ものが溢れるキッチンは、どうしても生活感が出やすい場所です。リビングと一体となっているキッチンならば特に生活感を消してスッキリとしたいところ。
今日は、そんなスッキリ空間を目指した、カップボードの選び方についてお伝えします。
カップボードとは
カップボードとは、食器棚のことを指します。
また、大きく分けて「据え置き型」と「造り付け型」があります。
据え置き型
文字どおりキッチンの床に家具のように「置いて」使用するものです。家具店、インテリアカタログ、ウェブサイトなどから購入できます。
造り付け型
キッチンの壁や床に造り付けて作ります。フルオーダータイプですべて一からオーダーできるタイプと一部が選択出来るセミオーダータイプのものがあります。
造り付け型では、キッチンの壁や床に直接カップボードを取り付けるので、工事が必要で、費用もデザインによって割高になるケースがあります。
カップボードを選ぶ時のポイント
カップボードを選ぶ時のポイントとしては、全部で5点ほどあります。1つずつポイントを見ていきましょう。
ポイント1.使う人に合ったサイズから選ぶ
まず、置く場所のスペースを確認し、その中から検討します。
高さについては、よく使う人にあわせて選ぶと失敗が少なくなります。目線より上は手が届く範囲で、腰より低い位置については、引き出しタイプのほうが使い勝手が良いケースが多いようです。ただ、引き出しの場合はコストにも関わってくるのでバランスを見て選ぶと良いでしょう。
高さのあるカップボードについては、手が届かない位置の収納要否の決め方として、収納するものの量が判断の一つになります。背の低いカップボードにしたとしても、上部にカゴなどを置いて収納量を増やす方法もあります。インテリアや好みに合わせると良いでしょう。
また、カップボードにカウンターがある場合は高さをキッチン天板に揃えると面が揃って美しいレイアウトになります。
ポイント2.収納する物を決めてから選ぶ
カップボードに何を収納するかを考えます。
・家族構成
・食器の数
・料理器具
・食品
・季節物
・その他収納したいもの
など
全体量を把握してからカップボードのサイズを決めるのも一つです。
ポイント3.予算から選ぶ
据え置き型も、作り付け型もサイズや作り手、デザインによって価格差があります。同じような形や色、大きさでもお店やメーカーによっては、値段が違うことがあります。
比較的決めやすい「予算とサイズ」の中から選んでいくというのも一つの方法です。
ポイント4.デザインから選ぶ
キッチンの配色やリビングのテーマに沿って、カップボードの色や扉の素材などを選ぶようにすると良いでしょう。スッキリしているキッチンの共通点は「統一感があること」です。
ポイント5.地震対策
据え置き型のカップボードは、床に置いてあるだけの状態なので。転倒防止用具が必要です。造り付け型は床や壁に打ち付けてあるので、転倒の心配はありませんが、オープン収納で扉がない棚に食器を直置きしている場合には落下防止の対策が必要になります。
据え置き型カップボードのメリット・デメリット
据え置き型カップボードのメリット
①リーズナブルなものから高価なものまで幅広く選ぶことができる②家具店などで、完成品の実物を見ることが出来る
③移動が出来るので模様替えや引っ越しにも◯
据え置き型カップボードのデメリット
①地震で倒れる恐れがある②ピッタリフィットするサイズがあるとは限らない
オススメ据え置き型カップボードを2つご紹介
収納家具 QUATRO キッチンキャビネット
アルター無垢材を使用したキッチンキャビネットです。大きさが105KBタイプと70KBタイプの2種類あります。引き出しに濃いグレーの曲線がワンポイントになった、あたたかみのあるキャビネットです。
引き出しは、フルスライドレール使用でスムーズな開閉仕様です。
収納家具 OKTA キッチンキャビネット
前版にホワイトオーク材を使用した、木目が美しいモダンナチュラルタイプのキッチンキャビネットです。
収納力抜群の大きさがあり、なくなりやすい小物収納にも便利なスペースがたくさんあります。コンセントがついており、トースターやレンジも使いやすいです。
造り付けカップボードのメリット・デメリット
造り付け型のメリット
サイズや色、収納棚の数など自分の好きなようにカスタマイズして、一から作製したカップボードを造作できる事です。リビングやキッチンに合わせた配色にすることも可能な点です。
造り付け型のデメリット
打ち合わせの時間、コスト、工事があることがあげられます。持ち運びが出来ないため、引っ越しの際には新しくカップボードを用意する必要がある点もデメリットかもしれません。また出来上がるまで完成品が見られないので、イメージと違うなどが起こり得る点も挙げられます。まとめ
カップボードを選ぶ際にはいくつかのポイントがあることがわかりました。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、納得のいくカップボード選びの参考にしていただければと思います。
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