この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片付けクリエイターのはせがわあかねです。
「3回建てないと理想の家にならない」なんて言われる家作りですが、出来ることなら一回でバシッと決めたいですよね!そこで今回は、住んでから「こうしておけばよかった」という後悔ポイントとなりやすい家作りの盲点、『ゴミ箱』の問題について深掘りしていきます。
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ゴミ箱が大事なワケ
ソファやテーブルに比べると存在感の薄いゴミ箱。しかし、実際には我々の生活に欠かせない重要なアイテムです。
ゴミ箱自体は住んでから購入することも可能ですが、事前に設置場所を想定しておかないと「遠くて捨てにくい」、「捨てるのが面倒臭い」といったように、部屋が散らかる原因となってしまうことも…。
ですから、ゴミ箱は家作りの段階でしっかりと考えておくことが大事なのです!具体的には、以下の3点を意識してみましょう。
1)どこに置く?(配置)
ゴミ箱の配置については、ゴミを捨てるシチュエーションを想像することが大切。“戻す場所の近くに収納を設ける”という片付けの鉄則と同じように、ゴミ箱もゴミが発生する場所から出来るだけ近い場所に置くというのが理想です。生ゴミが出るキッチン、家族が集うリビング・水回りなど、使い手がアクセスしやすい場所がベスト。とはいえ、臭いの問題もあります。
出来るだけ目立たない場所がいい!という場合は、造作家具の中に『埋め込む』という考え方も。あまりイメージが浮かばない時は、公共施設やホテルのゴミ箱を参考にしてみると新たな発見がありますよ!
2)どのくらい必要?(数)
家の中に設置されているゴミ箱の数が多いほど、思い立った時にサッと捨てることができて便利ですよね。一方、ゴミ出しを考えた時には出来るだけゴミが一ヶ所にまとまっている方がラクです。
日々の利便性を優先するなら数は多く、ゴミ出しのしやすさを優先するなら数は少なくするのが◎。どちらを優先するのが良いか、自分や家族の行動パターンを考慮して決めましょう。
3)どんなのがいい?(デザイン)
一口にゴミ箱と言ってもサイズやデザイン、特徴も様々。蓋つきのゴミ箱の場合、蓋の開き方で必要なスペースや捨てる時のアクション数が変わってきます。キッチンカウンターの下をゴミ箱スペースとして設ける場合は、蓋を開いた時にカウンターに干渉しないか確認する必要があります。また、よりゴミ捨てをラクにしたいのならセンサーで自動開閉するゴミ箱がオススメです。
おしゃれな家はゴミ箱もおしゃれ。見える場所にゴミ箱を設置する場合は、自宅のインテリアに馴染む素材・色選びも忘れずに!
忘れちゃいけないゴミの『保管スペース』
『ゴミを捨てる』という行為を細かく見ていくと、ゴミ箱にゴミを捨てる、収集日まで保管する、家の外にゴミを出す、という3つの工程があります。
リサイクルゴミは燃えるゴミに比べて収集の頻度が低め。そのため、保管の期間も長くなります。戸建てであれば屋外に物置小屋や市販のボックスを設置してそこで保管できますが、マンションなどのリノベーション物件では難しいですよね。ですから、予めゴミを保管することを想定した収納計画が重要なのです。家作りの段階で保管のためのスペースを確保しておけば、玄関が収集待ちのゴミで溢れることもなくなります。
まとめ
新築でもリノベーションでも、家作りで大事なのはそこでの暮らしを具体的にイメージすることです。“ゴミをゴミ箱に捨てる”といった習慣化された行為ひとつひとつにしっかりと向き合うことで、暮らしやすい住まいが完成します。
サステナブルなこれからの時代。ゴミとのつきあい方を考えることは、暮らしを考えることと言っても過言ではないでしょう。家作りの際には、是非『ゴミ箱』の在り方について考えてみてくださいね!
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