天井から床まで本が敷き詰められている図書館で本を楽しむ時間は、至福のひとときです。でも仕事や家事で忙しいと、なかなか図書館に通う時間がもてないものです。そこでおすすめしたいのは、壁面収納を使った「ホームライブラリー」です。
壁面収納を使えば、家族で読書を楽しめる空間ができ、子どもの読書習慣にもつながります。また、どうしても増えがちなおもちゃや絵本、図鑑などが一か所にまとめて収納できます。以下では、壁面収納で子どものための本棚を作るポイントについて解説していきます。
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ホームライブラリーは読書習慣のための第一歩
読書は、知識や経験を身につけるうえで必要な習慣です。しかし、「最近は忙しくて、本を読む機会が減った」という方も多いと思います。そんな問題を解決してくれるのが、「ホームライブラリー」です。
リビングの一角などに本棚を設置し、家族の本をひとまとめに収納すれば、管理が楽になるうえ、読書のために家族が集まる読書の時間をもつことができます。
それぞれ別の本を読んでいたとしても、「本を読む」という時間を共有できるほか、読んでいる本について質問したり、本の貸し借りをしたりして、家族間のコミュニケーションを楽しむことができます。
本棚に最適な壁面収納
そんなホームライブラリーにぴったりなのが、壁面収納です。壁面収納とは、壁一面に収納を設置し、床から天井まで収納にするもので、大きな収納スペースを取ることができます。家族全員の本となると、収納する量もかなりのものとなってしまいますが、本棚を壁面収納にすれば、すべての本を収納できるでしょう。
ホームライブラリーとして使う壁面収納を選ぶポイントは3つです。
- ライブラリーとしての収納量を満たしているか
- 十分な強度をもっているか
- インテリアにマッチするか
上記の3つがポイントです。まずは一つずつチェックしてみましょう。
1.ライブラリーとしての収納量を満たしているか
ホームライブラリーとして大切なのは、十分に収納量を確保できるかどうかです。
本を集め出すとすぐに一杯になります。本は文庫本や小説に限らず、図鑑やマンガまで幅広く種類があります。それらを十分に収納できるスペースを確保できるかが選ぶポイントです。
また、文庫本と図鑑では大きさも異なります。それぞれに合わせたサイズで収納できるかもポイントです。はみ出た本は振動で落下してくることもあります。
2.十分な強度をもっているか
本は意外と重たいものです。引っ越しの際、大きな段ボールに詰め込んで後悔したことはありませんか?同じように、壁面収納の棚も十分な強度をもったものを選ぶ必要があります。
たとえば、1冊あたりの重さは文庫本で200g、ハードカバーの単行本は450g程度とのことです。どの程度収納するかによりますが、棚1段に文庫本50冊収納すると10kgです。ハードカバーや図鑑では更に重くなります。購入する際は、本棚として十分な強度をもった製品を選びましょう。
3.インテリアにマッチするか
ホームライブラリーは、リビングやダイニングなど、すぐ目のつく場所に設置するのがポイントです。そのため、壁面収納自体がインテリアにマッチするかを確認しておきましょう。
デザインや色合いを合わせることも大切ですが、本を収納する「マス」の雰囲気も重要です。見た目良く、キレイなマスは本以外のインテリアを飾るのにも適しています。
ホームライブラリーは、必ずしも本で一杯にする必要はありません。少しだけ空間を空けておき、オシャレな小物を飾るとインテリアとしてマッチします。
考えておきたい地震時の対策
ホームライブラリーを設置するにあたって、一番注意しておきたいのは、地震の時の対策です。本を床から天井まで収納する場合、地震で本が雪崩のように落ちてきてしまう危険もあります。リビングに設置するなら、より安全対策をしておきましょう。
必要な対策としては、突っ張り板などで天井までしっかり収納棚を固定しておくことです。棚が倒れたら、本が落ちるよりも大きな被害になるので、設置の時点での対策が必要です。突っ張り板などの対策は業者に頼めるほか、ホームセンターなどで材料を調達すれば、自分で対応することもできます。
次に考えておきたいのは本の置き方です。本はどうしても重くなりがちですが、その中でも図鑑やサイズの大きな本はなるべく下に置くようにしましょう。上から下に行くにしたがい、軽い本から重い本を収納するようにすれば、リスクを減らすことができます。
また地震時の対策としてできることとしては、本棚に扉をつけるという方法もあります。ただし、本を取りにくくなり、費用もかさむことになります。そのため「本棚をしっかり固定する」「上は軽く、下は重くなるように収納する」の2点から対策し、どうしても不安が残るようなら、扉の設置を検討しましょう。
まとめ
ホームライブラリーは、自宅における読書空間になるほか、家族のコミュニケーションの場となり、子どもの読書習慣をもつことにもつながります。床から天井まで本が並ぶさまは、インテリアとしても楽しめます。「子どもがなかなか本を読まなくて困っている」「本が多すぎて収納場所がない」という方は、ぜひ検討してみてください。
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