部屋に合わせる椅子とダイニングテーブルを選ぶのは、とても大変なことです。特に椅子は、種類の多さ、使われる材質、テーブルとの組み合わせなど、考えることが多様にあり、インテリアの悩みどころでもあります。
もし、シンプルにまとめたければ、ウィンザーチェアをオススメします。
ウィンザーチェアは、とても簡素で実用的な椅子です。シンプルな佇まいで、どんなインテリアにもマッチします。
今回は、そんなウィンザーチェアの魅力をお伝えします。
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ウィンザーチェアとは?
ウィンザーチェアは、食卓や書斎に使われる、大きな背もたれが特徴の椅子です。全体的に材料が細くて長く、軽量でシンプルな作りです。
特徴的な背もたれは、垂直の長い棒が座に直接埋め込まれ、バイオリンの弓や弦を思わせる作りになっています。肘掛けのあるもの、ないものがあります。
大きな背もたれは、読書や食事など、リラックスした空間を作るのに一役買います。
ウィンザーチェアの役割、使い方
ウィンザーチェアは、一般の椅子より、背もたれが大きく作られています。大きな背もたれを利用して、一人で読書や書き物をするときに最適でしょう。ウィンザーチェアの中には、肘掛けに書き物を行うためのテーブルが付いているものもあります。
アンティークで販売されているウィンザーチェアの中には、接合部が劣化し、強度が大きく落ちている製品もあります。椅子は実用品ですので、必ず確認してから使うようにします。場合によっては修理が必要になることもあります。
ウィンザーチェアを取り入れたインテリア
ウィンザーチェアを取り入れたインテリアをいくつかご紹介します。
- 落ち着いた雰囲気のある組み合わせ
シンプルなウィンザーチェアも、空間と色の組み合わせ次第では、落ち着いた雰囲気のある空間にマッチします。
- 明るい木調で、シンプルに明るい空間を作り出す
ウィンザーチェアのシンプルさと、ホワイトの明るい木調が、空間を作り上げるのに一役買います。
- 部屋の隅にインテリアとしてさりげなく
インテリアとして部屋の隅に配置してみましょう。実用的な小物置や、少し休憩したいときに役立ちます。名脇役といったところでしょう。
代表的なウィンザーチェアの形
いくつか、代表的なウィンザーチェアの形をご紹介します。
- 肘掛けのないウィンザーチェア
最もシンプルで、肘掛けのないタイプのウィンザーチェアです。
- 肘掛けのあるウィンザーチェア
肘掛けをあしらったウィンザーチェアです。背面を貫く肘掛けは、チッペンデール様式で、強度とデザインを両立させたことで広く使われるようになりました。
- ・肘掛けにテーブルの付いたウィンザーチェア
ウィンザーチェアは、背面の大きな背もたれが特徴です。中には、読書や書き物のために使い勝手を向上させ、肘掛けにテーブルを備えたものも登場しました。
ウィンザーチェアの歴史
ウィンザーチェアは、18世紀初頭にイングランドに広まった椅子です。
イングランドで生産され広まったウィンザーチェアは、背面に長い棒(軸棒)を使い、背もたれを作り上げています。軸棒と背中の曲がった部分は、イングランドのウィンザー地方で作られていたことから、ウィンザーチェアと呼ばれ、椅子の名前が広がりました。
ウィンザーチェアは、当初、地方領主の邸宅や食堂に使われていましたが、中流階級や食堂などに浸透し、やがて一般家庭にも広く浸透していきました。18・19世紀にアメリカに渡り生産され、最近再び注目を集めています。アメリカで生産されるウィンザーチェアには、背もたれの形状により様々な名前が付けられています。
まとめ
今回は、ウィンザーチェアをご紹介しました。
インテリアはたくさんの要素があり、椅子やテーブル選びにとても苦慮します。ウィンザーチェアは、シンプルで使い勝手が良く、インテリアに合わせやすい椅子です。椅子選びに迷ったら、ウィンザーチェアを検討してみてはいかがでしょうか?
ウィンザーチェアの中にも、色、形、デザインなどたくさんの種類がある中から、自分好みのお気に入りの一脚を見つけたいですね。
(参考:光藤 俊夫(監訳)「インテリア・家具辞典」丸善株式会社)
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