戸建てのトイレは1階に1つというのが以前は一般的でしたが、最近では2階にもトイレを設置する住宅が増えているようです。2階にトイレを増設するメリットも知って、リフォームを検討したい方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、2階にトイレを設置するメリットについてご紹介します。この記事を一読すればトイレを設置する際の基本的な流れや、DIYでトイレを増設する際の注意点も分かるでしょう。
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2階にトイレを増設するメリット
1階にトイレがあれば生活には困りませんが、快適な生活を目指している方はトイレの増設がおすすめです。ここでは、2階にもトイレを設置するメリットについて解説します。
トイレの待ち時間が解消される
共働きのご家庭や子どものいる家族の場合、トイレのタイミングが重なることもあります。トイレの待ち時間による数分のロスが遅刻につながるケースもあるので、できるならばトイレの渋滞を無くしたいものです。トイレを2階にも設置すれば2か所のトイレを利用できるので、待ち時間が解消されるでしょう。
トイレのために1階に行かなくてもよい
例えば、2階にリビングや寝室のある住宅の場合、2階にもトイレを設置すればわざわざ1階へ行く必要も無くなります。特に体調を崩しているときは、1階に降りなくてもよいのでストレスも軽減されるでしょう。
親族や友人が宿泊しているときでも安心
トイレが2つ以上あれば、家族用と来客用に分けて使えます。例えば、友人や親族が泊まるときは1階を来客用、2階を家族用に分ければプライバシーが保たれるでしょう。
補助金制度や助成金制度の適用が可能な場合もある
介護を目的としたトイレ増設の場合には、補助金や助成金の対象になることもあります。例えば介護保険における住宅改修の場合、和式トイレから洋式トイレへ変更すると支給限度基準額の9割である18万円を上限に補助金を受け取れます。
上記の場合は和式トイレであることが条件ですが、自治体によってはバリアフリー対応のトイレも対象となるようです。ケアマネージャーや介護保険担当課に相談しましょう。
・参考:リフォマ「トイレの増設でより快適な生活に! 費用相場と増設時の注意点もご紹介」
2階にトイレを増設する際の流れ
2階にトイレを設置する場合、どのような流れになるのかを知りたい方もいるのではないでしょうか。以下では、2階にトイレを増設する際の流れを解説します。
トイレを設置するスペースを決める
トイレを設置する際には0.4坪程度のスペースが必要と言われます。スペースを確保する方法として、例えば以下の2つが考えられます。
- 家の中の空いているスペースを利用する
- ベランダをリフォームして家の空間を増やす
ベランダをリフォームする場合、壁や屋根の設置費用がかかる可能性もあります。大掛かりなリフォームになると費用も高額になるので、前もって業者に費用を確認しておくとよいでしょう。
・参考:リフォームガイド「トイレの寸法完全ガイド 空間と便器の良いバランスとは?」
設置するトイレを選ぶ
トイレには主に3種類のタイプがあります。
- ウォシュレットタイプのトイレ
- タンク式のトイレ
- タンクレスのトイレ
場所を取らないタンクレスのトイレは、見た目がスッキリしているというメリットがあります。ただし、住宅によっては水圧の問題で設置が難しいケースもあるので注意しましょう。トイレを購入する際には、2階に設置できるタイプなのかを確認してください。
ドアのタイプを選ぶ
2階にトイレを設置する際には、ドアの音にも配慮しましょう。寝室の横に設置する場合、トイレのドアの開閉で起こされることもあります。そのため、開閉音が小さいタイプのドアを選ぶことをおすすめします。
主なトイレのドアのタイプは以下の3種類です。
- 外開きのドア
- 内開きのドア
- 引き戸
内開きのドアは外開きのドアとは異なり、狭いスペースでも邪魔にならないというメリットがあります。ただし、中で人が倒れた場合はドアを開けられないというデメリットも考えられます。利用のしやすさで考える場合は、引き戸が使いやすいでしょう。
DIYでトイレを設置する際の注意点
トイレの設置を検討している方の中には、DIYによるリフォームをお考えの方もいるでしょう。ここでは、DIYでトイレを設置する際の2つの注意点をご紹介します。
排水管の設置に注意する
トイレを設置する際には排水管を取り付けなければなりません。トイレの排水管が1階へとつながっている場合には、1階のトイレの臭気が2階に上がらないように対策も必要とされます。主な対策方法として吸気弁の設置があります。
給水管の設置に注意する
トイレには排水管だけではなく、給水管の設置も必要です。2階に水回りの設備が無い場合には、1階から給水管を取り付けなければなりません。給水管の取り付けが難しいときは、業者に相談するほうがよいでしょう。
排水の音に関する対策を取る
2階にトイレがあることで、トイレの水を流すときに1階に響く可能性があります。1階に寝室があると、排水で目が覚める場合もあるので注意しましょう。排水管に吸音材を巻くなどの対策を検討してください。
まとめ
2階へのトイレの設置にはトイレの待ち時間が解消される、トイレのために1階に行かなくてもよい、親族や友人が宿泊しているときでも安心といったメリットがあります。0.4坪ほどのスペースがあれば設置が可能なので、興味のある方は業者に相談しましょう。
DIYでの設置も可能ですが、給水管や排水管の設置が必要です。難しい場合には業者への相談をおすすめします。
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