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珪藻土のメリットとデメリットは?珪藻土に合ったおすすめの家も紹介

住宅の壁のリフォームをするときに、自然素材を使用する方が増えているようです。自然素材を使用すると素材の持つ調湿作用や清浄作用などを活用できるので、いつでも快適な住まいにできる点が人気の主な理由と言われます。

一方で自然素材の住宅は手入れが大変というイメージを持つ方や、快適な部屋を維持するのは大変なのではないかという方もいます。

そこでこの記事では珪藻土にスポットを当てて、珪藻土の壁のメリットやデメリットについてまとめました。この記事を一読すると、珪藻土の壁のお手入れ方法や珪藻土に合ったおすすめの家などが分かります。住宅に自然素材を取り入れたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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珪藻土の主成分

珪藻土の壁のメリットやデメリットを知る前に、まず珪藻土の主成分を把握しておきましょう。

珪藻土の主成分は二酸化ケイ素です。珪藻とは単細胞性の藻のことで海や湖などに生息しており、死滅すると死骸が水底に沈殿します。死骸は長い年月を経て分解されていき、最終的には珪藻の主成分である二酸化ケイ素だけが残ります。

なお、二酸化ケイ素はレンガやコンロをはじめとする生活の様々なものに使われています。

珪藻土の産地

珪藻土には全国で約80の産地があります。秋田県、石川県、岡山県や大分県が有名で、地域によって海水産と淡水産に分かれます。

例えば、石川県の能登地方で採取されている珪藻土はベージュ系の単色で、れんがや七輪の原料としても利用されているようです。

珪藻土は海外でも採取されており、アメリカ合衆国は世界最大の産出国で日本にも輸出しています。

珪藻土のメリット

珪藻土を壁材として利用する場合に、4つのメリットがあります。それぞれのメリットを詳しく解説していますので参考にしてください。

調湿の効果がある

珪藻土を壁材として利用する1つ目のメリットは調湿効果です。調湿とは湿気を吸収したり放出したりすることで、調湿効果のある壁材を部屋に使用すると快適な湿度を保てるでしょう。

珪藻土には無数の小さな穴があり、これらの穴で湿気を吸収し部屋の湿度を調節しています。珪藻土は人間にとって快適と感じる60%の湿度に保てるので、心地よい部屋にできるでしょう。

消臭の効果がある

珪藻土は湿気を吸収する際に部屋に充満した臭いを一緒に吸い込み、消臭効果も発揮します。壁材の中には化学物質を使用しているものもありますが、珪藻土なら化学物質によるシックハウス症候群の問題も解消できるでしょう。

防火の効果がある

珪藻土の融点は1,250℃と高めです。耐火性のある素材としてれんがや七輪になどにも使用されているほどですので、壁材に使用すれば耐火の効果も期待できるでしょう。

断熱効果がある

珪藻土の表面には無数の小さな穴があり、空気を含んだ層を形成しています。空気は鉄骨や水などに比べて熱を伝導しにくいというメリットがあり、珪藻土を壁材に使用することで外気の温度を部屋の中に伝えにくくするのです。そのため、珪藻土を利用すれば夏は涼しく、冬は暖かい部屋にできるでしょう。

珪藻土のデメリット

珪藻土にはさまざまなメリットがある一方でデメリットもあるので注意が必要です。ここでは珪藻土を壁材に使用する際の3つのデメリットを紹介します。

ひびが入りやすい

珪藻土は地震などによる揺れで、壁にひびが入ることもあります。そのため、強い揺れのあとには、ひびが入っていないかをチェックしましょう。

染みがができることもある

珪藻土は表面にある無数の穴により調湿の効果を期待できますが、一方で水分の染みこみやすさがデメリットになることもあります。しょうゆなどの調味料やコーヒーなどをこぼすと染みになる可能性が高いでしょう。そのため、ダイニングやリビングの壁を珪藻土にするときには注意が必要です。

つなぎ材を選ぶ必要がある

珪藻土には接着の効果はないので、セメントや合成樹脂などの凝固剤を混ぜて固めなければなりません。その際に合成樹脂などの凝固剤を使用すると、表面の穴をふさいでしまう可能性もあります。

表面の穴がふさがれると、珪藻土が持つ調湿効果や断熱効果などが得られない可能性があるので注意が必要です。珪藻土の持つ機能を発揮させるには自然素材の凝固剤を使いましょう。

珪藻土がおすすめの家とは

珪藻土のメリットとでメリットを把握すると、次にどのような家がおすすめなのかと思われる方も多いでしょう。

珪藻土には調湿の効果があるので、湿度が高くなりやすい海辺や川辺の近くにある住宅におすすめです。また、マンションは湿気がこもりやすく結露が発生しやすいというデメリットがあるので、珪藻土の壁材を使用すれば問題を軽減できるでしょう。

住宅の一部に珪藻土を使用したい方は、脱衣所や洗面所などの水回りがおすすめです。珪藻土を上手に活用することで、快適な暮らしを手に入れましょう。

まとめ

珪藻土は二酸化ケイ素を主成分とした自然素材です。調湿や消臭の効果に優れており、部屋を快適な状態に保つ効果が人気のようです。一方でひびが入りやすいというデメリットがあるので、地震が発生したときなどにはひびが発生していないかチェックを怠らないようにしましょう。

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