ここ数年で話題になっている床材のコルクタイル。皇室の子供部屋にも使われていることでも注目され、マイホームを建てる際やリフォームの際に選択肢の一つとして浸透してきています。
今日はそんなコルクタイルのメリット、デメリットについてお伝えします。
コルクタイルとは?
コルクタイルはまさにワインボトルのコルクと同じ原材料であるコルク樫の樹皮からできています。ワインボトルのコルクの柔らかい材質をイメージしてみて下さい。その質感はそのままに、床材として成形されたのがコルクタイルです。
コルクタイルのメリット
コルクタイルには以下のようなメリットがあります。
・柔らかい
・防音性がある
・燃えにくい
・断熱性がある
・滑りにくい
・湿度を調節する
・裸足でも寒くない
・アレルギーとの相性が良い
・環境に優しい
このように多くのメリットがあります。柔らかい点や燃えにくい点、滑りにくい点、アレルギーとの相性が良い点などは子供部屋の床材としては魅力的で、このメリットは子どもだけでなく、お年寄りやペットにとっても嬉しいポイントです。
コルクタイルは環境にやさしい素材としても注目されています。通常の木材は木を伐採することによって生産されますが、コルク素材はコルク樫の樹皮から生産されるため、木は生かしたまま再度コルク素材を生産できます。またコルク素材はリサイクルできます。
一般的なコルクタイルは薄く熱に弱いですが、厚いものもあり床暖房と併用することもできます。
値段に関しては、場合によりますが、フローリングと同程度やフローリングよりも安くなることもあります。
コルクタイルのデメリット
コルクタイルには以下のようなデメリットがあります。
・直射日光にあたると変色しやすい
・傷がつきやすい
・汚れに強くない
・薄いと熱に弱い
・重いものを置いたり落としたりするとへこみやすい
・対応している業者が少ない
ワインボトルのコルクをイメージしてもらうと分かりやすいのですが、コルク素材は柔らかく、傷がつきやすい材質です。この柔らかさは転んでも痛くないなどメリットでもありますが同時にデメリットにもなっています。
フローリングは食べ物などをこぼしてから時間が経っても比較的汚れを拭き取りやすいですが、コルクタイルはこぼしたあとすぐに拭き取らないと汚れが落ちにくくなってしまいます。
またコルクタイルに対応できる業者が少ないこともデメリットの一つです。現状では、コルクタイルに詳しい施工業者を探す手間も一つの課題となっています。
すぐにチャレンジするなら
リフォームやリノベーションという大掛かりなものではなく、手軽にコルク床を楽しみたいと言う場合には、コルクマットがオススメです。パズルのようにジョイントできる仕組みで、床の上に直に置くだけの簡単な材料です。
コルクマットは、絨毯やカーペットに比較してダニの住処となる毛などが無いため、クリーンな印象があるのもポイントです。抗菌作用もあると言われています。
注意する点としては、フローリングなどに直置きにする場合に裏にカビが繁殖しないかということです。ビニール材ではないので湿気を閉じ込めることはありませんが、結露が発生しやすかったり、風通しが悪い環境の場合は注意が必要です。
まとめ
今日はここ数年で話題になっているコルクタイルのメリット、デメリットについて解説しました。対応できる業者が少ないなど課題はありますが、子供やお年寄り、ペットにとって快適な暮らしが期待できるのは大きな魅力ですよね。これからマイホームを建てたり、リフォームを考えている人はコルクタイルも検討してみてはいかがでしょうか。
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