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マンションのリビングリノベーションに必要な金額を、工事別にご紹介します。

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雑誌にあるようなオシャレなリビングで過ごしたい、やぼったいインテリアをなんとかしたいなど、生活の中心となるリビングは、できればキレイで、自分好みのインテリアで過ごしたいと思いませんか?

マンションに限らず、リビングリノベーションを行う目的は、内装をキレイにして生活の質を向上させる役割があります。でも、気になるのは予算です。限りある予算をどう分けて使っていくかは、常に悩むところでしょう。

憧れのインテリアを実現させるとき、工事にかかる費用がわかれば、先が見え、考えがまとまりやすいでしょう。

 

 

壁紙・フローリング・内装工事別に見るリノベーションの金額  

リビングリノベーションの中心となるのは、壁紙やフローリング、造り付け家具といった、いわゆるインテリア関連の工事が中心です。壁紙やフローリングといった、インテリア関連の工事金額を見てみましょう。

リビングの広さは、一般的なマンションで12帖~15帖程度と言われています。ここでは、少し広めの15帖程度のリビングを想定して、金額を見ていきましょう。

 

壁紙だけの貼替え(約12万円)

壁紙だけの貼り替えの場合、15帖程度のリビングで約12万円です。工事費の内訳は、壁紙の貼り替え費用が約9万円、床や通路を汚さないように養生を行う費用が3万円、と言われています。その他に、家具の移動などの手間もあります。

最近のトレンドは、東西南北それぞれの壁面ごとに壁紙の色を変え、アクセントを付けるデザインが流行しています。壁紙の種類も豊富で、もっともベーシックな白の壁紙から、爽やかな色合いの青、空間をぎゅっと引き締める黒、縦ストライプの柄物などもあります。壁紙自体に、汚れ防止機能や、調湿機能を持たせた製品も出ています。

壁紙のことをさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

参考:&Reno「【完全版】壁紙クロスリノベーションのガイド〜種類・費用・事例まとめ」

 

フローリングの工事(約29万円)

マンションでフローリング工事を行う場合は、少し注意が必要です。間違ったフローリングを選ぶと騒音トラブルの元になりやすく、手間と費用が余計に発生します。フローリング工事を行う場合は、マンション管理規約をよく確認し、規約仕様にあった製品を選びましょう。

一般的なマンションで、防音フロアと言われるフローリングを張り替えた場合、15帖程度のリビングで約29万円です。工事費の内訳は、製品代が17万円、工事費用が12万円、と言われています。その他、家具の移動や養生、必要に応じて床部分の補修などの費用が発生します。

最近のフローリングのトレンドは、インテリアにマッチする明るい色合いの床材です。また、近年の北欧インテリアの影響もあり、オーク・タモ・メープルといった、広葉樹系フローリングに人気が集中しています。その中でも、木目が主張せず、明るい色合いのメープルは特に人気です。

最近のフローリングのトレンドについては、下記の記事も参考にしてください。

参考:&Reno「今の流行は?気になる無垢材の人気ランキングと特徴を住宅監督が解説」

 

造作家具を造ってデザインリノベーション(priceless)

壁紙・床材は、インテリアの基本となる部分ですが、よりオシャレにするために造り付け家具(いわゆる造作家具)は欠かせない存在です。空中に浮いているようなテレビボードから、壁付けになっているニッチや小物収納まで、インテリアの魅力をより引き出すために、欠かせないアイテムです。

造作家具にかかるお金はとても幅広く、用途や大きさにより値段が違います。ここは素直に相談した方が良いでしょう。

 

 

リノベーションにかかる工事期間

リノベーションの金額の他に押さえておきたいのが、リノベーションにかかる工事期間です。

住まいを工事するわけですから、数日から1ヶ月程度の期間がかかります。その間、職人さんの出入りや工事中の騒音、ご近所様への配慮など様々なことを考えなくてはいけません。この部分は難しく、特にマンションにおいては、工事費用よりシビアな問題になってくることもあります。

少なくとも何日ぐらいかかり、その間の対応はどうするかも同時に考えておきましょう。

 

壁紙だけの貼り替え

壁紙だけの場合、工事完成まで3日ほど必要になるでしょう。場合によっては、それ以上かかることもあるでしょう。

騒音はあまり出ませんが、家具の移動は必要です。

 

フローリングの工事

フローリング工事の場合、防音フロアの張り替えなら1週間程度はかかるでしょう。

工事をするに当たって、家具の移動が必要になりますので、思った以上に大がかりな工事です。また、今張ってある防音フロアを剥がす際に騒音が発生するので、事前の近隣挨拶や自治会の許可は必須です。

 

造作家具でデザインリノベーション

家具を造り付ける場合、用途や大きさによって変わってきます。工事も造現場で組み立てるのか、工場であらかじめ造っておき、取り付けるだけにするかで違ってきます。

多くの場合、壁紙の工事と一緒にする場合が多く、1週間程度を目安に見ておきましょう。騒音も少々出るので、事前の近隣挨拶や自治会の許可が必要です。

 

 

リノベーションは第三者に注意を払う

間取りの制限や仕様、不具合など、細かな部分を含めると無数にありますが、たくさんのリノベーションを経験した側からすると、第三者への注意がもっとも大切です。

室内で発生するトラブルは、自分と施工業者の2者間である程度解決できますが、第三者とのトラブルは、主導権が相手に渡ってしまうことが多く、解決にとても時間がかかります。場合によっては工事中止や、予想外の出費になる場合もあるので注意しましょう。

リフォーム期間が長引いたり、トラブルの元になったりしやすいのは、以下の4つと言われています。

  1. 許可申請を通すために数週間かかる
  2. マンションの規約に違反していないか
  3. 近隣の住人とのトラブルに注意
  4. 資材搬入にエレベーターが使えるかどうか

詳しくは、下記の記事を、ぜひ参照してください。

参考:&Reno「かしこくリフォーム!工事の期間が長引く原因と短くするコツを知ろう」

 

 

まとめ

今回は、リビングリノベーションに必要な費用について、主な工事別にご紹介しました。実際の費用は、業者さんに見積もってもらい確認するのが一番です。

工事には、お金と時間、そして周囲への配慮が必要です。この3つに気を使いつつ、すてきなインテリアを完成させてみましょう。

 

(参考:一般財団法人 経済調査会 建築工事研究会「積算資料ポケット版 リフォーム編 2015」)

 

writing:現場監督ライターのKuma