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ウッドデッキにおすすめ!サイプレスの特徴とメンテナンス方法をご紹介します

ウッドデッキにおすすめ!サイプレスの特徴とメンテナンス方法をご紹介します

ウッドデッキを作りたいと考えたとき、多くの種類の木材がある中で、どの木材で作ったら良いか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は耐久性、シロアリへの強さなどから、ウッドデッキにおすすめのサイプレスについて、特徴やメンテナンス方法をご紹介していきます。

ウッドデッキに使われる木の種類

ウッドデッキにおすすめ!サイプレスの特徴とメンテナンス方法をご紹介します

ウッドデッキをDIYしたい、または業者の人に頼みたい、という場合、まず決めなければいけないことはウッドデッキ材の選択になります。
ウッドデッキに使う天然木は大きく分けて「ハードウッド」「ソフトウッド」に分かれます。そこで、それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。

ソフトウッド
ソフトウッドはその名の通り、柔らかい木材です。比較的安い価格で売られており買いやすく、節が多い、加工しやすい、そして雰囲気が良いという特徴があります。
ただ、木そのものが強くなく、1〜2年で虫に食べられたり、水が染み込んだり、また腐朽菌で腐ってしまう場合が多いです。ソフトウッドの中でも耐久性の高いヒノキや杉でウッドデッキを作っても、メンテナンスをしなければ、2〜5年で腐ってきます。

一方メリットは、ウッドデッキを作る際、長さをカットしたり、木材を固定するネジを打ちやすかったりなど加工がしやすい点です。

ソフトウッド材の例:ヒノキ、杉、ベルダデッキ、レッドシダー、SPF杉など

ハードウッド
ハードウッドは、赤道付近に分布する広葉樹から作られた木材です。堅くて、ずっしりと重く高級感があります。価格が高く、ウッドデッキを作る際には、電動丸ノコ、インパクトドライバーが必須となります。

メリットとしては、一生涯長く使える点です。値段は高くても長く使えるので、総合的に見ると低コストということになります。

ハードウッド材の例:イタウバ、ウリン、イペ、サイプレス材、セランガンバツなど

ウッドデッキにおすすめするサイプレスの特徴

サイプレス材とは、オーストラリア産の針葉樹ですが、ハードウッドに属する材木です。オーストラリアの主要材木で、日本では豪州ヒノキ、オーストラリアヒノキと呼ばれています。
このサイプレス材についてウッドデッキにおすすめする特徴をご紹介します。

耐久性に優れている
サイプレスは天然木の中でも特に生長が遅く、そのため木材の原木も太くならず堅いため、強度が高く、耐久性に優れています。
地元オーストラリアでは古くから住宅用材として重宝されてきました。オーストラリアでは、100年以上前に建てられた住宅やウッドデッキが今なお健全な状態で存在しています。

シロアリに強い!
サイプレスの心材(木の中心部分)に含まれる成分がシロアリを寄せ付けません。
最近までシロアリ対策には化学薬品が普通に使われており、自然の防蟻性は重要視されていませんでした。しかし、ここ最近シックハウス問題が注目され始めたと同時に、化学薬品ではない自然の防蟻性を備えたサイプレスは現地のオーストラリアだけでなく、各国で重宝されています。

癒しの香りと木の温もりが感じられる
サイプレスの香りは、ヒノキに似た爽やかな香りでアロマにも使われています。このサイプレスの爽やかな香りをかぎながら、ウッドデッキで癒されることができます。
またサイプレスには節があり、その節がある木目が、木らしい表情をウッドデッキで見せてくれるのです。肌触りも同じハードウッドの木材よりも温かみがあり、和洋どちらの家にも合うのが魅力的です。

加工がしやすい
高耐久性ウッドデッキ材は堅いため、加工のしにくさがマイナス点としてあげられるのですが、サイプレスはハードウッドの中でも加工のしやすさが特徴です。
電動丸ノコでカットもでき、多少の板の曲がりも比較的容易に矯正できます。ウッドデッキを自分の手で作りたいという人にもおすすめの木材となっています。

住宅金融公庫の認定を受けている
様々な実験を重ね、高耐久性、シロアリにも強いことを認められたサイプレスは、日本住宅金融公庫から「国産ひのきと同等」と認められ、金利優遇措置が適応されています。それと共に「高耐久住宅向け木材」にも認定されています。(フラット35「耐久性・可変性に関する基準(劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2の住宅等)の概要」)

サイプレスのメンテナンス

ウッドデッキにおすすめ!サイプレスの特徴とメンテナンス方法をご紹介します

天然木のウッドデッキは日頃のメンテナンスをきちんとすることによって、長持ちさせられます。しかしサイプレスは、耐久性に優れ、シロアリや雨水にも強く、腐食の心配がないので、防虫・防腐塗装が必要ではありません。

そのため、メンテナンスと言ったら、傷や生えてきた苔、付着した汚れをデッキブラシや高圧洗浄機できれいにしたり、サンドペーパーで落としたりするぐらいで大丈夫です。年に1回ほどのメンテナンスとなるので、手間のかかる作業ではありません。しっかりしたメンテナンスが不要というのは、扱いやすく助かります。

色に関しては、最初は褐色の色をしていますが、経年劣化と紫外線の影響で、表面がグレーになってきます。グレーになってくるのが気になる人はオイルステインを塗ることで、新品同様の色のウッドデッキを取り戻します。

まとめ

ウッドデッキは、年に1度防虫防腐材塗装をするなどのしっかりとしたメンテナンスが大変だったりします。それに比べサイプレスは耐久性に優れ、シロアリにも強く、1度ウッドデッキを作ってしまえば、メンテナンスが必要ない点は魅力的です。

ウッドデッキを作る際には、ぜひサイプレス材のウッドデッキも選択肢に入れ、様々な材木と比較検討してみてください。