誰でもわかるリノベ用語集497
事例集ダウンロードはこちら
■電着塗装(でんちゃくとそう)
「電着塗装」とは「でんちゃくとそう」と読みます。「電着塗装」とは塗装方法のひとつです。水溶性塗料を入れたタンクの中に被塗物と電極を入れてから、直通電流を流します。電位が生じることで塗膜の密着や形成が可能です。電着塗装にはアニオンタイプとカチオンタイプがあります。
各辞書・辞典からの解説
「電着塗装」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「電着塗装」とは、「水性塗料や水溶性樹脂を電解液とし、電着作用によって金属表面に塗料や樹脂の塗装膜を作ること。自動車の車体や部品の下塗りなど、複雑な形状の塗装に利用。」となっています。
(2)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「電着塗装」とは、以下のような文章で説明がされています。
「金属製の被塗物に塗装する方法のひとつで,比較的低い濃度(通常5~15%)の水性塗料浴中に被塗物を電極として浸し,浴槽を対極として,極間に直流電圧を印加して電流を通じ,被塗物電極に均一な皮膜を電気的に析出させる方法である。陰イオン型塗料電着塗装の場合は被塗物を陽極とし,陽イオン型塗料電着塗装の場合は陰極とする。
電着塗装は,未塗装部への塗料の析出がしだいに広がっていく性能がよく塗残しがない,塗膜にたれを生じない,塗料の損失が少ないなどの利点があるが,最大の特徴は塗料浴と通電条件の調整をうまく管理すれば塗装の品質管理,作業管理が自動的に容易にできることである。」
(1)〜(2)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「電着塗装」とは、「電着作用を利用した塗装方法」のことであるとおわかり頂けたと思います。
事例集ダウンロードはこちら