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漆喰と珪藻土。似ているところ違うところ

お部屋の壁を塗り壁で仕上げるときには、壁材として漆喰や珪藻土がよく使われます。漆喰や珪藻土は、環境にやさしい自然素材であり、お部屋の空気を快適に保つ効果やシックハウス症候群の予防などの効果があるとして注目されています。

使われ方も見た目も似ているところのある漆喰と珪藻土ですが、違うところもあります。長く時間を過ごすお部屋の壁に採用するものですから、後悔しないように、どのように違うのかを知ってから選ぶようにしたいですね。

今回は、漆喰と珪藻土について、共通点と相違点をお伝えしていきます。

自然素材の塗り壁材、漆喰と珪藻土の効果とは

漆喰と珪藻土は、住宅の塗り壁材として優れた特徴を持っています。壁の下地材にわずか数ミリの厚さで塗られる壁材ですが、一般的なビニルクロスの壁紙と比べて、お部屋の空気を快適に保つ効果があると言われています。

漆喰と珪藻土の優れた特徴には、次のようなものがあります。

  • 調湿効果

お部屋の湿度を調節する働き。湿度が高いときは空気中の水分(湿気)を吸収して湿度を下げ、乾燥しているときは水分を放出します。特に珪藻土の調湿性能は、漆喰よりも優れているとされます。

  • 消臭効果、有害物質の吸着・無害化

お部屋のにおいのもとになる細菌や、シックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドなどを吸着して、空気をきれいにする効果もあります。

  • 耐火性

燃えにくく、火が燃え移ったとしても有害物質が発生しません(化学物質が混合された製品では有害物質が発生することもあります。)

漆喰 ~耐久性の高い美しい白壁~

漆喰の原料は、サンゴが固まってできた石灰石です。石灰石を熱して水をかけてできる消石灰を粉砕します。そこに、藁くずや海藻由来の糊など植物性のつなぎ材を混ぜることで、水で練るとなめらかで扱いやすく、乾くとしっかりと固まり漆喰として仕上がります。

漆喰は壁に塗ってから1週間ほどかけて乾燥させて固めますが、そのあとも数年かけてゆっくり固くなっていき、より頑丈な壁になります。

また、漆喰はもともとカビや細菌に強いアルカリ性であり、防カビ、消臭効果を持つとされています。ただし、乾燥していくにつれ中性に近づくので、施工後数年で消臭効果や防カビ効果は弱まっていくという説もあります。

・参考:アトピッコハウス「漆喰か、珪藻土か?答えはここにあります!」

漆喰壁の色

漆喰の塗り壁の色は、白が基本とされます。顔料を加えた色付きの漆喰も登場してきておりますが、もとになる漆喰が白なので、あまりビビッドなカラーを期待するのは難しいでしょう。色のバリエーションは限られますが、コテで模様を付けるなどの方法を取り入れれば、表情豊かな壁に仕上げることもできます。

珪藻土 ~調湿機能に優れた自然素材の塗り壁材~

珪藻土の原料は、海や水辺の植物性プランクトンの死骸が化石化したものです。塊を砕いて砂状にしたものが使われています。無数の微細な穴があいていることが、珪藻土の塗り壁に様々な機能をもたらしています。

漆喰に比べて、施工の手間が少なくて済むことや高い調湿機能が知られるようになり、塗り壁材の原料として近年人気が高まっています。

珪藻土は、それ自体では水を混ぜて練っても固まらないので、塗り壁材にするために固化材を混ぜ合わせます。固化材には、漆喰や植物の繊維、粘土のほか、合成樹脂などの化学物質も使われます。珪藻土に混ぜる固化材の特性や割合によっては、仕上がる壁の風合いや機能が変わってくることもあります。

珪藻土壁の色

珪藻土はもともとやや茶色がかった色合いをしていますが、塗り壁材としては、顔料を混ぜて着色された製品が多くあり、鮮やかな色合いの塗り壁も表現できます。

仕上がり表面は独特の凹凸があり、ややざらざらした感じになるのが一般的です。

漆喰?珪藻土? 選ぶなら、知っておきたい注意点

漆喰や珪藻土の塗り壁は、ビニルクロスの壁紙に比べて、どうしても費用が高くなることを覚悟しなければなりません。材料のコストに加え、技術を持った左官職人による手作業が必要になるからです。手作業ならではの風合いや、壁紙には無い特性に魅力を感じるならば、コストの高さにも納得できるでしょう。

ご家庭でのDIYでも、漆喰や珪藻土の塗り壁に挑戦することができます。そのための製品も多数販売されています。DIYでは職人のように仕上げることは難しいかもしれませんが、コテ跡のムラや色のムラも、オンリーワンの味わいになると思えれば、特別感があって満足度が上がるのではないでしょうか。

具体的に漆喰や珪藻土の塗り壁材を選ぶときには、どのような材料が混ぜ合わされているのか、チェックするようにしましょう。メーカーのサイトなどが参考になります。求める性能が十分に発揮されるのか、自然素材にこだわるなら化学合成された成分がどの程度入っているのか、といった点についても十分に納得してから、採用したいところです。

シックハウス対策基準のF☆☆☆☆(フォースター)

化学物質が混合された建材の安全基準に、建築基準法で定められたホルムアルデヒドの放散等級があります。最も安全とされる「F☆☆☆☆(フォースター)」であれば、内装仕上げで面積の制限なく使用できるとされています。

(参考:一般社団法人 日本壁装協会「シックハウス対策」

気を付けておきたいのは、化学物質が使われていない建材の場合は、F☆☆☆☆の表示が無い、ということです。化学合成された接着剤などを原料に含まない製品は、ホルムアルデヒド放散量を測れないため、認定審査を受ける必要がなく、等級を表示する義務も無いとのことなのだそうです。

(参考:ロハスウォール「珪藻土の特徴とは?メリット・デメリットを理解して珪藻土の良さを知ろう!」

つまり、F☆☆☆☆は化学物質が含まれているが安全性が保障される範囲である、ということ。一方、化学物質が含まれていないのならば、F等級は表示されない、ということになります。

まとめ

漆喰と珪藻土を住宅に使いたいと思ったら、漆喰や珪藻土のどういった特徴をお部屋に取り入れたいのか、考えてみましょう。風合いや意匠性、機能性、コスト、それらのバランスについて、優先順位をはっきりさせれば、使いたい建材を選ぶ基準が見えてくるでしょう。

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