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土間シートの使用方法とは、土間コンクリートからの湿気上がりを解消できます

土間シートの使用方法とは、土間コンクリートからの湿気上がりを解消できます

コンクリートの土間打ちをするときに気になることとして、湿気対策があります。そのままにしておくとカビやシロアリが発生する可能性があるので注意が必要です。

そのような場合、土間シートを使用することで悩みを解消できます。そこで今回は、土間シートの使用法についてまとめました。建物の湿気にお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

土間シートとは

土間シートの使用方法の前に、土間シートの基礎知識をご紹介しましょう。

土間シートとは、湿気を除くためのシートのことです。ビニール製の素材で、おもに建物の基礎の床下に敷きます。厚さは1mm以下で、土間シートの上に押さえコンクリートを打ったり、川砂を敷いたりしておさえます。
 

土間シートを使用することで土台崩れをふせぐ

土間シートの効果は、床下を乾燥した状態に保つことができることです。湿気のない状態にすることで、シロアリや水回りの湿気による土台崩れをふせぐことができます。

高温多湿の日本では高床式の建物が主流でした。しかし現代では、耐震に備えてコンクリートで基礎を固める家が主流になっています。そのため、土間シートなどで湿気対策をする必要があるのです。

特に以下の住宅については湿気がたまりやすいので、土間シートが効果的です。

・敷地内に雨水がたまる
・台風や豪雨などで浸水した経験がある
・もともと水田地帯だった
・水漏れのトラブルが発生した経験がある

以上の項目にひとつでもあてはまる方は、土間シートの使用を検討してください。

 
土間シートの注意点

土間シートは、すべての住宅に効果的であるとはいえません。床下が乾燥した建物に土間シートを敷くと、土壌に湿気がたまりやすくなります。土壌に湿気がたまると、シロアリの発生や土壌のヘドロ化などのリスクがあるので注意しましょう。

土間シートの使用を検討するときには、信頼のおけるリフォーム業者に相談することをおすすめします。

 

土間シートの施工方法

土間シートの使用方法とは、土間コンクリートからの湿気上がりを解消できます

ここでは土間シートの施工方法について紹介します。土間シートは敷き方によって効果が変わるので、丁寧に施工することが大切です。

 
土間シートを敷きこむ

まずは土間シートを土台に敷きこみます。土間シートは床に敷くだけで効果が得られるため、なるべく湿気のもととなる地面に近い場所に設置します。

土間シートの厚さは1mm以下です。土間シートが破れないように慎重に敷きます。また、束のところや隙間を作らないように敷きこむことも重要です。また複数の土間シートを使用するときには、シート同士を15cm以上重ね合わせて敷くのがよいでしょう。
 

捨てコンクリートをする

土間シートを敷き終えたあとは、コンクリートを土間シートの上に打ち込みます。捨てコンクリートには、基礎コンクリートの形成するための土台の役割があります。また、土間シートを固定するためにも必要です。

既存の住宅に土間シートを敷く場合には、土間シートの上に砂利や炭が入った麻袋を捨てコンクリートの代わりとして設置できます。

 
地面に土間シートを敷けない場合

地面に土間シートを敷くのが難しい場合には、床板を支えている寝太に敷くこともできます。敷きこみ寝太と下地合板で挟みこむことで土間シートの固定が可能です。

 

土間シートの価格の相場

土間シートの使用方法とは、土間コンクリートからの湿気上がりを解消できます

土間シートはECサイトやホームセンターで購入できます。土間シートの中には、結露防止の効果や遮音効果のある土間シートもあります。土間シートを購入するときには、自分の住宅に合ったものを選ぶとよいでしょう。
 
土間シートの価格は、販売店によっても異なります。一般的な土間シートの場合、幅20cm、50巻きで1,000~8,000円です。気密性や防水性の高い土間シートについては1万円以上かかります 。

(参考:株式会社吉川商工「ポリフィルム 土間シート 養生ポリフィルム」
(参考:日本住環境株式会社 「防湿気密/透湿防水シート 」

 
リフォーム業者に相談する

土間シートを敷くときには、正しい施工が重要です。わからないことがあるときには、リフォーム業者などに相談するのがよいでしょう。
 
リフォーム業者に依頼するときには、複数の業者から見積もりを取りましょう。その際に、見積もりの詳細を提示しない業者には注意が必要です。また、見積もりのときに現地調査をしない業者もNGです。
 
リフォーム業者に依頼した場合の費用の相場は22~52万円です。ただし、使用する土間シートによっても費用が異なるので、あらかじめどのような建材を使用するのか確認しておきましょう。見積もりの価格が安すぎるときは、後で高額な追加費用を請求されることもあるので注意が必要です。
 
(参照:株式会社テンイチ「床下の湿気対策が知りたい! 業者に依頼する際の注意点も併せて解説 」

 

まとめ

土間シートの使用方法とは、土間コンクリートからの湿気上がりを解消できます

今回は土間シートを使用方法についてまとめました。

・土間シートは床下の乾燥を保つことができる
・建物によっては土壌に湿気がたまりやすくなるので業者への確認が必要
・一般的な土間シートは1,000~8,000円で販売している
・リフォーム業者に依頼すると22~52万円で施工できる
 
正しい施工方法で土間シートを敷いて、快適な暮らしを手に入れてください。