この記事を書いたのは

はせがわ あかね｜整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します

こんにちは！片づけクリエイターのはせがわあかねです。

突然ですが、本はお好きですか？最近では、インターネット上でダウンロードして端末で大量保存・管理ができる電子書籍が人気ですよね。一方、「やっぱり昔ながらの紙がいい」と紙書籍を愛用するユーザーも多いです。

そこで今回は、本好きのオーナーによる本好きのための紙書籍収納アイデアをご紹介いたします。

本が長持ちする！紙書籍収納の基本

紙の本は、年月とともにシミが出来たり色褪せたりなど劣化の症状がでてくることも。これは紙に含まれる成分が原因の場合もありますが、紫外線や気温・湿度、カビなど本をとりまく環境が大きく関わっていると考えられています。

キレイな状態を維持するために大事なのは、本が過ごしやすい環境を用意することです。具体的には、「湿気のない風通しの良い場所」がベスト。また、本のコンディションをこまめにチェックすることで、必要な時に必要なメンテナンスができ、結果的に本の状態を維持することに繋がります。

アイデア1:とにかく大容量な「壁面収納」

M・DESIGN株式会社

LDKの壁一面に造作した本棚。ぎっしりと並べるのではなく、ところどころに雑貨やグリーンを散りばめているところがポイント。こうすることで空間に抜け感が生まれ、圧迫感が少なくなります。大容量収納ながらも見た目がおしゃれで、LDKの雰囲気によく溶け込んでいますね。

事例提供：M・DESIGN株式会社

アンティークが好きというオーナーの趣味に合わせて、海外の図書館のようなイメージで作り上げた壁面収納の本棚です。こちらの収納のポイントは、「今ある本」だけでなく、「これから増えていく本」にも着目して作られている点。新しく迎える本の居場所があらかじめ決まっていれば、本で部屋が散らかる心配もありません。

アイデア2:サイズピッタリの「可動棚収納」

事例提供：湘南リフォーム（株式会社ステラ）

マンガ好きのご夫婦が叶えた夢のマンガコーナー。窓下のオープン棚は可動棚で造作し、大容量のマンガを収納できる扉収納棚は市販のものを使っています。

一口にマンガと言っても、実は色々なサイズが存在します。少年マンガや少女マンガの大半は、幅113×高さ176mmの「新書判」と言われるサイズですが、青年マンガは幅128×高さ182mmの「B6判」が採用されています。高さを自在に変えられる可動棚なら、マンガのサイズぴったりに棚板を調整することができます。

アイデア3:空間を効率良く利用する「間仕切り収納」

事例提供：株式会社 空間社

こちらのケースは、広々としたLDKを間仕切るためにカウンターを造作し、収納棚として使用しています。この事例のように、「他の役割」×「本棚」を掛け合わせた収納も人気です。

事例提供：株式会社 空間社

間仕切り収納は、仕切りの高さや奥行きによって、収納できる量と部屋に与える印象を変えることができます。腰高の棚は部屋に解放感を残しつつも、「秘密の小部屋」のような使い方ができるのでオススメです。小さなこどもがいる家庭だと、絵本を収納するのにもピッタリです。

まとめ

大容量の本を収納するなら「壁面収納」、サイズぴったりに収めたいなら「可動棚」がおすすめ。また、部屋の仕切りに+αで本の居場所を作ることで更に空間を有効利用できますよ。

本の収納方法については、読み手の使いやすさだけでなく、本にとって良い環境かどうかも収納作りのポイントになります。「自分」と「本」、それぞれの立場からベストな収納場所や方法を検討しましょう。

好きなものに囲まれた暮らしは、人生を豊かにしてくれます。ぜひ、自分史上最高の本収納を追及してみてくださいね。