天然石の天板は、キッチン天板の最高級素材です。他とは頭一つ抜けた価格となっています。一方で、天然石の高級感をそのままに、人工的に作り上げたのがクオーツストーンです。天然石より価格を抑えることはできますが、それでも各メーカーが最高峰に位置づけるキッチン天板です。
ここでは、天然石とクオーツストーン、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
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天然石のキッチン天板のメリット・デメリット
天然石のキッチン天板は、大理石や御影石をそのまま使用しています。見た目の高級感はピカイチですが、価格の高さなど、様々なデメリットもあるのが天然石のキッチン天板です。
天然石キッチン天板のメリット
広々としたキッチンに天然石のキッチン天板の取り合わせは、海外の映画に登場しそうです。作りものにはない本物の風格は、他の素材では得ることができません。見た目の高級感、他に同じものはないという満足感が天然石のキッチン天板のメリットですが、段違いの高さの耐熱性も天然石ならではです。
天然石キッチン天板のデメリット
高級感と耐熱性がメリットの一方で、デメリットが目立つのが天然石のキッチン天板です。
■高額
国内の大手メーカーのシステムキッチンには、天然石の天板は用意されていません。オーダーもしくは天板のみ交換でしか実現しませんから、天然石の天板は他の素材よりも割高になります。
■シミが付きやすい
目に見えない穴がたくさん空いているのが天然石です。汚れが染み込んでしまいがちというデメリットがありますから、すぐに拭き取らなくてはいけません。
■食器が割れやすい
天然石のキッチン天板は、非常に硬い素材です。食器をぶつけると割れやすいというデメリットがあります。
■もろい
非常に硬い一方で、素材としてもろさがあるのが天然石です。欠けたり、割れたりした場合の補修は、かなりの額になってしまうでしょう。
天然石を越えた?クオーツストーンのキッチン天板
天然石の見た目の高級感はそのままに、デメリットを克服したのがクオーツストーンです。エンジニアストーンとも呼ばれており、天然石を砕き樹脂で固めて作られます。
クオーツストーンのキッチン天板のメリット
防汚性、耐キズ性、耐熱性、キッチンの天板に求められるすべてを高いレベルでクリアしているのが、クオーツストーンです。見た目も天然石と見紛うばかりの高級感がありますが、価格が抑えられているのもクオーツストーンの優れたところといえるでしょう。
それでも高いクオーツストーンのキッチン天板
天然石より安いといっても、やっぱり高いのがクオーツストーンです。近年では各メーカーがクオーツストーン系の天板をラインナップしていますが、位置づけは最高峰です。最上位モデルを選び、オプション価格を払って、ようやくクオーツストーンのキッチン天板が手に入ります。
それではメーカーごとに、クオーツストーン系の天板を見ていきましょう。
タカラスタンダード:クオーツストーン
いち早くクオーツストーンの天板を自社製品に取り入れたのが、タカラスタンダードです。落ち着いた色合いから明るいものまで、6種類がラインナップされていますから、インテリアにマッチするものが選べるでしょう。
最上位シリーズ「レミュー」で選ぶことができます。
パナソニック:グラリオ、クオーツ
砕いた大理石を樹脂で固めたものが人造大理石ですが、有機ガラスを用いることでワンランク上の見た目を実現したのが「グラリオ」です。パナソニックが用意するキッチン天板の最高峰となっています。バリエーションは7種類と豊富なところもうれしいですね。
また、クオーツストーン系の天板「クオーツ」も用意されています。こちらのバリエーションは4種類、グラリオよりも価格が抑えられており、天然石の風合いでは劣りますが、高級感がある素材です。
グラリオ、クオーツ、いずれも最上位シリーズ「Lクラス」に用意されています。
TOTO:クリスタルカウンター
TOTOが用意するクオーツストーン系の素材は、クリスタルカウンターと名付けられています。天然石にあえて似せないことを考えているのか、独特の見た目と高級感が特徴です。
最上位シリーズ「ザ・クラッソ」で選ぶことができます。
まとめ
天然石のキッチン天板は、高級感がある見た目こそ魅力です。天然石のデメリットを克服したといえるのがクオーツストーン系のキッチン天板です。高級感と防汚性、耐キズ性、耐熱性のすべてを兼ね備えています。
そんなクオーツストーン系の問題点をあえてあげても、数多いメリットの前にかすんでしまうことでしょう。天然石のキッチン天板は、こだわり派の方だけのものといえるかもしれません。
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