この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
片づけのご相談内容で多いのが、「モノが置けない」・「部屋が狭い」といったスペースに関する問題です。中には、モノを片づけるための収納家具が部屋を圧迫している事例もあります。そこで今回は、収納の基本的な考え方と、狭い空間でも真似しやすい「引っ掛け収納」について事例をご紹介いたします。
事例集ダウンロードはこちら
収納の基本と引っ掛け収納のメリット
「部屋を片づけて快適に暮らしたい!」そんな時、強い味方になってくれるのが収納家具や収納グッズです。だからと言って、収納が足りなくなるたびに収納用品を買い足していくとどうなるでしょう。確かにモノは片付くかもしれません。しかし、収納用品が増えれば増えるほど、生活空間が収納スペースに圧迫され、暮らしが窮屈になってしまいます。
知っておきたい収納の基本
部屋をスッキリさせたいと感じたら、まずやるべきことはモノの選別。不要なモノを取り除き、本当に必要なモノだけを残しましょう。この作業を省いて安易に収納用品を増やしてしまうと、暮らしが収納に脅かされるという本末転倒な結果になりかねません。
「整理収納」という言葉があるように、「収納」は必ず「整理」の後に行います。片づけや収納はあくまでも、“暮らしをより豊かにするためのツール”だということを忘れずに。
引っ掛け収納のメリット
できるだけ部屋の広さを確保しながら収納を増やしたい場合にオススメなのが、空間を利用した「引っ掛け収納」です。
部屋が狭く感じる原因のひとつは、見えている床の面積が少ないことにあります。チェストなど床に直置きするタイプの収納家具は、見える床の面積が少なくなってしまうため部屋が狭く感じやすくなります。
その点、引っ掛け収納は床を隠すことなく、小さなスペースでも充分な収納力を発揮します。他にも、ワンアクションで出し入れできる手軽さや、お気に入りのアイテムを飾りながら収納することができる点も引っ掛け収納のメリットです。
これはおしゃれ!真似したい引っ掛け収納アイデア
●有孔ボードを活用した引っ掛け収納
こちらは、キッチンの壁面に有孔ボードを使用している事例です。有孔ボードは壁に使うもの、というイメージを覆したユニークなアイデア。キッチンの配置が人のよく通る場所(生活動線)にある場合、ついその辺に放ってしまいがちなカバンや小物などの指定席にすることで、部屋の散らかりを防ぐことができます。
引っ掛け収納は、クローゼットなどの閉鎖的な空間にもぴったりの収納方法です。こちらは、壁一面に有孔ボードを使っている事例です。ファッションのコーディネートに欠かせない小物も、まるでアパレルショップのように飾りながら収納できます。その日の気分に合わせてサッと取り替えられて、使い勝手も良いですね。
●アイアンバーを活用した引っ掛け収納
こちらは、シンプルなバーにキッチンツールを引っ掛けて収納している事例です。毎日使うモノは、潔く出しておくのが使いやすさのコツ。バーの奥行きを利用すれば、収納に困りがちな鍋蓋もスッキリと収まります。
天井に取り付けるタイプのバーを活用している事例です。写真のように、グリーンや雑貨を吊るしたり、来客のコートを引っ掛けたり、洗濯物を干したりとマルチに活躍してくれます。
まとめ
引っ掛け収納は、場所を選ばず家の至るところで活躍してくれる万能な収納方法です。狭い部屋でも、引っ掛け収納を取り入れることで視覚的に広さを感じることができます。収納するモノを増やしたり減らしたり、生活スタイルに合わせて気軽に変化させられるのも嬉しいですね。 空間のゆとりは、心のゆとり。引っ掛け収納で、ゆとりのある暮らしを手に入れてみてはいかがでしょうか。
事例集ダウンロードはこちら