毎日使うキッチン。照明のちらつきが気になったり、手元が暗いと感じたりするなら、より使い勝手の良い天井照明への更新を検討するタイミングかもしれません。
日本の住宅のキッチンで天井照明といえば、細長いベースライトを設置するパターンがよくありますね。長方形のスペースを効率的に明るくできる照明ですが、キッチンの天井照明は他にもいくつものバリエーションが考えられます。
今回は、キッチンの天井照明の交換を考えるタイミングや多彩なキッチン照明のリノベ事例を紹介していきます。
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キッチンの天井照明を交換する時とは
キッチンの天井照明を交換するタイミングにはどういったものがあるでしょうか。
まずは、照明器具の不調・不具合があるでしょう。例えば、蛍光灯の照明器具について交換の目安となる症状には次のようなものがあるそうです。
- スイッチを入れてから点灯するまでに時間がかかる。
- 蛍光灯を交換したばかりなのにすぐ切れてしまう。
- 照明器具からブーンという低い音がしている。
照明器具にも寿命があり、大体8年から10年程度ということです。もし現在のキッチン照明にちょっと調子の悪いところがあり、長年使っているのならば、劣化が進んでいるのかもしれません。
参考:てるくにでんき「千葉県松戸市にお住まいのK様宅キッチン」
また、特に調子が悪いところは無いけれども、不満がある場合もありますね。
- デザインを変えたい
- もっと明るくしたい
- LED電球に変えたい
- 蛍光灯を取り替えるのが大変
当てはまる項目があるようなら、キッチンの天井照明の交換を検討してみましょう。
キッチンの天井照明はDIYで交換できる?
キッチンの天井照明を交換するには、まず、照明器具の取り付け方を確認しましょう。DIYで交換できるタイプと、電気工事の資格を持った専門の業者に依頼すべきタイプがあります。
取り付け方を確認するには照明器具を外してみる方法が確実です。照明器具に触る前には、安全のため、忘れずに照明のスイッチをOFFにしましょう。
DIYで交換できるキッチンの天井照明
DIYで交換できるのは、引掛けシーリグやローゼットという、コンセントのプラグの役割をする器具が既に天井に取り付けられていて、それを使って照明器具を取り付けている場合です。
引掛けシーリングやローゼットに取り付けられている天井照明は、ひねるように少し回せば取り外すことができます。新しい照明を取り付ける際には、天井にあるシーリングボディの穴に合わせて、照明器具のシーリングキャップの爪を差し込み、カチッと音がするまで回します。
ローゼットは照明器具を支える金具が付いていますので、照明器具にアダプタや付属部品があればねじ止めなどで固定しましょう。
DIYでは交換が難しいキッチンの天井照明
使用中の天井照明の器具がひねって回しても動かせなかったり、天井に埋め込まれていたりするならば、DIYでの交換は難しいでしょう。配線を直接つないでいる可能性が高いので、交換するには電気工事士の資格が必要です。専門の業者に工事をお願いするようにしましょう。
新しい照明器具の選び方
新しい天井照明を選ぶ時に気を付けておきたいことの一つが、形状です。長く使っている照明を取り外すと、天井に跡が残ってしまうことが多いそうです。新しく設置する照明器具は天井の跡がうまく隠れるようなものを選ぶとよいでしょう。
埋め込み型の照明の場合は、天井に穴をあけていますから、その開口部の形が新しい照明器具にも使えると工事の工程も少なくて済みます。もし、天井の開口部の寸法が新しい照明器具に合わないならば、天井の補修工事や内装工事を行う必要が出てくるかもしれません。
キッチンの天井照明のリノベ事例
古い天井照明を交換しようとして単純な電気工事だけでなく、内装工事も必要になる可能性があることをお伝えしました。新しい照明器具で天井の跡が隠せなかったり、開口部の形が合わなくて使えなかったりすると、天井の張り替えや塗り替えなどの内装工事も行うことになりかねません。
単純な器具の交換ではなく、大掛かりな工事になってしまうのならば、キッチンの天井照明をプチリノベでより使いやすくおしゃれな照明に変えてみるのはいかがでしょうか。
キッチンの天井照明は、従来の細長いベースライト1灯のみ、というスタイル以外にも、いくつものパターンがあります。キッチンの天井照明のリフォーム事例を見ながら紹介していきます。
ダウンライトで天井をすっきりフラットに
ダウンライトは丸型などの小型の照明を天井に埋め込むタイプの照明器具です。天井がフラットになるので、すっきりとした空間作りにおすすめです。ベースの明るさを確保しつつ、明かりのほしいところには集中して配置するなど、レイアウトでライティングにメリハリをつけることができるのも特徴の一つです。
事例:リノベ不動産「WFH(work from home)な暮らし。」
ベースライトとダウンライトを合わせて
こちらの事例は細長いベースライトでキッチン全体の明るさを保ちながら、ワークトップの上にはダウンライトをプラスして手元の明るさを得られるようにしています。シンク上に吊戸棚などが無い場合には、手元の明るさ確保にも天井照明を上手に利用しましょう。
事例:リノベ不動産「リフォーム済み物件を買ってさらにリノベーション」
ライティングレールを使ったスポットライトで手元を照らす
青いカウンターが印象的なこちらのキッチンは、ダウンライトでベースの明るさを確保していますが、目に留まるのはカウンター上のスポットライトでしょう。欲しいところに明かりを持ってくることができるスポットライトは手元灯にもぴったり。レールもライトも天井に合わせて白で統一されており、おしゃれですね。
事例:リノベ不動産「新築戸建てにこだわりの照明を」
ペンダントライトでカウンター上を明るく
こちらの事例ではキッチンシンクに続くカウンターにペンダントライトを採用しています。ペンダントライトは低い位置から照らすので、カウンタートップの食材を鮮やかに見せてくれる効果があるとされています。もちろんインテリアのアクセントとしても優秀なアイテムになるでしょう。
事例:リノベ不動産「”TATE+YOKO”」
まとめ
キッチンの天井照明が点灯まで時間がかかったり、低い音を出していたりするなら、交換のタイミングかもしれません。
また、キッチンの天井照明に不満があったり、便利な機能を加えたいと思うなら、プチリノベで新しい照明のパターンに変えることも検討してみてはいかがでしょうか。
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