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「ピンシリンダー」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集493

■ピンシリンダー

「ピンシリンダー」とは鍵の構造のひとつです。ピンを用いた鍵の仕組みで、アッパーピンとボトムピンと呼ばれるピンタンブラーが付いています。一般的なピンシリンダーには4~7本のピンが入っており、ピンの高さに合わせることで鍵が回るように作られています。

ピンシリンダーのメリットは価格の安さです。複雑な構造の錠前は技術や労力がかかっており、値段も高めに設定されています。しかし、ピンシリンダーは構造がシンプルなので、安価での製造が可能です。鍵を設置したいものの、費用はできるだけ抑えたい方におすすめです。

ピンシリンダーのもうひとつのメリットはホコリに強いことです。ホコリが鍵穴で詰まることがありません。

ピンシリンダーのデメリットは防犯性の低さです。鍵山と呼ばれる凹凸が鍵の片側だけにあり、工具を使うと簡単に開けられます。手慣れたピッキング犯であれば、数分で解錠が可能です。

ピンシリンダーに似た鍵の構造としてディスクシリンダーがあります。ディスクシリンダーはディスクタンブラーを使った鍵の構造のことで、ピンシリンダーよりも単純な構造に作られています。そのため、防犯性はピンシリンダーの方が高めです。

ディスクシリンダー以外の構造としてディンプルシリンダーがあります。ピンシリンダーとは異なり、鍵穴の中に複数の方向でピンを配列しています。ピンシリンダーやディスクシリンダーよりも防犯性が高く、最近ではディンプルシリンダーに人気が集まっています。