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リビングの天井照明は目的に合わせて個別の照明を組み合わせるのがポイント

家族が集まるリビング。照明もおしゃれに組み合わせて、心地よい空間を作りたいですね。

リビングの照明は、目的に合わせて細かく配置するのがポイントです。ポイントは、リビングの中心になる明かり、ダイニングテーブルの明かり、壁際の明かり、床に置く明かりの4つを組み合わせます。

実際にどのように組み合わせれば良いか、ご紹介します。ぜひ、おしゃれな空間を作ってみてくださいね。

 

 

テーブルやテレビ、絵画に合わせてポイントの明かりを組み合わせる

リビングの天井照明は、テレビやテーブル、絵画などに合わせて個別に、ポイントで照明器具を配置するのが雰囲気も作りやすくオススメです。

点在する明かりを、生活シーンに合わせて切り替えることで、部屋の雰囲気を作り、リラックスしやすい生活空間になるでしょう。

個別に、ポイントで取り入れる場所は4つに分けられます。

  1. リビングの中心となる明かり
  2. ダイニングテーブルの中心となる明かり
  3. テレビや絵画など、壁面にあるものを照らす明かり
  4. 視線より低い位置で、床から照らす明かり

これら4つの明かりを組み合わせることで、良いシーンを作ります。それぞれポイントを見ていきましょう。

 

1. リビングの中心となる明かり

リビングの中心に、メインとなる照明を設置します。リビングテーブルやじゅうたん、ソファの前などが最適です。雰囲気を出すポイントは、明かりを絞りできるだけ中心に集めることです。

最近は、ダウンライトを複数配置するケースも多くあります。賃貸や分譲マンションでローゼットが準備されているときは、ペンダントライトを使って中心を作っても良いでしょう。ローゼットに取り付けられる簡易的なダクトレールもあります。

 

2. ダイニングテーブルの中心となる明かり

食事をするダイニングテーブルも、明るく照らしたいところです。ダイニングテーブルは食事の他、子供の勉強や作業スペースにもなります。

ここでは、ダウンライトやペンダントライトを選んでみましょう。ダウンライトは、集中型でテーブルを中心に照らす工夫を施します。ペンダントライトは、明るさとテーブルからの距離が大切で、コードを微調整して合わせます。

もう一つ、「見やすい明かり」があります。明かりを太陽光に近づけたスペクトルで、料理を鮮やかにおいしそうに見せる役割もあります。見やすい明かりなら、勉強や作業もはかどるでしょう。

 

3. テレビやカウンター、絵画など、壁面にあるものを照らす明かり

壁を照らすことは一見無駄に思えますが、部屋の明るさを作ります。壁を照らすことで、均一で柔らかな明るさを作ることができます。さらに、空間に奥行きを持たせる効果もあります。

テレビの後ろ側の壁を照らすのは、目に優しく映画鑑賞に適しています。背景を明るくしてテレビを見る方が、目は疲れにくくなります。光源が直接目に入らないように注意しましょう。

最近は、リビングにカウンターを設け、読書やパソコンなどの作業スペースとすることも増えてきました。こういった場合の照明は、用途に応じてダウンライトや手元灯を組み合わせましょう。勉強なら明るい照明が必要になり、パソコンならディスプレイへの写り込みと手元の明るさに注意が必要です。

 

4. 視線より低い位置で、床から照らす明かり

最後は、視線より低い位置で、床面から照らす明かりです。これはリラックス効果の高い照明の使い方です。

スタンドライトやアッパーライト、スポットライトを組み合わせて、部分的な明るさを作ります。暗めの電球色が効果的です。建物に組み込まなくても、コンセントにつないで使う製品を選ぶと、設置場所を自由にコントロールできます。

 

 

生活シーンに合わせて個々の照明を組み合わせる

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照明の設置が決まったら、生活シーンに合わせてON・OFFを切り替えてみましょう。一気に切り替えるには照明用コントローラーを使います。

生活シーンは、大きく4つに分けられます。それぞれのポイントを押さえて組み合わせてみてください。

 

だんらんの明かり

だんらんの明かりの主役は、リビングの明かりです。明るく、活動的な雰囲気を作るためリビング全体を明るくします。

部屋全体が均一に明るくなると、子供たちの遊びや読書、各種作業がはかどります。シーリングライトでも十分ですが、補助として壁の明かりもつけておくと手元に影が落ちません。

 

食事の明かり

食事の主役はダイニングです。丁寧に作った料理がおいしく見えるよう照明を工夫します。

照明器具は、ダウンライトやシェード、ペンダントなど、空間のデザインに合わせてチョイスします。ダイニングテーブルを中心に照らすように工夫しましょう。

 

くつろぎの明かり

くつろぎの場合、照明の明るさを抑えた、低い位置の照明がメインになります。

 

テレビの明かり

映画やテレビを見るなら、テレビを中心に明かりを作ります。

最近のテレビは照度が高く、とても明るいので、テレビ周辺が暗いと目に負担が掛かります。テレビ周りだけ多少明るくするだけで、見やすい環境になります。

 

 

シーリングライトは、光の質に気をつけて

賃貸や分譲マンションでは、当初からシーリングライトの設置前提で、照明器具が設置されている場合があります。シーリングライトを設置する場合は、光の質が良いもの、高演色タイプを選びましょう。

高演色タイプは、太陽光に近い光です。料理や果物など、様々な色合いが自然に近い色味で見えます。他にも、文字がよく見えるので、読書や勉強の際も目に負担が少なくなります。

家族が集まる場所は、光の質にもこだわってみましょう。

 

 

まとめ

今回は、家族が集まるリビングの照明計画についてご紹介しました。リビングの照明は、目的に合わせて細かく配置するのがポイントです。

リビングの中心になる明かり、ダイニングテーブルの明かり、壁際の明かり、床に置く明かりの4つを組み合わせます。組み合わせに注意して、心地よい空間を作ってみてください。

 

参考:Panasonic「すまい明かり設計集2018基礎編」