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生活スペースを削らないリビング収納のリフォームとは?

家族の憩いの場であるリビングは、最もモノがあふれやすい場所でもあります。常に雑然としていては、落ち着いたり、くつろいだりできません。そこで、おすすめしたいのが、リビング収納をリフォームで造ることです。

ここでは、生活スペースをさほど犠牲にすることなく、リビング収納をリフォームする方法を考えていきましょう。

 

 

リビング収納=デッドスペースを退治すること

生活スペースを削らずに、リビング収納を造るとは、デッドスペース(使っていない空間)をリフォームして収納に活用することです。無駄なく活用しているつもりでも、高い位置や小上がりの下、床下など、リビングにはデッドスペースが意外とあるものです。リビング収納をリフォームで造り、デッドスペースを退治していきましょう。

 

 

「壁面」リビングの収納リフォーム

最もポピュラーなリビング収納をリフォームする場所が、壁面です。天井近くなど、高い位置のデッドスペースを、収納に活用できるメリットがあります。棚の厚さ分、数10cmが生活スペースから削られるデメリットはありますが、収納するモノによっては、見た目も良くなるリフォームです。

 

造作棚でリフォームする際の注意点

天井まで届く本棚や、机も一緒に造り付けるワークスペース、テレビボードといった棚を造り付ける際に注意したいのは、可動式にすることです。棚板を固定してしまうと、見た目は良くなりますが、最初に想定したもの以外は、収納できなくなってしまい、新たなデッドスペースを生みかねません。造作棚をリフォームする場合は、あらかじめ棚板を多目に造ってもらうなど、他の収納にも使うことを想定しておきましょう。

 

テレビボードのリフォームは要注意

だんだん大きくなり、ますます安くなるのがテレビです。テレビボードをリフォームで造り付けてしてしまうと、最初に想定した大きさのテレビ以上のものを、置くことができなくなります。テレビボードを造作するなら、最初にリビングの広さに応じたテレビの大きさを設定し、それにあわせたものを造り付けましょう。

 

 

「小上がり」リビングの収納リフォーム

リビングの一角に小上がり(畳スペース)を設けるのは、人気のリフォームです。畳はやっぱり落ち着くとか、ソファ代わりに使いたいというのが、その理由ですが、同時に小上がりの下に収納を造り付けてみましょう。小上がりの下というデッドスペースを、活用するリフォームです。

 

小上がり下収納をリフォームする注意点

広い収納スペースが確保できる一方で、奥のものが取り出しにくいなど、使い勝手が今一つなのが小上がり下収納です。普段はあまり使わない、来客用の布団や、季節衣料などを収納しておくのに向いますが、そのようなアイテムがないのなら、リフォームしてまで設ける必要がないのが、小上り下収納ということができるでしょう。

使い勝手を考えて、アクセスのしやすさを工夫したいのも小上り下収納です。巨大な引き出しを仕込むのが一般的ですが、敷いてある畳をめくってアクセスできるようにするならば、奥のものにも容易に手が届くことでしょう。

 

 

「床下」リビングの収納リフォーム

リビング収納をリフォームする目的は、デッドスペースを退治することですが、その最たるものは床下収納です。全く利用されていない床下を、収納にリフォームするのは非常に優れたアイデアなのですが、同時に注意点も多いです。

 

床下収納をリフォームする注意点

床下収納をリフォームする前に、「温度や湿度の変化が大きい」「取り出しにくい」「床の強度が落ちる」など、床下収納ならではの特徴を把握しておきましょう。

温度・湿度の変化が大きいので、収納するものを選ぶのが床下収納です。保存食や調理器具など、収納できるものは限られていますし、一旦収納してしまうと取り出しにくいというデメリットもあります。頻繁に使うものの収納には、向いていませんから、こちらも注意が必要です。

また、床下収納の開口部は、強度が落ちる上に段差ができてしまうというデメリットもあります。新たに床下収納を設けるなら、開口部を設ける場所に注意が必要です。すでに、床下収納があるならば、スライド式にすることで収納量を増やすことができます。生活スペースに全く影響を与えないプチリフォームといえます。

 

 

まとめ

リビング収納をリフォームする場合、あらかじめ何を収納するかを決めてかかるのが一般的です。しかし同時に考えておきたいのが、最初に想定していたモノ以外も収納する可能性についてです。収納は、できるだけ融通が効くようにしておくことです。棚は、棚板を多めに用意する、小上り下は、奥までのアクセスを良くするなど、ちょっとの工夫でリビング収納がぐっと使いやすくなります。収納するものが変わったら使えなくなったでは、せっかくのリフォームの意味がなくなるのですから。