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家具の天板、DIYで補修してみましょう

天板とは、一番上に乗せた板のことです。建築・リフォーム業界においては、様々なものを指しますが、多くの方が思い浮かべるのは、テーブルなどの家具かキッチンでしょう。ここでは、テーブルなどの天板の補修をDIYでおこなう場合を取り上げます。

それでは天板のDIY補修を見ていきましょう。

 

 

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天板の補修は一通りではない

まだ新しいテーブルの天板に付いたキズや汚れは、ショックなものです。また、キズだらけの天板を補付して気分を一新、長く使いたいという方もいらっしゃることでしょう。

しかし、天板の補修法は一通りではありません。素材が無垢材かそれ以外かで考えていきます。

 

 

無垢材・集成材の補修

「無垢材」とは天然物の一枚板のことです。美しい木目が特徴で、高級家具の天板に使われます。一方「集成材」とは無垢材を何枚も貼り合わせたものです。一枚板が採れるほどの太さ・大きさがない天然木からできています。集成材が用いられている天板には、貼り合わせた際にできた線が表面に入っていますから、すぐに見分けることができるでしょう。

無垢材・集成材の特徴は削ったとしても、また同じ木であることです。

 

キズの場合

天板を削っても新しい木目が出ることを利用して、キズを削り取ってしまう方法が一番きれいに仕上がるのですが、天板の仕上げによって難易度は変わります。

 

・オイル仕上げなど塗膜が薄い場合

用意するものは、120番(粗目)のサンドペーパーです。キズの部分だけでなく、広めにこすっていきましょう。キズが消えたら250番(細目)で表面を整え、水拭きをおこない十分に木くずを取り除いてください。

補修した部分だけ色が落ちていますから、色目を合わせるために、オイルやワックスを塗ってください。塗り込む際には木目にそって、ごく少量を塗り拡げてください。

 

・ウレタン塗装など塗膜が厚い場合

キズの部分に補修用クレヨンや油性マーカーを用いて色を入れ、キズを目立たなくするのが良いでしょう。

オイル仕上げのケースと同様に、サンドペーパーで削ってキズを消す方法も使えますが、再塗装の色合わせが難しいので、キズが付いた部分だけではなく、天板全体を補修することになります。ペーパーがけは、手では難しいでしょうから、電動工具のサンダーを使うことをおすすめします。

 

へこみの場合

硬いものを落としてできてしまったへこみも、仕上げによって補修方法が変わります。

 

・オイル仕上げなど塗膜が薄い場合

タオルで当て布をして、上から熱したアイロンを5~10秒当てることを繰り返します。これで戻らないようなへこみは、ウレタン塗装の場合と同様に補修してください。

 

・ウレタン塗装など塗膜が厚い場合

家具補修用クレヨンをライターであぶって柔らかくして、へこんだ部分に盛っていきます。

盛ってしばらくは柔らかいままなので、プラスチック製のヘラで表面を整えて完成です。クレヨンを使った後は、表面の保護のために、透明のマニキュアをごく薄く塗りましょう。

この方法の欠点は、色合わせが難しいことです。何色かを混ぜ合わせて、納得いくまで挑戦してください。失敗したなら、削り取って繰り返せばよいのですが、完璧な仕上がりを求めるなら、最初からプロに依頼した方がよいかもしれません。

 

汚れの場合

オイル仕上げなどの天板に汚れが付いてしまったら、歯磨き粉を付けた布でこするとよいでしょう。それでも取れない場合は、キズの補修と同様にサンドペーパーで削り取ります。

 

 

無垢材以外の天板の補修

無垢材以外に天板に用いられるのは、突板やプリント合板です。

天板の表面に薄く削いだ木が貼られているのが突板、プリントが施された紙が貼られているのがプリント合板です。両方とも比較的安価な家具に用いられています。

 

削っての補修はあきらめましょう

両方とも表面が非常に薄いため、無垢材のように削って補修することはできません。突板なら家具補修用のクレヨンや油性マーカーを塗って、キズを目立たなくするのが良いでしょう。上から新しい突板シートを貼る方法もありますが、なかなか難しい作業になります。

プリント合板でよくあるのは、キズよりもはがれです。テープをはがすとできてしまいがちです。この場合の補修に用いるのは、色鉛筆です。適当な色を塗って隠すので、手間がかかりません。上から何らかのシートを貼る方法もありますが、そこまで手をかけるくらいなら新しいものの購入を考えた方がよいかもしれません。

 

 

まとめ

無垢材・集成材の天板なら補修の方法は色々あるのですが、それ以外の天板は、色を塗ってキズなどを隠すのがよいでしょう。ただ天板の補修をDIYでおこなうなら、頭に入れておきたいことは、完璧な補修は難しいということです。コストがかからない、作業自体が楽しい、仕上がりが今一つでも愛着がわくなど、これがDIYのメリットです。新品同様に仕上げたいなら、プロに依頼することを検討してください。

 

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