ウォークインクローゼットには、扉を付けるのが当たり前でしたが、近年増えているのは、扉なしのウォークインクローゼットです。理由は、様々なメリットがあるからですが、やはり、あるのがデメリットです。扉なし・扉ありのどちらにするべきか迷っている方は、両者を天秤にかける必要があります。
ここでは、ウォークインクローゼットを扉なしにすることについて、考えていきます。
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扉はジャマ?扉なしウォークインクローゼットにするメリット
「書斎スペースとして活用できる」「空間に広がりが出る」「通気性が高くなる」「デッドスペースがなくなる」の4点が、ウォークインクローゼットを扉なしにする主なメリットです。
書斎スペースとして活用できる
3方を壁で囲まれたウォークインクローゼットは、ちょっとした小部屋です。近年ニーズが高い、在宅勤務用のスペースにも使うことができます。ところが、ウォークインクローゼットに扉があると、困ってしまうのが暑さ・寒さです。扉がエアコンの風をさえぎってしまいますから、とりわけ暑さは結構なものになり、中にこもることはできません。
扉がなければ通気性が高まりますから、ウォークインクローゼット内での作業が可能になり、書斎スペースとして活用することができます。
この場合、おすすめできないのは、机を造り付けてしまうことです。棚柱とブラケット、棚を利用した机にしておけば、書斎として使わないときは、収納のための空間として、すぐに活用できるようになります、
空間に広がりが出る
扉なしにすることで、ウォークインクローゼット分の奥行きが出るのもメリットです。寝室などの限られた空間で、より広さを感じられるようになります。
ウォークインクローゼットの出入り口(下がり壁・垂れ壁)をアーチ状にしたり、三角にしたりすることで、空間のアクセントにもなります。アーチは少しコストがかかってしまいますが、エキゾチックなムードを漂わせることができるので人気です。
通気性が高くなる
通気性の高さは、扉なしウォークインクローゼットのメリットです。湿気がとどこおることで、カビの原因になったり、ニオイがこもったりすることを防ぐことができます。
横板が上下に多数並ぶガラリ戸(ヨロイ戸)にすることで、通気性は改善されますが、扉なしほどの通気性の良さを得ることができません。
デッドスペースがなくなる
ウォークインクローゼットの扉のスタンダードは、中折れ戸ですが、開閉には空間が必要になりますから、出入り口近くにモノを置くことができません。しかし扉なしを選べば、出入り口近くに観葉植物を並べたりすることもできます。空間の有効活用ができるのも、扉なしウォークインクローゼットのメリットです。
扉は必要!扉なしウォークインクローゼットにするデメリット
「冷暖房の効きが悪くなる」「中が見えてしまう」の2点が、扉なしウォークインクローゼットのデメリットといえるでしょう。
冷暖房の効きが悪くなる
扉なしウォークインクローゼットにすることで、空間が広がってしまいますから、その分、エアコンの効きが悪くなることが最大のデメリットでしょう。一回り強力なエアコンを選ぶ必要がありますし、光熱費もかかってしまいます。
中が見えてしまう
ジャマなものを詰め込んで扉をしめれば、とりあえずスッキリとした空間になるというのは、ウォークインクローゼットのメリットです。しかし扉なしを選んでしまうと、このメリットを十分にいかすことができなくなります。
「中が見えてしまうから」という理由で、ウォークインクローゼット内を整理整頓するようになれば、扉なしウォークインクローゼットにするメリットとも言えそうです。
扉なしウォークインクローゼットにはロールカーテン
扉なしウォークインクローゼットを選ぶデメリットを改善するには、出入り口にロールカーテンを付けるのが良さそうです。布一枚でも下がっていれば、あるのとないのでは空調の効きは大違いです。
加えて乱雑になりがちなウォークインクローゼットの中を、カンタンに隠してしまえるのもロールカーテンのメリットです。扉と違い圧迫感もありませんから、空間の広がりを損なうこともありませんし、コストもそれほどかかりません。
写真はレースカーテンですが、扉なしウォークインクローゼットとの相性はロールカーテンもおすすめです。
まとめ
扉なしウォークインクローゼットとセットにすべきはロールカーテン、近年ではタペストリーと呼ぶのがふさわしいような、おしゃれな柄も増えました。ただし、ご注意いただきたいのが、日常的に上げ下げするものだけに、巻き取り装置は耐久性が高いものを選ぶことです。突っ張り棒を利用するタイプは手軽ではありますが、ウォークインクローゼットの入り口には向きません。使っているうちに巻き取り装置ごと落ちたというのは、よろしくありませんから、取り付けは信頼できるプロに依頼したいものです。
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