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フローリングのきしみ、その原因と防止方法を知っておこう

ある日気がつくとフローリングがキシキシときしむ、お住まいの部屋でそんな箇所はありませんか?フローリングのキシミは耳について不快ですし、住まいに悪影響があるように感じます。

フローリングのキシミ原因の半分は、木が乾燥して縮むことで起こります。特に冬場、湿度の低い季節に多く発生します。木が縮むと木材同士にスキマができ、擦れて音がなります。

木材同士が擦れる音がフローリングのキシミの要因です。フローリングのキシミを防止するには、適度なお手入れと良い材料を使うことが欠かせません。

今回はフローリングのキシミの原因と、その予防方法についてお伝えします。

 

 

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フローリングのきしみの原因は「木の乾燥」が原因の半分

フローリングのきしみは、材料同士が擦れたときに発生する音です。木材の乾燥により、スキマが開いてしまうことが原因の半分です。

実は、木材は乾燥すると、わずかに小さくなります。乾燥の幅は1~2mm程度ですが、木材同士にスキマが開きます。スキマができた所に釘やビス、木材の継ぎ目があると、材料同士が擦れて音が出ます。これがきしみの主な原因となります。

同じ現象は、木材であれば発生します。よく聞くのは、冬になると無垢フローリングの目地が開いてしまうことです。無垢フローリングは、乾燥収縮が合板フローリングに比べて大きく、目立ちやすくなります。

フローリングのキシミ原因の主な4つです。

  1. 木材の乾燥収縮によりスキマができる
  2. 温度・湿度の変化で木材が膨張・収縮することが原因
  3. 木材の経年劣化による痛み
  4. シロアリやカビなどによる木材の傷み

これらの原因をもう少し詳しく見てみましょう。

 

1.木材の乾燥収縮によりスキマができる

木材の乾燥収縮によりスキマができ、材料同士が擦れて音がします。フローリングのキシミで一番多いパターンで、原因の大半を占めます。

木材は、十分乾燥してから出荷されますが、それでもわずかに水分が残ります。また地域の気候に左右されることもあり、2~3年は乾燥による収縮が続きます。

木材の乾燥収縮によるキシミは、新築・リフォームしてから1~2年のうちに発生する場合がほとんどです。

 

2.温度・湿度の変化で木材が膨張・収縮することが原因

木材は温度や湿度の変化で縮んだり、膨張したりします。これが原因で材料同士が擦れて音がします。

温度・湿度の変化で発生する場合は、乾燥して低い冬場や、湿度が高く暑い夏場によく起こります。ある時期になるとキシミはじめ、それ以外の季節は治まってしまうのも特徴です。

例えば、冬場に廊下の床がきしむ、夏場に壁の近くでキシミ音がするなどです。

木材は、温度や湿度の変化で縮んだり、膨張したりするのが原因です。

 

3.木材の経年劣化による痛み

丈夫な木材ですが、長年使っているとだんだんと弱くなり、歩く体重を支えられなくなります。これが原因で材料同士が擦れてキシミ音がする場合があります。

木材が経年劣化で強度が弱ってくると、ほんのわずかに、2~3mm程度沈み込むことにより材料同士が擦れて音がします。

この場合、よくきしむ場所が特定されていて、階段の降り口や部屋の入り口付近、台所の足元など「人がよく立つ場所」に発生します。

丈夫な木材も、時間と共にだんだんと弱くなってくるので注意が必要です。

 

4.シロアリやカビなどによる木材の傷み

一番心配なのがシロアリやカビなどによる木材の傷みです。放置しておくと、他の場所に被害が広がる可能性もあります。

木材の傷みは、経年劣化と同じように木材の強度が足りなくなってきます。ただ、経年劣化よりも弱くなってくるスピードが早いので注意が必要です。

 

 

フローリングのきしみを防止する方法

フローリングのキシミを防止するには、手入れが欠かせません。

木も人間とおなじで、乾燥しすぎるとキシミの原因になります。適度な湿度を保つことから初めましょう。

例えば冬場、乾燥した時期が続くとキシミが起こりやすくなります。適度に加湿を心がけ、過度の乾燥を防ぐようにしましょう。

それ以外にできることは、最初から十分に乾燥した良い材料を使うことも大切です。ただ、良い材料を選んで使うのは専門家の仕事です。

フローリングのキシミを防止するには、手入れが欠かせません。

 

 

専門家に見てもらった方が良い

フローリングのキシミは、できれば工事をした工務店か、近くの工務店に見てもらいましょう。

なぜなら、キシミを直すにはキシミの原因を見極める必要があり、原因によって対処の仕方が異なります。

最初に紹介した原因別の対処法を、参照してください。

 

1.木材の乾燥収縮が原因の場合は2~3年経過してから対処する

工事をしてすぐの木材の乾燥収縮が原因の場合、少し落ち着いてから対処します。

途中で対応しても再発する可能性も高く、季節が一回りして乾燥収縮が落ち着いてから対応することが多くあります。

よほど気になるのであればすぐに対応できますが、少し落ち着いてからの方が対処しやすくなります。

 

2.温度・湿度の変化が原因の場合はシキミの発生する季節に対処する

温度・湿度の変化が原因の場合は、キシミが発生する時期に対処します。

キシミが発生する時期に対応しないと、上手に解消できません。解消方法はどこに原因があるかによって異なりますが、キシミが発生している時期に対応するのがポイントです。

 

3.経年劣化による木材の傷みが原因の場合は工事が必要

経年劣化が原因の場合、木材の交換などの工事が必要です。

接着剤では弱った材料を補強することが難しく、新しい材料に交換したり、木材で補強したりするなどの対処が必要です。

例えば、根太や大引きを一部だけ交換したり、補強したり、フローリングを張り替えるなどの工事が必要になります。

経年劣化が原因の場合、木材の交換などの工事が必要です。

 

4.シロアリやカビなどによる木材の痛みが原因なら早急な対応が不可欠

シロアリによる蟻害、カビによる不朽(ふきゅう)が原因であるなら早急な対応が必要です。

シロアリの場合は、住まいの他の場所に被害が及ぶ場合もあるので、専門業者による殺虫や予防処理が必要です。その後、被害にあった場所を交換します。

カビによる不朽が原因の場合、床下の湿度が高い場合があります。湿度の高さの原因を特定しないことには対処が難しいため、専門業者の判断が不可欠です。

シロアリによる蟻害、カビによる不朽(ふきゅう)が原因であるなら、専門業者による早急な対応が必要です。

 

 

まとめ

今回は、フローリングのキシミについてお伝えしました。

フローリングのキシミ原因の半分は、木が乾燥して縮むことで起こります。特に冬場、湿度の低い季節に多く発生します。木が縮むと木材同士にスキマができ、擦れて音がなります。木材同士が擦れる音がフローリングのキシミの原因です。

フローリングのキシミを防止するには、適度なお手入れと良い材料を使うことが欠かせません。

もしご自宅で気になる箇所があれば、専門家に一度見てもらいましょう。

 

 

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