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塩ビの床へ張り替える、塩ビの床の特徴や張り替えの方法を詳しく解説

塩ビの床へ張り替える、塩ビの床の特徴や張り替えの方法を詳しく解説

 

住宅の床材にはフローリング、カーペット、塩ビなど、さまざまな種類がありますが、この中でメンテナンスに優れているのは、塩ビの床材です。しかし、床材の張り替えを検討している方の中には、塩ビの床には興味があるものの、特徴までは詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、塩ビの床材の特徴や張り替えの方法について紹介します。床の張り替えをお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

 

塩ビの床の特徴

塩ビの床材には、ポリ塩化ビニルという成分が含まれています。合成樹脂のひとつで、長期間で強度を維持できる安定性や劣化しにくい耐久性を備えているのが特徴です。また、一般的なプラスチックは可燃性ですが、ポリ塩化ビニルは難燃性を持っているので、耐火性にも優れているといえます。
 

塩ビの床の魅力

住宅で使用する床材には、フローリングや畳などもありますが、塩ビにはメンテンナンスがしやすいという魅力があります。
 
フローリングは、木材から作られているので定期的なワックスが必要です。使用状況によって異なりますが、3カ月に1度のワックスをかける必要があるので手間もかかります。一方で、塩ビの床はワックスをかける必要がないのでお手入れが簡単でしょう。
 
日本では、畳を床材として使う家庭もありますが、畳は定期的な裏返しや表替えが必要です。2~5年の目安で裏返し、4~7年の目安で表替ええしをしなければならず、手間や時間がかかるでしょう。一方で、塩ビの床材は裏返しの必要がないので、お手入れがしやすいでしょう。
 
(参考:おそうじ本舗「フローリングの美観が長持ち! ワックスがけのコツとメリット」
(参考:リショップナビ「畳の張り替えの値段・時期の目安は?裏返し・表替え・新調(交換)の違いって?」)
 
 
 

主な塩ビの床は3種類

塩ビの床へ張り替える、塩ビの床の特徴や張り替えの方法を詳しく解説

 
塩ビの床は大きく分けて3種類あります。それぞれに特徴があるので覚えておきましょう。
 

クッションフロア

クッションフロアには発砲塩化ビニルを使用しており、他の床と比較してクッション性が高いというのが特徴です。また、デザインも豊富で、石や木タイルなどをリアルに再現したクッションフロアもあります。
 

ノンスキッド

ノンスキッドは防滑性ビニル床シートと呼ばれることもあります。マンションやアパートなどの階段や廊下で使用されている塩ビの床材です。室内では主にバルコニーで使われており、滑りにくく耐久性に優れているという特徴があります。
 

フロアタイル

フロアタイルは、硬質塩化ビニルという成分でできており、2.5mm前後の厚さがあります。また、フロアタイルの表面は硬く作られており、キズに強いのが特徴です。クッションフロアのデザインは豊富にあり、木目や石目などのさまざまなデザインや色から選べます。
 
(参考:ハピすむ「フロアタイルのメリット・デメリットは?」
 
 

床の張り替え方法

塩ビの床へ張り替える、塩ビの床の特徴や張り替えの方法を詳しく解説

 
塩ビ素材の床の特徴は分かったものの、実際に張り替えをするのは面倒なのではと思う方もいるのではないでしょうか。実際には、塩ビ素材の床はカットがしやすいので、DIYによる張り替えも可能です。ここでは、クッションフロアとフロアタイルの張り替え方法を紹介します。

 
クッションフロアの張り替え方法

クッションフロアは、1.8mm前後と薄めに作られているので、ハサミを使えば簡単にカットできます。クッションフロアをカットするときには、張り替えをする床の面積に対して5~10cm広めに取りましょう。
 
クッションフロアの張り替えの方法は、大きく分けて2種類です。ひとつはフローリングの上などに重ね張りする方法、もうひとつは、フローリングをはがして新規に張り替える方法があります。重ね張りの場合は、接着剤を使って張り替えるだけなので、費用を安く抑えられるでしょう。ただし、床が厚くなるので、部屋のドアの高さを調整する必要があります。
 
フローリングをはがしてからクッションフロアに張り替える場合には、フローリングの処分費用など加わるので、費用が高額になることもあります。一方で、床下の内部のチェックができるというメリットがあるので、予算と時間のある方は、フローリングをはがしてから張り替えをする方が良いでしょう。
 

フロアタイルの張り替え方法

フロアタイルも、クッションフロアと同じように接着剤を使って張り替えます。ただし、フロアタイルに厚みがあるので、1枚ずつ並べなら張り替えをします。タイルを並べるときには、前もって部屋の中央にチョークラインで線を引いておきましょう。その後、接着剤を塗布しながら敷き込みをします。
 
フロアタイルは、カッターで長さを調整できます。そのため、フロアタイルが床よりも長いときには切り落としましょう。

 

まとめ

今回の記事では、塩ビの床の特徴や張り替えの方法を紹介しました。塩ビの床は、フローリングや畳よりもメンテナンスがしやすいというメリットがあります。加えて、デザインや色が豊富なので、部屋の雰囲気に合わせた床にできるでしょう。
 
塩ビの床には、クッションフロアとフロアタイルなどがありますが、長さに合わせてカットできるので便利です。DIYでの張り替えも可能ですので、興味のある方はチャレンジしてみましょう。