご紹介します。

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土間のある暮らし方

まずは土間のある暮らし方の事例をチェックしてみましょう。

土間がよくあうシンプルな空間

土間のある家に住みたいときに知っておきたいこと

土間を玄関から入ってすぐのところに配置。収納棚を付けるなど広い土間が使い勝手よくまとまっています。コンクリート床のグレーが目に優しく、ご主人が好きなレセクトショップのような空間に仕上がっています。

自転車も収納できる空間

土間のある家に住みたいときに知っておきたいこと

この事例もマンションのリノベーション事例です。玄関を入ってすぐのところに広い土間空間を配置。自転車も楽における広々としたスペースがあります。

土間から洗面脱衣室へ、直接アクセス可能な動線を準備。汚れて帰ってきた子供達や雨の日に濡れてしまっても、室内へ汚れを持ち込むことなく移動できます。

大判タイルがオシャレな玄関収納

土間のある家に住みたいときに知っておきたいこと

大判タイルは高級感があり、このところのリノベーションでも人気のアイテムです。元々居室だったところを一部縮小して作った玄関土間は、明るく、さらに内窓を設けることで中の部屋へも光を届ける役割を果たしています。

オシャレな無垢の収納棚はディスプレイ収納として、見せる収納も可能にしてくれます。

土間スペースの特徴をチェック

次は土間スペースの特徴をチェックしていきます。土間とはどういうものなのかがより明確になります。

1.土間の定義

土間の定義については所説ありますが、ここでは以下のように理解しておきましょう。  

「土間」とは、「家の中にある床を張らない地面のままの場所」のことを言います。「三和土たたき」にしたる場所もあります。

歌舞伎においては舞台正面の一階見物席のことを土間といいます。(参考:「土間」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集)

いわば、屋内にあって土足で歩けるところといったとろです。

2.土間の用途

土間は土足で屋内に入れる場所です。雨の日でも濡れたまま屋内に入り靴を脱ぐことができます。スペースによってはベビーカーやゴルフバックなど、外で使うものも収納できます。3帖程度の広さならば専用の収納スペースが得られます。4帖半もあると自転車の整備もゆとりをもって行うことができます。本来なら外で行う作業が屋内でできます。

共通するのは「土足のまま使えるので、外で使うものをそのまま収納することもできる」という点です。

3.土間の仕上げ

土間は、土足の汚れなどが持ち込まれる場所ですので、掃除を簡単にするため耐久性・耐水性に優れた材料が仕上げに使われています。

土間の仕上げとして、今はコンクリートやタイルで固める住まいが多くなっています。モダンデザインとしたところでは三和土や漆喰も使われます。

4.土間と床面積

床面積に入るかどうかは、敷地に制限がある場合にとても気になりますね。「土足で入るので床面積に入らないのでは?」と思われることもありますが、屋内に土間を作った場合は床面積に算入されます。家の一部として認識されてしまうんですね。

ただ延床面積、建築面積、容積率の計算はとても複雑です。地域によっても計算方法が異なります。必ず設計士さんに確認する必要があります。

土間の使い方、あると嬉しく感じる時

住まいの中で土間の使い方は人それぞれですが、おおよそ共通するものがあります。

土間の使い方

実際に土間スペースを取り入れた人の使い方を分けていくと以下の3つに分けられます。

  • コミニュケーションのスペース
  • 収納のスペース
  • 趣味のスペース

どうですか?自分が使いたいと思っている用途にマッチしませんか?

玄関土間の小さなスペースはコミニュケーションの場として成り立ちます。より広いスペースは外で使うものの収納、家族の趣味のため、と広げていくことができますね。

土間があると嬉しく感じる時

実際に土間スペースがあってよかったと感じるのはどのような時でしょうか。

実は接客スペースとして使うととても便利だったりします。自治会や家庭訪問、宅配荷物の受け取りなど、「家の中は散らかっているからちょっと」という時も土間スペースで対応できます。来客はわざわざ靴を脱がなくても、その場で十分要件を済ませられます。

雨で濡れた靴や外で使う荷物をそのまま収納できるスペースもあると助かりますね。土間は土足で使うスペースですから水に強い特徴があり、このような収納に向いています。

置いて良いもの悪いもの

最後は土間に置おいて良いもの、悪いものの例です。

先に土間に置けるものを見ていきましょう。

  • 靴や傘などの外で使うもの
  • ベビーカーや自転車
  • アウトドア用品、ゴルフバック など

基本的に、外で使うものは土間において差し支えありません。濡れているもの、汚れているものもそのまま置けるのが土間の魅力です。

反対に、置くと荷物に悪い影響を与えるものをあげてみます。

  • 本などの紙類
  • 食品
  • パソコンや精密機械

(マンションなどの湿気の影響を受けにくい場合はこの限りではありません。古民家や戸建てでのキッチンや土間など、ゾーンにより湿度が変わる場合の例となります。)

土間は湿気の多い空間でもあります。湿気に弱いものは置かないようにします。置く必要がある時は、地面に直接置かないなどの湿気対策が欠かせません。

まとめ

今回は土間のある家に住みたいときに知っておきたいことをお伝えしました。

土間は使い方によってとても便利に使えます。また、土間スペースと室内の動線を工夫することで広がる用途もあります。土間を取り入れたい時に参考にしてみてください。

・参考文献:和田 浩一, 他,世界で一番やさしいインテリア,エクスナレッジ,2018/11

 

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