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「ディスクシリンダー」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集492

■ディスクシリンダー

「ディスクシリンダー」とは、シリンダーの一種のことです。内部にディスクタンブラーが組み込まれているので、ディスクシリンダーと呼ばれています。

なお、シリンダーとは錠のことで、スプリングで押さえられた円筒錠のタンブラーに、鍵で回転しながら押し上げることで本締めボルトを開閉させます。

ディスクシリンダーの特徴は鍵穴がくの字のようになっており、縦向きに鍵を差し込むことです。ディスクシリンダーの多くは1970年代に製造されており、住宅によっては1950年代から生産されているものもあります。ディスクシリンダーの構造は、内筒のタンブラーを合わせ、回転させることで解錠する仕組みです。

ディスクシリンダーに似た構造としてピンシリンダーがあります。ピンシリンダーには、円筒の中にピンタンブラーというピン状の障害物が入っています。上ピンと下ピンに分かれており、境目が外筒と内筒の境目と一致しないと回転できない仕組みです。

ディスクシリンダーの注意点は、防犯性が低いことです。構造が単純であるため、ピッキングされやすいという問題を抱えています。普及率も高く、ピッキングが簡単にできるディスクシリンダーは集中的に狙われやすいという危険性があるのです。

一方で、ディスクシリンダーには修理や交換が容易というメリットがあります。また、構造が単純なので複製がしやすく、鍵を紛失したときでも業者に依頼すればすぐに開けてもらえるというメリットもあります。