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■旧耐震基準(きゅうたいしんきじゅん)
「旧耐震基準(きゅうたいしんきじゅん)」とは、現行の耐震基準が施工される前の耐震基準です。1950年から1981年(昭和56年)5月31日までの約30年にわたって適用されていました。耐震基準とは、建築物の設計においてどれくらいの地震に耐えることができるかという構造の基準のことです。
旧耐震基準では、震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損をした場合でも補修することで生活が可能である構造基準として設定されています。建物の自重の20%の地震力を加えた場合に、構造部材に生じる力が構造材料の許容以下であるかどうかで判断されていました。
これに対して、1981年6月1日以降に適用されている基準を「新耐震基準」といいます。新耐震基準では、1978年(昭和53年)に発生した宮城県沖地震による建物の甚大な被害を教訓とし、旧耐震基準よりも基準が厳しく設定されました。具体的には、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないよう設定されています。
旧耐震基準で建てられた建築物でも、耐震補強工事をして新耐震基準を満たす強度となっている建築物もあります。リノベーション前提で中古物件を探すときに、築年は耐震性能を測る一つの目安となりますが、補修履歴や今後の補修計画なども合わせて確認すると、選択肢が増えるかもしれません。
(参考:不動産情報サイト アットホーム 「旧耐震基準とは」)
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