ルーバーという言葉を聞いたことがありますか。よく耳にする人からあまり聞いたことがない人までいるかもしれませんが、実際どんな目的で使っているのか、メリットを理解していない人が多いのではないでしょうか。
今回、この記事ではルーバーについて説明し、その役割やメリット、施工例について紹介していきます。
ルーバーとは
ルーバーとは、細長い羽板を枠に対して一定の間隔で隙間を空けて水平に並べたものを言います。別名「ガラリ戸」や「よろい戸」とも言われており、横と縦に置く2種類のタイプがあります。
ルーバーの役割
ルーバーの役割は主に「日よけ」「目隠し」などのプライバシーを確保する為に使われますが、羽板の角度を調整できますので光の遮断や換気の調整を行うことも可能です。また、エアコンの室外機を隠したり、建物のデザイン性を高めたりする役割もあります。
素材によって洋風・和風にもできる
ルーバーに使われている素材は様々あり、それを活かして洋風・和風の雰囲気を持たせることも可能です。尚、ルーバーの素材としては下記のような例があります。
素材名 | メリット | デメリット |
天然木 | 長く使うと深い味わいが出る DIYがしやすいので手作りすることが可能 自然の温かみがある | 虫がつく可能性がある 腐っていく 定期的なメンテナンスが必要 |
人工木 | 虫がよらない 耐久性が高い 天然木と比べてメンテナンスは基本不要 | 天然木と比べて高い 夏は表面が暑くなってしまう |
アルミ | 腐りにくい 錆びにくい 耐熱性に優れる | カラーバリエーションが少ない 塗装などの加工がしにくい 衝撃に弱い |
ガラス | 明かりを通せる 開けていても防犯効果は高い | 割れやすく怪我する危険性も ルーバー用のガラスは高い |
このように様々な素材があるため、アルミなどのルーバーならモダンな感じに仕上げることが可能になり、天然木・人工木であれば優しいぬくもりに仕上げることもできます。また、ガラスであれば明るい演出をすることも可能です。
自分がどのような雰囲気にしたいのか、洋風・和風のどちらにこだわるかによって変わってきますので、メリット・デメリットなども考えて選ぶと良いでしょう。
ルーバーのメリットとは
次にルーバーのメリットについて紹介していきます。
直射日光の遮断
室内を薄暗くしない為にもある程度の光は取り入れなければなりませんが、畳や家具などは直射日光に当たると紫外線によって劣化が早まってしまいます。また、直射日光を室内に入れるということは冷暖房の効率を考えると決して良いとは言えないでしょう。
角度を調整できるルーバーを設置することで直射日光を防ぎ、ちょうどよい光を室内に取り入れることが可能になり、冷暖房の効率を上げられます。
外からの視線を遮断できるので防犯にも期待
窓の大きさ、道路の距離などで部屋の中が丸見えで困っている方もいるでしょう。カーテンという手もありますが、換気する時に結局全開にしなければならず、防犯面で不安が残ります。
ルーバーであれば、状況に応じて羽板を動かすことで風の入れ具合などを調整でき、外の視線を防いでくれるので防犯効果にも期待ができます。
ルーバーの施工例を紹介
メリットについては理解できたでしょうか。次にルーバーは実際にどこで使われているのか、施工例について紹介していきます。
浴室の目隠しとして使う
ルーバーの施工例としてよく見られるのが浴室です。湿度が高く換気をしないとカビが発生しやすい浴室。しかし、窓を開けっ放しにしておくと外から丸見えで困ってしまう場所にもなります。
ルーバーを設置することで、外からの視線を防げますし、羽板を調整することで換気することも可能なので取り入れている家庭も多くあります。
キッチンでは目隠し以外にも風通しをよくしてくれる
キッチンは家の外壁側に配置されることも多く、窓を開けると道路に面していたり、別の家が目の前に建っていたりします。そのため、太陽などの自然の光を取り入れる為に窓を大きく開けてしまうと内側だけなく、外側から中が見えて困ってしまう状態になります。
ルーバーを採用すれば、風や採光を取り入れながら目隠しできるので取り入れている家庭も増えてきています。
まとめ
ルーバーについて紹介しましたがいかがでしたか。様々な素材があり、それぞれにメリット・デメリットはありますが、上手に活かすことで和風・洋風どちらにも仕上げられます。
ルーバーの主な役割は目隠しとなっていますが、その他にも浴室であれば換気をしてカビを防ぐ、キッチンであれば採光を取り入れて明るい雰囲気にするなど用途は様々です。
これから、リフォームを考える方や家を買おうと考えている方はプライバシーも確保しつつ、デザイン性も高いルーバーを検討してみてはいかがでしょうか。