リノベーション・リフォームと聞くとフローリングや壁・間取りをやり変えることを想像しがちですが、照明を変えるだけで部屋の雰囲気が一変することをご存じでしょうか。そこで今回は、照明の種類別の特徴や費用相場など照明リノベーション・リフォームのあれこれを解説していきます。
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照明をリノベーション・リフォームするメリット
床・壁・天井を大部分にやり変えるのと比べ、小規模で一見地味にも感じる照明リノベーション・リフォームですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
リーズナブルに部屋の雰囲気を変えることができる
部屋の模様替えをするとなると、クロスを貼り替えたりフローリングを交換したりと、コストのかかる大がかりな工事になりがちです。コストをかけずに部屋の雰囲気を変えたいときにおすすめなのが、照明のリノベーション・リフォーム。照明は部屋の雰囲気を大きく左右するため、照明器具や照明の色を変更するだけでリーズナブルに室内の雰囲気を一新することができます。
ライフスタイルに合わせて空間にメリハリをつけられる
日本の家では、1つの部屋にシーリングライトを1つ設置する「一室一灯照明」が長らく一般的でした。1つの照明で部屋全体を照らせるので効率的ですが、明るさにメリハリをつけることは難しいのが実情。照明リフォーム・リノベーションで1つの部屋を複数の照明で照らす「一室多灯照明」や間接照明を導入すれば、ライフスタイルに合わせて照明を変えることができるようになります。
食事や仕事・勉強の時間が快適になる
明かりには明るさや色など種類があり、食事や仕事・勉強といった目的によって適した明るさ・色があると言われています。販売されている照明の中には、「食事がおいしく見える」「仕事や勉強に集中できる」など特定の目的にマッチした製品も。こうした照明を上手に取り入れることにより、日々の生活がより充実したものになるかもしれません。
照明の種類別にみる特徴
照明リフォーム・リノベーションを検討するにあたっては、照明の種類別に特徴を理解しておく必要があります。ここでは、住宅で使われることの多い照明4種類の特徴を解説しましょう。
シーリングライト:明るく広く照らす優等生
リビングや居室のデフォルト照明として取り付けられていることも多いシーリングライト。天井に設置された引掛シーリングと呼ばれる照明器具を使って簡単に設置ができ、幅広く普及している照明です。1つ取り付けるだけで部屋全体を明るく照らせる優等生と言えるでしょう。ただし、大きめの部屋になると隅が暗くなりやすい点は注意が必要です。
ダウンライト:天井をスッキリ見せられる照明
廊下や水回りの照明として用いられることの多いダウンライトは、天井をスッキリ見せることができるのが特徴です。1つだけで居室全体を照らすのは難しいため、リビングなどで使用するなら複数設置します。設置するには天井に穴を開ける必要があるので、物件や設置場所によっては取り付けが難しい場合があります。
ペンダントライト:主役から脇役までこなすおしゃれ照明
ペンダントライトとは、首にかけるペンダントのようにコードで吊り下げるタイプの照明のこと。ペンダントライトはデザイン豊富なのが特徴です。引掛シーリングに取り付けられるものもありますが、ダクトレール(ライトレール)に取り付けるタイプの製品が主流。天井埋め込み式のものも多いので、自宅に取り付けられるかあらかじめ確認しておくといいでしょう。
スポットライト:集中的に明るくできる照明
アート作品や足元など明るく見せたい場所を集中的に照らせるのがスポットライト。光が一点に集中するタイプの他、比較的広く照らせるタイプのものもあり、複数個組み合わせることで部屋の照明としても機能します。ペンダントライトと同様、ダクトレールに取り付ける製品が主流です。
リフォームの種類別に費用相場を解説
住宅で使われることの多い照明について見てきましたが、リフォームするとなると実際どれくらいの費用がかかるのでしょうか。続いては、照明リフォーム・リノベーションの種類別に一般的な費用相場を解説していきましょう。
1. シーリングライトからダウンライトに変える場合
メイン照明をシーリングライトからダウンライトに変更する場合、ダウンライトは複数箇所設置する必要があります。ダウンライトを取り付けるには天井に穴を開けなければならず、その分の工事費も見込まなくてはなりません。費用相場としては5万円〜、広めのリビングだと15〜20万円程度が目安です。
2. シーリングライトからペンダントライトやスポットライトに変える場合
メイン照明をシーリングライトからペンダントライト・スポットライトに変更する場合、新たにダクトレールを取り付けるのが一般的。ダクトレールを新たに取り付けるとなると2.6万円程度〜が相場です。引掛シーリングに直接取り付けられる簡易取付式ダクトレールなら、もう少しリーズナブルに設置できるでしょう。
3. 引掛シーリングを新たに設置する場合
これまで天井直付け照明だった部屋に新しく引掛シーリングを設置する場合、引掛シーリングの取付作業自体はDIYも可能。費用は1万円程度〜が目安です。ただし、電気配線に手を加えなければならない場合には、専門業者による電気工事が必要になります。
照明のリフォーム費用を抑える方法とは?
比較的リーズナブルに部屋の雰囲気を変えられる照明リフォーム・リノベーションですが、少しでも費用を抑えるには次の2つの方法が有効です。
複数業者から相見積もりを取る
1つの業者に工事を依頼するだけだと、相場感がわからず割高になりがち。照明リフォームを業者に依頼する際は、2つ以上の業者に同じ内容の見積もりを出してもらい、希望する工事の一般的な相場を把握するようにしましょう。他の業者と比較していることを告げると費用を割引してもらえる可能性もあります。
部材を自分で調達する
業者によっては、一部の部材の持ち込みを認めてくれる場合があります。照明器具はホームセンターなどで安く購入できるため、一部の部材を自分で調達することにより費用を抑えられる可能性があるのです。
まとめ
「たかが照明を変えるだけ」と思われる方もいるかもしれませんが、照明に変化を持たせるだけで部屋全体の雰囲気は大きく変わるものです。大がかりなリフォームは難しいけれど部屋の雰囲気を一新したいと考えているなら、照明リフォーム・リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。
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