リノベーション情報サイト「&Reno」には、実際にリフォーム・リノベーションを楽しんでいる方にお話をうかがう「リノベ先輩インタビュー」が掲載されています。
その中から今回は、マンションのリビングをリフォームした事例をピックアップします。ユニークな4つの事例をダイジェストで掲載することで、皆様のリフォーム・リノベーションのヒントになればと考えています。
広いリビングをゆるく仕切るリフォーム事例
部屋をつなげて広いリビングにすることは、人気のリフォームなのですが、いざ広くなったら悩んでしまうのが、メリハリが効かなくなることです。ワークスペースなど、リビングの一部を他のことに活用する場合は、どのように手を加えればよいのでしょうか。腰壁とガラス引き戸を活用した、こちらの事例がヒントになります。
腰壁でワークスペースを仕切る
壁やドアで完全に仕切ってしまうと、せっかくの広いリビングの開放感が損なわれてしまいますが、こちらの事例では腰壁（というには、少々高さがありますが）を造ることで、開放感を維持しています。
腰壁でワークスペースに与えられたのは適度な「こもり感」です。仕事や趣味に集中することができる一方で、天井との間にできた壁の隙間から、リビングの様子は感じ取ることもできます。
ガラス引き戸で子ども部屋を仕切る
広いリビングを仕切るのに、ガラス引き戸を用いました。目がゆき届きますから、子どもを遊ばせるスペースに活用していますが、開放感は損なわれていません。壁と異なり、陽光を遮ることもありません。また、空間を仕切ることで空調の効きが良くなり、光熱費の削減につながるなど、ガラス引き戸を用いるメリットは大きいのです。
リビング＋個性的な小上がりへのリフォーム事例
すっかり一般的になった、リビングに小上がりを設けるリフォームですが、こちらの事例はもう少し個性的です。小上がりに引き戸を設けることで、メリットはそのままに個室感を出すことに成功しています。
オープン感を損なわない引き戸
リモートワークの普及により、ワークスペースのニーズが高まっていますが、こちらの事例はそのヒントをくれています。小上がりを壁で囲い個室を造るのですが、ポイントは引き戸を用いていることです。
引き戸のメリットは、開け放つことで、オープン感が損なわれないことです。小上がりの開放感と個室感を両立させることに成功しています。
Rのあるリビングへのリフォーム事例
腰壁やガラス引き戸でリビングを仕切る事例を見てきましたが、こちらは、カーブがかった壁でリビングとベッドルームを仕切っています。
Rのある壁のメリットは、直線の壁と異なり、広さと柔らかさを空間に与えてくれることです。こちらの事例では、天井まで届かない壁を使い、ドアを設けないことで開放感を出すことに成功しています。壁＝直線という考え方を捨てたところに、リフォームが成功している理由があります。
リビングに土間を足すリフォーム事例
角部屋で、コの字型のバルコニーを持つマンションの一室に、土間をしつらえるというリフォーム事例です。近年では忘れられがちですが、昔の日本の家屋には欠くことができないものでした。土間という半室内の空間が持つ、色々なメリットを思い出させてくれるリフォーム事例です。
玄関からドアを通らずリビングへ
通常の間取りでは、玄関を開けたらホールや廊下を通り、ドアを開けてリビングへ到達しますが、こちらのリフォーム事例では、玄関を開けたら、土間をはさんでリビングです。玄関やホールというデッドスペースを廃し、土間という生活空間にすることで、リビングに広さが与えられます。
バルコニーとの間に土間を設けて、観葉植物などを配することで、コの字型のバルコニーとつながりができますから、リビングにより広さを与えることにも成功しています。
モルタルの質感が楽しい
無骨なモルタルの質感は「男前インテリア」の流行で注目されていますが、土間はそんなモルタルを身近にできます。加えてカッコいいだけではないのが、土間の良さです。自転車の整備やDIYなど、室内では汚れが気になるような趣味も、土間ならば楽しめるというのも半室内の魅力です。
まとめ
リビングを他の部屋とつなげて広くするリフォームは、一般的ですが、単に広いだけではメリハリが出ないとか、プライベート空間がほしいとか、空調が効かないとか、様々なデメリットが出てくるものです。そこで今回は、まずユニークにリビングを仕切ったリフォームを3例ご紹介しました。
そして最後にご紹介したのは、リビング＋土間というアイデアです。こちらの事例でヒントになるのは、逆に仕切らないということです。外とゆるくつながる空間を活用することで、マンションにありがちな、リビングの狭さという悩みを解決しています。
これらの事例をヒントに、ご自身にピッタリのリフォーム・リノベーションに挑戦してみてください。
