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長年の汚れが溜まり汚く見える外部擁壁、塗装でキレイにするポイントは?

長年の汚れが溜まり汚く見える外部擁壁、塗装でキレイにするポイントは?


こんにちは。現場監督ライターのKumaです。今回は外部擁壁のメンテナンスについてのお話です。

家の周辺や隣との境に使われる外部擁壁には、コンクリート擁壁やコンクリートブロック擁壁がよく使われます。

擁壁は境界を明確にしたり、土留めとして利用されるなど、ごく身近な存在です。しかし、屋外にある擁壁は、土埃やコケなどで汚れやすく汚く見えがちだったりもします。「家の周りなのでキレイにしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

今回は、屋外にあって汚れやすい擁壁を塗装でキレイにする方法をご紹介します。ポイントは2つ、汚れを落とすこと、専用塗料を使うことです。

家の周りがキレイになると、自宅の見栄えも変わってくるかもしれません。
 

汚れは高圧洗浄で落とす

長年にわたって付いてしまった土埃や汚れ、じめっとした部分にはコケが生えていたりしませんか?

そういう汚れは高圧洗浄やブラシ掛けで落とすことができます。高圧洗浄機は便利で、水の圧力だけでかなりキレイに汚れを落とせます。

汚れてしまった擁壁をキレイに掃除するポイントを3つに分けて紹介します。


1.大きなコケや生えた草はあらかじめ落としておく

擁壁についたコケや、スキマから生えた草はあらかじめ取り除いておきます。擁壁の継ぎ目、地面との境にはコケや草が生えやすいところです。ここを中心に掃除しておくと、仕上がりが違ってきます。

コケは水を使う前に塊のまま取り除きましょう。無理にコケを一緒に洗い流そうとしてもバラバラに散らばり余計に汚くなりがちです。

スキマから生えた草はあらかじめ抜いておきます。雑草の根はとても強く、高圧洗浄やブラシでは抜けません。見栄えも悪くなるのでキレイにしておきましょう。


2.水洗いは上から下が基本

コケや草を取り除いたら、水洗いをしていきましょう。ブラシや高圧洗浄機で洗っていきますが、手軽なのは高圧洗浄機です。

水と一緒に汚れを洗い落とすので、上から下へ洗っていくのが基本です。

高圧洗浄機は圧力が強いので、反動で飛ばされないように注意が必要です。また、洗浄水が飛び散りやすいので汚したくない場所はブラシを使うか洗浄機の向きを工夫します。


3.雨の日にすると後片付けが楽になる

水を使って洗うので、雨の日にすると後片付けが楽になるという考えもあります。

ブラシでも、高圧洗浄機でも、洗っている最中は細かな汚れが周りへ飛び散ります。雨の日であれば、飛び散りが軽減されたり、飛び散った汚れが雨とで一緒に流れてくれるというメリットがあります。
 

見栄えをよくする塗装

長年の汚れが溜まり汚く見える外部擁壁、塗装でキレイにするポイントは?


擁壁の汚れを落としたら、塗装で表面を見キレイにしていきましょう。

塗装には、見栄えをキレイにする役割の他、汚れをが付きにくくする役割もあります。せっかくキレイになった擁壁も、そのままでは汚れやすいもの。塗装をすることで、水や汚れを寄せ付けにくくなり、キレイな状態が長続きするようになります。

実際に擁壁を塗装する手順を見ていきましょう。ポイントは擁壁をよく乾かしておくことと、専用塗料を使うこととです。


1.擁壁をよく乾かす

塗装前に擁壁をよく乾かしておくことが必要です。濡れたままではせっかくの塗装も上手にいきません。

乾かしておくといっても、擁壁の場所によってはなかなかしっかり乾かないところもあります。少なくとも、表面が水で濡れていない状態まで乾かしましょう。


2.養生をする

塗装をする前に、塗料を付着させたくない部分をビニールで覆うなど養生しておきます。コンクリートに付着した塗料は落としにくいので、養生をしっかり行いましょう。

特に、擁壁から1m程度は、地面の養生をします。塗料を塗っている間に飛び散る塗料で汚れないようにするためです。


3.塗料の使い方を守る

塗装する時は、塗料の使い方を守って使います。塗料の説明は必ず読みましょう。役に立つ情報が書いてあり、失敗が少なくなります。

多くの塗料で2回塗りが推奨されています。塗料を塗り重ねることで、塗膜を厚くし塗装の保ちをよくします。下塗りにシーラーが必要なタイプは、必ずシーラーを使います。コンクリートへの密着が良くなり、塗膜がはげにくくなります。

擁壁を塗装するとき、広い面積を塗るにはローラーを使うと早くキレイに塗れて便利です。


4.後片付け

塗り終わったら、養生を撤去して道具を片付けます。

余った塗料は、説明書や自治体の分別情報など、捨て方をよく確認して捨てるようにします。間違っても下水に流したりしないでください。排水管の詰まりや汚染の原因になります。
 

塗料の種類に注意

長年の汚れが溜まり汚く見える外部擁壁、塗装でキレイにするポイントは?


塗料にはも向き不向きがあります。特に擁壁には必ず専用塗料を使いましょう。擁壁専用の塗料としては、塗装後の膨れや剥がれが起きにくく、耐久性・耐候性がよい製品があります。


擁壁塗装の注意点

擁壁の塗装で、他のコンクリート壁と比べて注意したい点があります。それは、他のコンクリート壁と比べ、擁壁は水分を多く含むということです。そのため、塗料には専用のものが必要になります。

擁壁は、屋外にあり土留めや境界に多く使われます。土はたくさんの水分を含んでおり、コンクリートを通じて水分が表面に出てきてしまいます。土と接するため、擁壁はどうしても他のコンクリート壁と比べて内部に水分を多く含みがちなのです。

擁壁の表面に造膜タイプの塗装を行うと、塗膜が作られます。塗膜は基本的に水分を通しませんので、外からの雨や汚れからは擁壁を保護する役割が期待できます。

一方で、塗膜と擁壁の間に水分がたまると、蒸発して水蒸気となります。水蒸気が膨張することで塗膜が膨れる原因になります。


擁壁用の塗料

擁壁に適した塗料は、水蒸気を通してくれる専用の塗料が必要です。

販売されてるものを紹介しましょう。

IPヨウヘキコート/インターナショナルペイント

コンクリートへの密着性・透湿性があるので、問題となる膨れが発生しないとされています。耐久性・耐候性も良く紫外線に強い塗料です。外構の日当たりが悪い場所に使うことも考慮して防かび性・防藻性も備わっています。
 

まとめ

今回は外部擁壁の塗装についてお伝えしました。

擁壁を塗装するポイントは汚れをよく落とすこと、専用塗料を使うことの2つです。汚れが付いたままでは仕上がりがキレイになりません。また、専用塗料を使うことで塗装の劣化を予防することができます。

家の周りがキレイになると、自宅の見栄えも変わってきます。汚れが気になってきたら、塗装を検討してはいかがでしょうか?