料理の手は抜きたくないものの、キッチンにいる時間はできるだけ減らしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。調理時間の短縮は、キッチンのレイアウトを改善するだけでも期待できます。
今回の記事では、動線を意識したキッチンのレイアウトをまとめました。この記事を読むことで、効率の良い調理が可能になるでしょう。ぜひ、一読して役立ててください。
キッチンの動線の基本
使いやすいキッチンにするには、動線を意識しましょう。動線とは、人の動きを線で表したものです。動線をチェックすることで、人の行動パターンが分かります。キッチンの基本的な動線は以下のとおりです。
・食材を冷蔵庫から取り出す
・食材を洗う
・食材を切る
・食材を調理する
・完成した料理を配膳する
上記の動きを考えた場合、以下の動線を意識しましょう。
・冷蔵庫
・シンク
・調理台
・コンロ
・配膳台
冷蔵庫から配膳台まで、スムーズに動けるようであれば、適切な動線でレイアウトしているといえるでしょう。
一直線より三角形を意識する
動線を意識して冷蔵庫やコンロを設置する際には、レイアウトにも注意しましょう。冷蔵庫から配膳台までを一直線で配置してしまうと、横の移動距離が長くなり、かえって時間をロスしてしまう場合があります。
冷蔵庫やコンロを設置するときには、一直線ではなく三角形のレイアウトがおすすめです。三角形にすることで、移動する距離が短くなります。
冷蔵庫とシンクとコンロの位置を測る
配置には、それぞれの位置の距離を確かめておくことが重要です。冷蔵庫とシンクとコンロは以下の距離を参考に配置すると良いでしょう。
それぞれの距離が適切でない場合、作業効率が悪くなり調理に時間がかかってしまうでしょう。
(参考:リショップナビ「リフォーム前に要確認!キッチンの"ワークトライアングル"とは?」)
キッチンタイプに合わせて動線を決める
次にレイアウトを考えましょう。主なレイアウトとして4種類が挙げられます。それぞれには特徴があるので、自分に合ったレイアウトを決めると良いでしょう。
I型
I型は、冷蔵庫とシンクと調理台を一直線に配置したレイアウトです。キッチンの広さが限られている場合でも配置できるというメリットがあります。窓に向かって配置すれば、日の光をキッチンに取り込めますし、ダイニングに向かって配置すれば家族との会話を楽しみながら調理ができるでしょう。
II型
II型は、コンロとシンクが向かい合わせになったレイアウトです。I型よりも作業動線が短くなります。また、作業スペースを広く取れるので、調理がしやすいですが、調理中に体を振り向ける動作が必要です。
L型
コンロとシンクをL字に組み合わせたレイアウトです。L型もII型と同じように作業動線が短めです。さらに、体を180°振り返って作業する必要がないので、II字型よりも作業効率は良いでしょう。一方で、収納スペースが限られます。
U型
冷蔵庫とシンクとコンロをコの字型に配置したレイアウトです。調理スペースの確保が必要ですが、スムーズに調理ができるというメリットがあります。そのため、複数人で調理するときでも、窮屈に感じることがない
キッチン収納も動線を意識する
キッチンのレイアウトを決めるときには、動線を意識した収納を心がけることで、スムーズな調理を可能にします。
使用頻度を意識して収納する
調理器具を収納には、使用頻度を意識しましょう。キッチンでは頭から腰の高さが一番取り出しやすいので、使用頻度の高いものは高いところに収納しましょう。一方で使用頻度の低いものは、足元の収納スペースに保管しておくと良いでしょう。
朝食用と夕食用で分けて収納する
食器は、朝食用と夕食用に分けて収納することで、無駄な動きをせずに必要な食器を取り出せ、調理時間の短縮につながります。
まとめ
この記事では、調理時間の短縮につながるキッチンのレイアウトを紹介しました。動線を意識したレイアウトにすると、無駄な動きがなくなり、スムーズな調理ができます。特に、冷蔵庫やコンロ、調理台やシンクの位置には注意しましょう。三角形を意識したレイアウトにすると、動線が短くなり調理時間も短縮できます。また、収納についても、使用頻度や上下の動きを意識するとよいでしょう。