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「書院造り」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「書院造り」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集193

■書院造り

「書院造り」とは、一般的に床の間などがある座敷のことです。具体的には武家住宅の建物全体の様式をいい、京都の二条城二の丸御殿、西本願寺白書院が典型的な例とされています。ただし、書院造りの具体的な定義は定まっていません。

各辞書・辞典からの解説

「書院造り」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「書院造り」とは、「近世に行われた、書院と呼ばれる建物を中心とする住宅の様式」のことであると説明されています。「寝殿造りを母体とし主殿造りを経て発達してきたもので、現代和風建築の基本」となるものです。「玄関・台所などを別棟として建て、個々の建物は単一の機能をもち、二、三室から成る一列型の平面」であり、「座敷は、多くは上段の間とし、床・違い棚・付け書院」などがあるのが通常です。

(2)「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「書院造り」とは「武家住宅の建物全体の様式」のことを指しますが、一般的に「床の間などのある座敷」を指すことが多いです。建築様式としての定義は定まっていませんが、「建物の内部を引き戸建具や壁で幾つかに仕切り、天井を張り、床の間(または押板)、違い棚、付書院などの座敷飾りを客間に備え、敷地を含み客を迎え入れるところ」と、「主人とその家族が普段の生活をするところ」に分けられているものとされています。

(3)「家とインテリアの用語がわかる辞典」より
「家とインテリアの用語がわかる辞典」において「書院造り」とは、以下のような文章で説明がされています。
「室町時代中期に始まり桃山時代に完成した、武家住宅の様式。床の間などの座敷飾りと呼ばれる装飾形式が生まれ、現代の和室の原形となった。1棟の建物を複数の部屋に区切って使うようになり、襖(ふすま)・障子・雨戸など、さまざまな建具が発展した。天井を設け、部屋の床面には畳が敷きつめられた。京都の二条城二の丸御殿、西本願寺白書院が典型例。」

(1)〜(3)を合わせてみると、「書院造り」とは、一般的に「床の間などがある座敷のことを指し、武家住宅の様式」であることがおわかり頂けたと思います。