マンションのリフォームは、多額のお金がかかります。当初考えていた費用をオーバーしてしまった、使い勝手が良くなかったなどということにならないようにしたいものです。
この記事では、アンケート調査でもリフォーム希望の多い浴室とキッチンについて、気をつけるべき点と工事業者・工事時期の選び方について解説します。
浴室リフォーム
浴室のリフォームは、必ずショールームで実物を見て確認すること、本当に使う設備を吟味してオプションを入れることが大切です。
追加で洗面所もリフォームすることに
マンションの浴室と洗面所はセットになっている場合があります。
浴室の壁を新しくすると洗面所も一部の壁が新しくなり、結果的に、洗面所の壁を統一するため、洗面所もリフォームすることになります。
その設備は本当に必要?
浴室には、ミストサウナ・テレビ・ジェットバスなど、さまざまなオプションがあります。
しかし、テレビを入れたものの結局スマホを持ち込んでネットを見ている、ジェットバスは最初しか使わなかった、むしろ掃除が大変などの声もききます。
浴室乾燥機は、入れてよかったとの声が多いですが、それ以外の設備については、事前によく検討しましょう。
サイズ選びで失敗
リフォームは、機能やデザインを優先して選びたくなりますが、浴室は毎日使う場所ですから、まずはサイズ感を重視しましょう。
家族の中で一番背が高い人を基準にするとよいでしょう。
浴槽も高すぎると、出入りしにくく、ころんでしまうこともあります。
また、一日の疲れを癒す場所として浴室を大きくする希望も多いですが、広すぎる浴室は、冬に寒くなりやすいうえ、広ければ広いほど掃除の手間もかかるようになります。
キッチンリフォーム
キッチンのリフォームは、調理スペースの確保、収納の場所選びなどに注意が必要です。
対面型キッチンで失敗
調理スペースと明るさの確保に注意しましょう。壁付キッチンから対面型キッチンにしたところ、調理スペースが狭くなってしまうこともあります。
また、もともと壁付キッチンの窓があった場所に、食器棚を置くことになり、窓を塞いだため、採光できずに暗くなってしまった例もあります。
床下収納で失敗
収納を増やす手段として検討する床下収納は、開けるのが面倒になってしまい、結局使わなくなったという声もあります。
吊り戸棚や引き出しも利便性は高いので、よく検討するようにしましょう。
アイランドキッチンで失敗
アイランドキッチンは、おしゃれというイメージがありますが、キッチンメーカーのクリナップが2016年に実施したアンケートによると、導入している世帯は少ないのです。
出典:クリナップ株式会社 キッチン白書2017
https://cleanup.jp/oikura/pdf/kitchen-hakusyo2017.pdf
また、以下のようなデメリットもあります。
・人目につきやすい
・吊り戸棚などが無く、収納が少なくなりがち
・匂いが部屋中に広がりやすい
・油汚れなどがリビングにまで飛び散る
リフォーム業者選び
リフォーム業者は、工期や費用にかかわるので、慎重に選びましょう。
業者を選ぶときには、口コミを確認したり、ホームページで施工実績をチェックしたりするようにしましょう。また、何度か対面で打ち合わせを重ねて検討しましょう。
工事の前には、住宅内の調査があります。調査時の対応や、説明がわかりやすさ、採寸の正確性などはチェックポイントです。
職人がいない?第一四半期のリフォームは要注意
毎年1月〜3月は、建設ラッシュで職人不足になりやすい時期だそうです。
マンションの大規模修繕工事は、気候がちょうど良い春または秋に行われることが多く、2〜3ヶ月かけて施工します。
また、梅雨になると、雨で工事が進まなくなるため、3月から施工開始でスケジュールを組む大規模修繕工事も多く、3月は最も職人が不足する時期になります。
職人の確保やスケジュールの都合で、予期せぬ工期の延長や予算をオーバーしてしまうことがあります。
逆に、夏は暑いので、一般的に外で工事をするには適さない時期のため、比較的少ないリスクで工事をすることができるでしょう。
まとめ
アンケート調査では、浴室もキッチンもリフォームしたいという希望が多い箇所です。
出典:オリコン顧客満足度ランキング 適正価格の目安がわかる! リフォームの人気施工箇所と費用の相場を大公開
https://life.oricon.co.jp/rank_reform/special/knowledge-basic/reasonable-price/
どちらも毎日使う場所なので、デザインやめずらしい機能だけで選ぶのではなく、何よりも使い勝手を優先することが重要です。
また、工事業者と工事時期の選定も慎重に行うことがリフォーム成功の秘訣といえるでしょう。