モルタルの外壁は、年月を重ねると劣化します。そのため、リフォームが必要になるでしょう。主なリフォームとして、塗装と張り替え、補修の3種類があげられますが、それぞれの費用は異なります。それぞれの特徴を理解して、慎重に検討する必要があります。
この記事では、それぞれのリフォームの値段や特徴についてまとめました。外壁のモルタルのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
モルタルの外壁リフォームのタイミング
モルタルの外壁については、左官職人が手作業で仕上げています。そのため、左官職人の腕によっても劣化のスピードが変わります。モルタルのリフォームのタイミングとして、以下の症状があります。
クラック
クラックとは、ひび割れのことです。モルタルは、セメントと砂、水を使用しています。乾燥した状態が続くとモルタルは収縮してしまい、外壁の表面がひび割れしてしまうのです。一度ひび割れが生じると元には戻りません。また、ひび割れを放置すると、雨水が中に侵入して鉄筋部分を腐食させます。そのため、早めのリフォームが必要です。
色落ち
モルタルの外壁は、時間の経過とともにつやを失ってしまいます。特に、雨水や紫外線の影響を受けると、劣化のスピードが速くなるので注意しましょう。外壁に白い粉が付着していることもありますが、これは塗膜の顔料が粉状になっている状態です。そのような状態になったら早めにリフォームをしましょう。
汚れ
モルタルの外壁は、年月が経過するとコケが付着します。この場合、外壁の防水機能が失われている可能性が高いでしょう。高圧洗浄などで汚れを落とせますが、年月が経過している場合はリフォームも検討しましょう。
モルタルの外壁リフォームと値段
モルタルの外壁については、3種類のリフォームから選択できます。値段は異なるので、自分に合った方法を選びましょう。
外壁塗装によるリフォーム
外壁用の塗料を使用してリフォームします。主な塗料は以下のとおりです。
使用する塗料によっても異なりますが、外壁塗装のリフォームの値段は1m2あたりで1,600~5,000円となっています。塗料や人件費に加えて、足場の設置費用や外壁の洗浄代などがかかります。
使用する塗料によっては、費用を安く抑えることが可能です。リフォームはしたいものの、予算が限られている方におすすめです。一方で、下地となっているモルタルが寿命を迎えている場合、外壁塗装だけでは補修できないので注意しましょう。また、デザイン性が限られているというデメリットもあります。
重ね張りによるリフォーム
モルタルの外壁の上からサイディングボードを重ね張りします。主なサイディングボードは以下のとおりです。
使用するサイディングボードによって異なりますが、重ね張りによるリフォームの値段は1m2あたりで3,700~4,000円です。また、仕上げにシーリングを塗布するため、60,000円の費用が追加で必要です。
重ね張りのリフォームの場合、壁と壁の間に空気の層ができます。夏場には暖かい空気を遮断し、冬場には冷たい空気をシャットアウトできるのです。そのため、断熱性の効果を期待できるでしょう。加えて、エアコンの使用頻度が減るので光熱費の節約も期待できます。一方で、建物の総重量が増加するというデメリットもあります。地震が発生すると揺れやすくなるので、業者と相談しながらリフォームをすすめると良いでしょう。
補修によるリフォーム
外壁部分にひび割れが生じている場合は、補修によるリフォームが必要です。浅いひび割れについては、簡単な補修だけで済みます。しかし、深いひび割れについては、ひび割れ部分をカットしてからモルタルを再び塗り込む必要があります。塗り替えによるリフォームの値段は1m2あたりで1,200~4,500円です。
(参考:リフォらん「外壁のモルタルの費用と価格の相場は?」)
https://refolean.com/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%A4%96%E5%A3%81%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%99%E3%82%8B%E8%B2%BB%E7%94%A8%E3%81%A8%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%81%AE%E7%9B%B8%E5%A0%B4/
モルタルの外壁リフォームにおいて業者を選ぶ際の注意点
外壁のリフォームをするときは業者に依頼します。その際、現地調査を丁寧におこなっているかをチェックしましょう。外壁や建物の内部の状態を調べるには時間がかかります。もし、現地調査に時間をかけていない、もしくは全くおこなわない場合は注意しましょう。
現地調査が不十分のままリフォームをはじめてしまうと、リフォームをしてもすぐにクラックや色落ちなどのトラブルが発生する可能性があります。また、工事の途中に追加料金を取られる場合もあるので注意しましょう。
まとめ
モルタルの外壁が劣化した場合はリフォームが必要です。外壁の表面にクラックがある、色落ちしている、汚れが目立っているといった場合には、リフォーム業者に相談しましょう。モルタルの外壁のリフォームは主に3種類です。費用やリフォームの特徴は異なるので、家族と相談しながら慎重に決定すると良いでしょう。
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