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電球色で部屋の印象を変える。おすすめの設置場所を解説

部屋の照明は色を変えることで、より心地よい空間にアレンジできます。部屋のリフォームでは、インテリアや小物だけではなく部屋の照明にも気を配りたいもの。例えば照明の色を電球色に変えることでも、リラックスできる空間づくりができるでしょう。

そこで今回は、電球色の魅力について紹介します。記事を一読すると電球色のメリットやデメリット、リラックスできる部屋にするためのヒントなどを見つけられるかもしれません。部屋の模様替えを検討している方は、この記事を参考にしてください。

電球や蛍光灯には5種類の色がある

電球や蛍光灯の色には、大きく分けて以下の5種類があります。

・電球色

・温白色

・白色

・昼白色

・昼光色

白熱電球が普及していた頃は、電球色のみでした。しかし、蛍光灯やLED電球の普及に伴い、さまざまな色の電球を選べます。特にLED電球については、発光ダイオードを組み合わせることで白に近い色や青に近い色も選べるようになりました。

また最近では、好きな色に自由に変えられる調色照明も普及しています。部屋の雰囲気やその日の気分に合わせて青、赤、白、オレンジなどの好きな色への変更も可能です。

電球の色を選んでリラックスした気分にする

電球を購入するときにサイズ、消費電力、価格を比較する方は多いですが、電球の色も慎重に選ぶようにしましょう。電球は部屋の雰囲気を変えるだけではなく、気分を変える効果もあるからです。

色を変えるとリラックスした雰囲気だけでなく、緊張感のある雰囲気にもできます。また光の強さを変えることで眠気を誘ったり、覚醒させたりもできるのです。そのため、部屋に合わせて電球の色を選ぶことをおすすめします。

電球色とは

電球色とはオレンジ色に近い暖かみのある色のことです。明るさが抑えられており、電球色の部屋で過ごすと気持ちが落ち着くと言われます。

電球色のメリット

電球色のメリットのひとつはリラックス効果です。疲れたときに電球色のある部屋で過ごすと、安心感が生まれ心にゆとりも持てます。また、気分がすぐれないときに電球色の光を浴びることで、ストレスの軽減も期待できます。

電球色の光は、他の光に比べて刺激が弱めです。そのため、電球色は目を疲れにくくするという効果もあります。また、オレンジ色などの赤みかかった色は食欲を増進させ、料理をおいしく見せるという効果も報告されています。

電球色のデメリット

電球色はリラックスしたいときにはおすすめですが、集中したいときには不向きです。そのため、オフィスや書斎など勉強や仕事で使用する部屋については、集中力を高めて脳を覚醒させる昼光色がよいでしょう。また、本を読む方についても電球色は文字が読みづらくなるというデメリットもあるので、昼白色などの光がおすすめです。

電球色に向いている部屋

電球色は寝室や浴室など、リラックスを目的とした部屋で使用するのがよいでしょう。リビングについても、パソコンや読書などで使用しない場合はおすすめといえます。ダイニングで食事をする方は、電球色に変えることで料理をおいしく見せられるでしょう。

電球色に向いていない部屋

電球色に向いていない部屋は、書斎や作業部屋などです。リビングや子ども部屋についても、勉強やパソコン作業などをメインに使用する場合は、作業に集中しやすい昼光色がよいでしょう。

クローゼットのある部屋やメイクをする部屋についても、電球色は避けましょう。部屋をオレンジ色に演出するのでおしゃれに感じますが、色味の判断を鈍らせてしまうことも。肌の細かい部分が気づきにくくなり、目の周りのクマや肌のくすみをカバーできない状態でメイクを終わらせてしまうこともあるかもしれません。

服装についても赤みがかった色になってしまい、本当の色が分かりにくく感じるでしょう。そのため部屋ではOKと思ったものの、外で自分の服装をチェックしたときにはイメージとかけ離れていたということも起こりえます。

間接照明を使ってリラックスできる部屋にする

電球色には気持ちを落ち着かせる効果があり、使い方の工夫でさらにリラックス効果を高められます。

寝室については、ベッドの脇に電球色のランプを置いたりベッドの陰になる部分に電球色のスタンドを置いたりすると暖かみが増すでしょう。リビングについては、天井を電球色で照らす照明を設置すると部屋全体が明るくなるのでおすすめです。床がフローリングの場合は足元を照らすと、明るさが増して過ごしやすくなるでしょう。

リビングに電球色の照明を設置する場合は、テレビの裏などもおすすめ。テレビの裏に置くことで画面と周りの照度差が小さくなり、映画などを見ても目が疲れにくくなるという効果も得られます。

直接照明だけではなく間接照明を取り入れることで、落ち着いた雰囲気の部屋に変えられるでしょう。

まとめ

電球には部屋の雰囲気を変える効果もあります。オレンジ色のような暖かみのある色にしたいときは、電球色を選びましょう。電球色には気持ちをリラックスさせて、ストレスを軽減させる効果もあると覚えておいてください。

ただし、勉強や仕事に集中したいときは、集中力がアップする昼光色がおすすめです。部屋ごとに使用する電球を使い分けることで、快適な暮らしができるでしょう。