Column

「木質ハードパネル式(もくしつはーどぱねるしき)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集525

■木質ハードパネル式(もくしつはーどぱねるしき)

「木質ハードパネル式」とは「もくしつはーどぱねるしき」と読みます。「木質ハードパネル式」とは、家具やピアノなどの床上の重量物にも耐えられる強度に優れた床暖房のパネルのことです。床材のパネル内に放熱の銅管が組み込まれています。木質ハードパネル式の湯暖房は、フローリングだけではなくタイル、クッションフロア、コルク、カーペット、畳などのあらゆる床材に対応しています。家の雰囲気に合わせて自由に床材を選ぶので便利です。

木質ハードパネル式の床暖房を設置する場合、12mm程度上がります。小さな子どもや高齢者のいる家庭の場合は、転倒のリスクがあるので事前に施工業者と話し合うのがよいでしょう。また、フローリングの床に木質ハードパネル式の床暖房を取り付ける場合には、板目方向と直交するように設置しなければなりません。並行の状態で施工をすると、フローリングを固定するときに釘が配管に当たる恐れがあるからです。

床暖房の設置では低温式、高温式などがあります。低温式とは熱源が55℃程度までしか上昇しないタイプで、柔らかな温かさが特徴です。高温式とは80℃まで上昇するタイプに部屋全体を効率よく暖めます。また、床暖房に温水式と電気式の2種類があり、温水式はお湯を循環させることで部屋を暖めるタイプ、電気式は発熱体に電気を通すことで部屋を暖めるタイプです。木質ハードパネル式は温水式、電気式の両方で使用可能です。

(参考:HAGS「リノベーションで床暖房を入れるなら知っておきたい無垢材のこと」)